「バイク用グリップヒーターの取り付けって何するの?」
「取り付けに関して注意点はあるの?」
グリップヒーターは冬場において、もはや必須アイテムではないかと思うと同時に、取り付けの敷居の高さがネックとなるアイテムではないでしょうか。
この記事では巻きつけ式グリップヒーターをDIYで取り付ける手順を紹介すると共に、取り付けに関しての注意点を解説したいと思います。
目次
巻きつけ式グリップヒーターを取り付ける
Amazonでグリップヒーターを購入しました。500円で!笑
詳しくこの製品の仕様を確認しましょう。
取り付けは最も難しい
この製品は最も取り付けが困難です。何が難しいかというと、配線の接続やスイッチの固定をどこにするかなどの作業が必要です。
んー、スイッチはどこに取り付けよう。。。
単純に考えて、ミラーに共締めすることにします
見た目は置いておきましょう!笑
電工ペンチがあり、端子も用意できるのであれば、バイクへの取り付けは難しいものではありません。
最も簡単な方法はUSBに接続する巻きつけタイプ
USBに差し込むだけで使用可能!
種類については後ほど紹介します。バイクにUSB電源がないよ!な方には、工具不要で取り付けができるデイトナのUSB電源をオススメします。なぜデイトナなのか?や使用上の注意点については下記で解説しています。
≫ デイトナのバイク用USB電源を取り付ける【ブレーキスイッチから分岐で簡単!】はコチラ
配線は自分で作業する
配線は全て自分で接続します。具体的には下記の作業を行います。
- 方法1:ACC電源に接続する(既存配線に割り込ませる)
- 方法2:アクセサリー電源ユニットをあらかじめ取り付けておき、ギボシで接続する←今回はこれ
方法1だと、新たにアクセサリーを追加しようと思うと、同じ作業でACC電源に接続する必要があります。つまり、2つのアクセサリーで2回の接続です。
方法2だと、一度ユニットをつければ最大3つまでのアクセサリーを自由に取り付け・取り外しができます!
詳細は下記の記事で紹介しています。
デイトナのアクセサリー電源ユニットD-UNIT WRの取り付け方法解説私は今回このアクセサリーに取り付けるので、
難易度はとてもeasyです!
強いて言えば、この電源アクセサリーを取り付けることが難関と言えます。
配線処理は雑
今回購入した製品の内容物です。写真にはありませんが、ここにグリップと取り付けようテープが付属します。
取り付ける時に気づいた点ですが、
被覆の下は、適当な結線処理
被覆チューブの下はすごく適当でした。これなら配線を少し引っ張っただけで線が外れる可能性大です。値段相応だとは思いますが、個人的にはメーカー品を買ったほうが良いと思います。
全て自己責任。笑
メーカー品ではないので、まともなサポートは受けられないと思っておいて良いでしょう。全てはジ・コ・セ・キ・ニ・ン、自己責任です!
いいから次、早く説明しろ!
バイクにグリップヒーターを取り付ける
手順としては下記の通りです。
簡略化すると3ステップであら簡単!ってなわけですが、実際は車体により手間ってかなり変わってくるかと思います。より詳しくみていきましょう!
手順①:本体を仮でセットする
はじめは、配線作業は何も行わずに、配線のルートや長さを決めるべく、仮づけを行います。
本体がケーブルやブレーキホースなどの前を通るか、後ろを通るかは重要です
グリップヒーターの配線には途中にギボシがない仕様なので、外すことができません。そのため、一度つけてしまうと配線ルートの変更ができないのが、今回購入したグリップヒーターです。
まともなヤツは途中で分割できます。笑
配線は既設のルートに沿わせて、結束バンドで留めておきます。
アクセル側に注意
アクセル側の配線の取り回しには注意が必要です。
スロットルを回した時に、ケーブルも一緒に動いてしまう点に注意が必要です。
無理な配線ルートにならないように注意しましょう!
配線の長さについて
配線が余分に余って気になる様でしたら、カットしてしまいましょう!あと安全に作業するためにも
バッテリーのマイナス端子を外しておきましょう
これでショートせずに安心して作業できます。
バッテリーの+からーへ抵抗なく電流が流れること。配線が燃えたりする原因となる
ヒートプレートについて
冬場になると、特に冷えるのは指先なので、グリップを握った時に指先にヒーターがくるようにするとグリップヒーターの恩恵を最大限に感じれます!
あとは手の平は思いの外熱くなりすぎる場合もあるので、手の平を避けて巻きつけるのもGoodです。
この製品は素手では握れないぐらい熱くなる製品でした。。
手順②:配線にギボシ端子を取り付ける
配線の必要な長さが決まったら、配線にギボシ端子を取り付けます。
配線にギボシ端子を電工ペンチで圧着します
使う工具は電工ペンチです。
ギボシ端子の種類は、アクセサリーの端子に合わせる
今回購入したグリップヒーターはわかりやすくて+(プラス)が赤色、ー(マイナス)が青色です。
まるで血管ですね。笑
ギボシにもマイナスとプラスがあるので、わかりやすい手順としては
接続するデイトナのD UNITに合うように端子を取り付けます。
上の例で言えば、赤色の配線同士組み合うようにギボシを選んで取り付けます。
手順③:デイトナ D-UNITに接続する
電源に関してはあらかじめ取り付けたデイトナの電源ユニットに接続します。私の場合はヘッドライトの中に端子を収納しています。
D-UNITってなんや!?という方は、こちらの記事をご覧いただければ、理解できると思います。
デイトナのアクセサリー電源ユニットD-UNIT WRの取り付け方法解説ハンドル周りアクセサリーが多いなら、オススメですよ!
手順④:シュリンクチューブを取り付ける
ヒートプレートは付属のテープで取り付けます。
この製品には薄手のシュリンクチューブが付属するので、取り付けます。熱を加えることで縮むグリップですが、取り付けは主に下記の2通りです。
- ヒートガンで取り付ける
- 熱湯をかける←今回はこれ
沸騰したてのお湯をかけると縮まります
もしヒートガンがあれば、ヒートガン推奨です。でも今回熱湯で縮ませて見ましたが、コストもかからず均一に縮まるしで良い方法とも思いました。
均一に縮まれば完了です!
ちなみに、もっとかっこいいシュリンクチューブもあります。
付属のものを使わずに、これを使うと安物っぽさがなくなって良いですね!
グリップヒーターの取り付け手順は以上です。物の種類は違えど、作業内容としてはどれも同じ手順で取り付けが可能です。
でもやっぱり難しそうだ!
という方に向けて、取り付けが簡単なグリップヒーターも紹介します!
もっと簡単に取り付ける方法もあります
①:USBタイプの巻きつけグリップヒーター
接続方法がUSBタイプのグリップヒーターは取り付けが非常に楽です。この場合、
バイクにUSB電源を取り付けてあることが前提となります。
デイトナのD-UNITをつけておけば、グリップヒーターもUSB電源も取り付け・取り外しが簡単です!
この機会に電源アクセサリーを取り付けてしまうのも方法です。
下記ではUSBタイプも含め、グリップヒーター【巻きつけ型】のオススメを紹介しています。合わせてご覧ください。
②:スイッチ一体型グリップヒーターにする
スイッチがグリップに収納されているものは処理する配線も少ないので、配線の観点で見れば楽です。
メーカー品だと、DAYTONA・キジマです。
ただし、取り付けは下記の作業が必要です。
- 古いグリップを取り外す
- グリップヒーターを専用ボンドを使って取り付ける
配線処理は楽だけど、そのほかの作業(グリップの交換等)は多いので、これは少し敷居が高いでしょうか。
③:お店に依頼する
これが確実です。笑
もしくは、デイトナのアクセサリー電源を取り付けてもらって、追加のアクセサリーは自分で行うのもありです。
アクセサリーはギボシで接続します。
ギボシの取り付けは自分で行う必要がありますが、配線の基礎知識も学べて、楽しいもんですよ!
巻きつけ型グリップヒーターの詳細を確認
改めて、巻きつけ型のスペックを確認します。
発熱量に関して
デイトナのグリップヒーターを例とすると
35W | 97℃ |
32W | 90℃ |
26W | 85℃ |
19W | 70℃ |
ハイモードは最初だけ使うことが多いです
バッテリーから引っ張ってくる分に関しては、全然温まらない!と感じることは私の中ではありません。
消費電力に関して
デイトナとキジマで調べました。
デイトナ | キジマ | |
---|---|---|
グリップタイプ 12V | 55W〜21W 約4.5A〜1.75A | 34.8W〜7.4W 約2.9A〜0.61A |
巻きつけタイプ (USB駆動) 5V | 11W 約2.2A | おそらく 11W 約2.2A |
11Wでも暖かはさ感じられるものの、冬の走り始めや真冬での使用においては物足りなさを感じるのも事実です。
素手じゃ持てないぐらいの高温で使うことあるの?と言われれば
意外とあるんですね!
ずっと使うわけではありませんが、冬にも乗る機会が多く、使ってました。この場合はUSBでないものをチョイスすると良いです。
温度調節に関して
私が購入したグリップヒーターも以前乗っていたBWMのグリップヒーターもOFF・Level1・Level2の3段階でした。これ
ちょっと使いにくいんですよね
できればもっと細かく調整できる方が、使い勝手は良いです。やはり、寒い時は暖かくして欲しいですが、逆に熱くなりすぎて持てなくなるという状況はよくあります。
モデル比較
グリップヒーターの巻きつけタイプは下記で比較しておますので、ご検討の方は是非ご覧ください!
グリップヒーター|巻きつけ式の比較【キジマ・デイトナ】取り付け・使用時の注意点について
グリップヒーターをつける際に注意点がいくつかあります
グリップ長は主に115mm・120mm・125mmがあります
グリップ幅に注意しましょう!
私が今回購入したものは幅の展開はありませんが、巻きつけタイプやグリップヒーターには幅のサイズ展開があるものが多いです。
購入する前に実寸を測定し、間違ったサイズを購入してしまわないようにしましょう!
USBタイプは雨天時の仕様ができない
接続部分は防水じゃないので、長時間の使用には適しません!
雨の日でも使えるのはUSBで接続しない仕様のものです。取り付けの難易度も含め検討しましょう。
ハンドルカバー併用はスイッチの場所がわかりずらい
スイッチ一体型は目視しなくても操作が可能です
スイッチ別体型とハンドルカバーの組み合わせは、走行中の温度調整が難しいです。手元に温度調整があれば、環境に合わせて温度を調整できて便利です。
BMWも手元にスイッチがあって便利です!
もしくはハンドルカバーを使わないという方法もあります。
それじゃ寒いだろ!
と思うのは当然!当ブログでは、グリップヒーターと合わせて、電熱グローブを推奨しています。
バイク用電熱グローブのおすすめ紹介【タイチ・コミネ・Heatmasterの比較】これで手のひらも手の甲も暖かいので、ハンドルカバーなしで快適なライディングが可能です!
電気の力偉大なり。。
使えるものは使いましょう!
最後に私の体験談(秋でも使うときあります)
使用してみた感想
スイッチは仮で左ミラーに共締めして様子を見ようかと思いましたが
意外と使いやすいかもしれないこの位置
スイッチの位置は気持ち遠いのですが、グリップを握りながら操作ができるので、意外と使いやすい!と感じました。今後ハンドル周りをスッキリさせるカスタムをしたいので、見た目とのバランスで考えていきたいと思います。
あと温度については、かなり高温になりました。まず素手では持てないのですが、手のひらの素材の薄い夏グローブでも熱くて持てないので、今後何かしらの対策をしたいと思っています!
弱でも夏のグローブでは持てない熱さになる
メーカー品なら、適正な温度で使用できる仕様になっているので、この点でもメーカー品を推奨します。
以上巻きつけ型グリップヒーターの取り付けでした。個人的には、配線作業は難しい!と思うなら、USB接続タイプのグリップヒーターがオススメです。
巻きつけ型・USB接続のグリップヒーターも紹介しているので、合わせてご覧いただければと思います。
この記事がグリップヒーター選びの参考になれば幸いです!