おすすめアイテムの追加、および新製品の追加を加筆しました。
USB電源があれば、携帯の充電ができる他、USBで動くグリップヒーターなどが使えます。そのためには、USB電源のわずかな仕様の違いを理解しておくことで、自分に最適なUSB電源を選ぶことが可能です。
この記事ではUSB電源についての選び方と、各メーカーのラインナップ等を解説していきます。
目次
USB電源の目的別おすすめモデル3選を紹介
スリムさと使い勝手の両立!なら「デイトナ:バイク専用電源スレンダーUSB 2ポート」
ハンドルに取り付けるスリムなUSB電源です。汎用性のあるType-Aが2口ある仕様なので、一つは携帯の充電、もう一つはUSBで駆動するグリップヒーターなどの使い分けが出来て使い勝手Goodです!
ハンドル周りをスッキリさせたい!なら「デイトナ:バイク専用電源 Type-C」
ケーブルの端子およびケーブルのみが表に出てくる仕様なので、ハンドル以外の目立たない場所への設置が出来てハンドル周りがスッキリします。また、ケーブル忘れた!なんて心配もありません。使い方が決まっている人でハンドル周りはスッキリさせたい!人向けです。
こちらのモデルは端子がiPhoneのLightningのモデルもあります。
一度にたくさん充電したい!なら「サインハウス:パワーシステム」
一度に3つの外部充電ができるハイパワーモデルです。接続ケーブルは好みで差し替えができるので、全部Type-C!なんて使い方も出来ます。取り付けもバッ直なので簡単ですが、配線をタンク下に通す必要があります。
USB電源を選ぶポイント3選
USB電源を選ぶときは主に
- 取り付けのしやすさを考える
- TYPE-AかTYPE-Cを選ぶ
- デザインや機能のこだわりを考える
これらの要素を考えながら、自分に合った最適なUSB電源を選びます!
取り付けのしやすさ
はじめに、ここがとても重要です。もし自分でUSB電源を取り付ける場合は取り付けがしやすいかどうかは重要な問題です。また、簡単なモデルであれば専用の工具が不要なので自分で取り付けができます。
USB電源を取り付けるとなると、具体的には
- タンクや外装を外して取り付ける方法(専用工具もあると良い
- ハンドル周りで完結する取り付け方法
この2通りに分かれると思います。
デイトナの一部モデルなら
ブレーキに接続している端子を入れ替えることでUSB電源の設置がハンドル周りで完結します
この製品であれば専用工具が不要なので、最も取り付けがしやすい製品の1つと言えます!
デイトナのUSB電源は電源の取り出しをバッテリーからではなく、ACC電源から取れるようになっていて、ブレーキスイッチ分岐ハーネスが付属します。
キーONの時だけ電流が流れる配線(電源)のことです。キーOFFの時は電気が流れないので、バッテリー上がりの心配がありません。
ブレーキスイッチから電源を取ることができるので、取り付けは配線が初めてでも出来る仕様になっています。
一部対象外の仕様もあります
端子がカプラーの場合は接続できません
カプラータイプは付属のパーツでは電源取り出しができません
取扱説明書にもある通り、カプラータイプのバイクにはこの方法が使えません。この場合はACCの配線を探して、割り込ませる必要があります。
配線作業については専用の工具が必要になるので、同じくデイトナから出ているアクセサリー電源を取り付けて電源を取るのも良いです。詳しくは下記で解説しています。
TYPE-AとTYPE-Cの2種類ある
まだまだスタンダードなType-Aですが、徐々に増えてきているのがType-Cです。違いは下記の通りです。
出力
Type – A < Type – C
端子の大きさ
Type – A > Type – C
出力が大きいと、機器を早く充電できる特徴があります。これはType-Cの規格によるものです。今後はType-Cが主流となると思いますが、まだまだType-Aは多いです。
特にツーリング中にモバイルバッテリーを充電したい!そんな需要に応える規格です。
同じTYPE – Aでも出力に違いあり!
Type – Aの中でもモデルにより出力が異なります。具体的には「2A・2.1A・2.4A」がよくある数字です。数字が大きくなるほど、早くスマートフォンなどを充電できます。
よほど古い機器でなければ、2.4Aの急速充電に対応しているので、A(アンペア)が大きいものを選んでおいて損はありません。
USBで動く電熱品(グリップヒーターなど)はより高い温度で使用が可能です。
デザインや機能を選ぶ
USB電源はハンドルに取り付けるものが多いので、その存在感はどうしても目立つものです。その中でもできるだけスリムにしたものがあったり、USB電源に電圧計がついていたりするモデルまで様々な種類の展開があります。
また、USB電源の口が2口以上ある場合は、全体の総出力も確認しましょう!
- 携帯の充電
- グリップヒーターの使用
これらを2口で使うとなると、USB電源の総出力が大きなモデルが必要です。
冒頭で紹介したモデル3選や後ほど製品のラインナップを紹介するので、比較してみてください!
USB電源を選ぶ上での基礎知識
次に、いろいろあるUSB電源で注目すべき点を解説します!
バッ直 or ACC電源 の2パターンある
ACC電源はキーONの時に通電するのに対し、バッ直はバッテリーから直接電源を取る方法です。バッ直はスイッチの切り忘れで常に電流が流れるため、バッテリー上がりの原因となります。
ヒューズ付のものを選ぶ
過電流が流れた際に、接続している機器にダメージを与えないようにヒューズが切れることで、過電流が流れるのを防ぐものです。
基本的にリレーは配線のどこかに組み込まれていますが、安物のUSB電源にはヒューズが付属しない可能性があり注意が必要です。
12V車専用である
USB電源の多くは12V車専用です。市場にあるほとんどの製品は12V専用です。
原付や昔のバイクは6V車の場合があるため、該当車種の場合はUSB電源の購入前に確認しましょう!
各社のUSB電源について比較
Type Cのラインナップ
バイク専用電源 Type-C
USBケーブルと充電ケーブルが一体になったアクセサリーです。アダプターはハンドル以外に、フォークなどにも取り付けが可能で、見た目がかなりスッキリするメリットもあります。
メーカー希望小売価格 | ¥3,520(税込) |
出力 | 最大 18 W(5V/3A・9V/2A・12V/1.5A) |
入力 | DC12V |
ブレーキスイッチからの 電源取り出し | 対応 |
AppleのLightning対応モデルもあり。
バイク専用USB電源 Type-C
上のUSBケーブル一体式の電源に比べ、こちらはUSBケーブル分離式です。USB端子が仮に故障・不具合が起きても、ケーブルの交換で対応できるメリットがあります。
メーカー希望小売価格 | ¥3,520(税込) |
出力 | 最大 18 W(5V/3A・9V/2A・12V/1.5A) |
入力 | DC12V |
ブレーキスイッチからの 電源取り出し | 対応 |
バイク専用電源 スレンダーUSB Type-C
ハンドルのスイッチボックス横に取り付けができるUSB電源で、スッキリしたデザインが特徴です。
メーカー希望小売価格 | ¥4,180(税込) |
出力 | 最大 18 W(5V/3A・9V/2A・12V/1.5A) |
入力 | DC12V |
ブレーキスイッチからの 電源取り出し | 対応 |
ハンドルクランプ | φ22.2mm・φ25.4mm対応 |
5V6A パワーケーブルキット2
接続方式はバッ直(ACC連動も可)ではありますが、ハイパワーを供給を好きな接続端子で3本使えるUSB電源です。色々な充電をしたいユーザーにおすすめのアイテムです。
メーカー希望小売価格 | ¥7,700(税込) |
出力 | 最大 30 W(5V / 2A x 3) |
入力 | DC12V |
ブレーキスイッチからの 電源取り出し | 対応 |
オプションで様々な規格のケーブルを購入することにより組み合わせは自由です。
USBポート シングル タイプC 18W
電圧低下を知らせるインジゲーター付きのTYPE – CのUSB電源です。電圧を確認できるから、安心して使用することが可能です。
メーカー希望小売価格 | ¥6,380(税込) |
出力 | 最大 18 W(5V/3A) |
入力 | DC12V |
ブレーキスイッチからの 電源取り出し | 非対応 |
Type C のご紹介は以上です!
Type Aのラインナップ
2.1Aバイク専用電源 USB1ポート
スタンダードはType-AのUSB電源で、1つ口と2つ口のラインナップがあります。使っていな時は蓋もできて便利です。
メーカー希望小売価格 | ¥2,860(税込) |
出力 | 5V / 2.1 A |
入力 | DC12V |
ブレーキスイッチからの 電源取り出し | 非対応 |
ハンドルクランプ | φ22.2mm・φ25.4mm対応 |
2口タイプもあります。
最大 21 W
バイク専用電源スレンダーUSB Type-A 1ポート
スイッチボックスの横に取り付けが可能なスリムなUSB電源です。一口タイプのほか二口タイプもあります。
メーカー希望小売価格 | ¥4,400(税込) |
出力 | 5V / 2.4 A |
入力 | DC12V |
ブレーキスイッチからの 電源取り出し | 対応 |
ハンドルクランプ | φ22.2mm・φ25.4mm対応 |
2口タイプもあります。
最大 24 W
インジケーター付きシングルポートキット
USB電源に赤色および青色に光るインジゲーターがあり、電圧が11.5v以下になると電源供給を止める保護回路付きです。
メーカー希望小売価格 | ¥4,400(税込) |
出力 | 5V / 2.1A |
入力 | DC12V |
ブレーキスイッチからの 電源取り出し | 非対応 |
USB PD [USB Power Delivery] | 非対応 |
バッテリーの最低限度電圧保護機能があり、バッテリーの電圧が11.5V以下になると充電を止める機能がついています。
接続はAACに繋げ、配線の割り込み作業を行う必要があります。
最大 10.5 W
USB ポートキット ツイン
ハンドルバーに取り付けるタイプのUSB電源です。
メーカー希望小売価格 | ¥4,180(税込) |
出力 | 両口:5V / 2A |
入力 | DC12V |
ブレーキスイッチからの 電源取り出し | 非対応 |
USB PD [USB Power Delivery] | 非対応 |
ハンドルクランプ | φ22.2mm・φ25.4mm対応 |
最大 20 W
ツインポートタイプⅡ
Quick Charge 2.0に対応していて、急速充電が可能です。ただし、2つのUSBを同時に使用した場合、急速充電が行われない点に注意が必要です
取り付けはミラーに締め込んで取り付けが可能です。レインプルーフカバー付きで雨天時でも仕様が可能なアクセサリーが付属します。
メーカー希望小売価格 | ¥8,580(税込) |
出力 | 5V / 1A 5V / 2.5A(Quick Charge 2.0対応) |
入力 | DC12V |
ブレーキスイッチからの 電源取り出し | 対応 |
USB PD [USB Power Delivery] | 対応 |
最大 17.5 W
USB電源
キタコのUSB電源は一般的な仕様です。特徴は車種ごとに電源が取りやすいようにハーネスからの分電配線が付属している点です。まずは希望の車種のラインナップがあるか確認してみると良いです。
メーカー希望小売価格 | 製品により異なる |
出力 | 最大:5V / 2A(両方使うと、片側1Aになります |
入力 | DC12V |
ブレーキスイッチからの 電源取り出し | 非対応 |
USB PD [USB Power Delivery] | 非対応 |
車種専用だから、取り付けしやすい!
最大 10 W
ハンターカブ用
Type A のご紹介は以上です!
AmazonでUSB電源を探す
上で紹介しきれないAmazonで売っているUSB電源をご紹介します。
※2021/10時点の情報です。
BlueFire USB電源
¥1,799(2022.12 時点)
出力 | 5V/3.4A・9V/2.5A・12V/2A |
入力 | DC12V |
ブレーキスイッチからの 電源取り出し | 非対応 |
急速充電 | 対応 |
ハンドルクランプ | φ22.2mm・φ25.4mm対応 |
クイックチャージに対応しており、急速充電が可能なモデルです。特に出力に関してはもっともハイパワーな製品になっています。
電圧計もついているので、安いけど実用性が高い製品を探している!ならこれがオススメです。
Kaedear カエディア バイク USB電源 防水
¥1,694(2022.12 時点)
出力 | 5V/3A・9V/2A・12V/1.5A |
入力 | DC12V |
ブレーキスイッチからの 電源取り出し | 非対応 |
急速充電 | 対応 |
ハンドルクランプ | φ22.2mm・φ25.4mm対応 |
クイックチャージに対応しており、急速充電が可能なモデルで、カエディアならTYPE – Aも選択することが可能です。
SAEのケーブル規格を採用しているので、車載バッテリー充電のOptimateと組み合わせて使うことが可能です。
USB以外の電源取り出しラインナップ
ここまではUSBに焦点をあげましたが、USBの充電以外にも機能がある製品があるのでご紹介します。
シガーソケット
USBではなく、シガーソケットの製品もあります。シガーソケットはUSBよりもサイズが大きいので一見USBの方が使い勝手が良さそうに見えますが、シガーソケットはUSBに比べ出力が大きい特徴があります。
- 電熱グローブ
- グリップヒーター
これら2つは、USBで動かすより、高温時の温度が暖かくなる可能性があります。夏場よりは冬場でシガーソケットは役に立ちますね!
下記ではシガープラグで動く電熱グローブ(機器も付属!)を紹介しているので合わせてご覧ください。
シガーソケット+USB電源もあり
デイトナにはUSBとシガープラグのいいとこ取りの製品もあります。(他メーカーにも展開がある場合があります
USB付クランプバー
クランプバーの端にUSBがセットされている製品もあります。ステーにはスマホホルダーを取り付けたり、GPSレーダーなどをつけることでハンドル周りの拡張性が上がります。
スマホホルダーにUSB
スマホホルダーにUSB電源がついている製品は、ごちゃつきやすいハンドル周りを少しスッキリさせる効果があります。また、USBケーブルも最短距離で接続できるので、短くできるメリットもありおすすめです。
デジタル電圧計+USB電源
電圧計のついたUSB電源もあります。消費電力が発電量を上回った時にライダーに警告してくれる機能がついたものです。
小排気量車から取れる電気は多くないので、電気製品をたくさんつけているバイクは特に付けておいた方が良い製品です!
USB電源を使う上での注意点
使用時の防水性はない
製品は防水でも、端子は防水ではありません。そのため洗車時はUSB電源のキャップを閉じておく必要があります。また、雨天走行時も同様に端子内部へ水が入らないように使用は控えた方が良いです。
発電量<消費電力に注意
消費電力 | 7.4 W (LV1)〜最大 34.8 W (LV5) |
グリップヒーターの消費電力は、バイクに取り付けるアクセサリーの中でも大きい部品です。そのため、バイクに乗る時間が短い(普段は買い物だけ)場合はバッテリーをあげてしまう恐れがあります。
また、下記の場合も注意が必要です。
- 暖気運転時の使用
- 短距離走行(特にストップ&ゴーを繰り返す場合)
充電されないなら高負荷を疑う
途中でUSBからの充電が止まってしまう!こんな時は、上でも説明した発電量が消費電力を上回っている場合があります。これはUSB一つだけの使用よりは、他に電熱グローブやグリップヒーターを同時に使っている場合に起こります。
デイトナやキジマに電圧低下を知らせる機能もついているので、小排気量車などの車種にはおすすめです。
USB電源を取り付ける際の注意点
最後にUSB電源を取り付ける時の注意点について解説します。
電源を取り出す配線に注意
ACCにも電源をとって良い配線ととらない方が良い配線があります
グリップヒーターを取り付けるとなると、ACCから取り出すことが多いと思います。その中で、作業上の難易度が高いのがどこのACCから電源を取り出すか、ですよね。
ACCとは?電源の分岐?など、電源の取り出しに関する疑問やアクセサリーは下記で徹底解説しています。
変圧器は熱源から遠ざけた位置に設置
USB電源の仕様によっては配線に変圧器がついています。変圧器に限らず、配線も含めエンジンの熱の影響を受けない場所に設置しましょう。
バッテリーから電源を取る必要のある製品についてはタンクを外す必要があります。タンクには燃料ホースや燃料計の配線が繋がってるので、取り外しができない場合はショップでの取り付けを依頼しましょう!
以上USB電源の解説でした!
この記事がバイク用USB電源選びの参考になれば幸いです!
下記では、USB電源をつけたら使用できる巻きつけタイプのグリップヒーターについて解説しています。よければ合わせてご覧ください。