バイクのハンドル交換方法|手順まとめ【注意点・工具について】

バイクのハンドル交換は手軽にできるのですが、いくつかの注意点があります。工具がないと、場合によっては交換ができない場合があります

また、車検のあるバイクにおいては車検証に記載の寸法から超える場合、車検を通すことができなくなるので、詳しい規定についても合わせて解説します。

バイクのハンドル交換の注意点は4点

ハンドル幅が広くなる場合は特に注意が必要

ハンドル幅が今ついているハンドルより大幅に広くなる場合は、ケーブルの長さに注意です。ケーブルが短いと、ハンドルをフルに曲げた時にケーブルの長さが短くてハンドルが曲がらない可能性があります。

プラスマイナス2cm以上は構造変更申請書が必要

250cc以上は車検がある為、自動車検査証が一台のバイクに発行されています。その書類の中に車幅・車高の記載があります。

車検に通るハンドルの幅は ±2cm まで

車検に通るハンドルの高さは ±4cm まで

車検書記載の幅を超える場合は「構造変更申請書」を管轄の運輸局に提出します。

250㏄以下のバイクは車検がないのですが、大幅に寸法が変わった場合などは構造変更ではなく改造申請という手続きが必要になります。

250cc以下は管轄の運輸局

125cc以下は市区町村役所

となります。

汎用品は穴あけの加工が必要

スイッチボックスが回転しないように、ハンドルに穴が空いています。交換用ハンドルに車種別の展開があるのは、この仕様が関係しています。汎用品ハンドルは穴が相手いないので、穴あけ加工が必要です。

この記事では、穴あけ加工しない方法も合わせて解説します!

マスターシリンダーの取り扱いに注意

取り扱いを間違えるとホースに空気が入り、ブレーキタッチが弱くなります。この場合はブレーキホースのエア抜きが必要となります。


以上ハンドル交換の注意点です。次に交換手順について解説します!

ハンドル交換手順を解説!

今回はブレーキフルードを交換せずにハンドルのみを交換する手順について解説します。デメリットは作業がしづらいことです。具体的に写真と合わせて解説してきます!

ハンドルについているパーツを取り外す

ハンドルについているバーエンドやグリップ・スイッチボックスを取り外していきます。

バーエンド(ハンドルウェイト)の取り外し

バーエンドは六角レンチで外せることがほとんどです。ポイントはボルトは完全に外すのではなく、少し緩めて引き抜いてください

バーエンドの構造は写真の通りです。

ボルトだけを先に取ってしまうとハンドルの中に部品が残ったままになります。

ボルトが付いた状態で引っ張っても抜けないなら、プラハンマーやゴムハンマーでバーエンドを叩いてみましょう。

するとプレッシャーが解除され、外れると思います。もし、外れない場合はバーエンドは売っているので、新たに取り付ける方法もあります。

左グリップの取り外し

左グリップを再利用するのであれば、隙間にシリコンスプレーを少し吹けば、徐々に動くようになります。

シリコンスプレーが中に届くように、細い六角レンチを挿入するとオイルが奥まで入り込むので、グリップは簡単に外れると思います!

スイッチボックスの取り外し

多くのバイクはプラスドライバーで取り外しが可能です。ネジ2本で止まっていることが多いです。

長さがそれぞれ違います

ネジの長さが違うので、取り外したら再度ネジを仮付して、適切な位置で保管できるようにしておきましょう!紛失防止にも役立ちます。

右側のスイッチボックスも同様の手順で取り外しが可能です。右側はアクセルスロットも一緒に取り外しができます

クラッチレバーを取り外す

ミラーがついているクラッチレバーはボルト2本で取り外しができます。取り外しの際は、ボルトを片側ずつ一気に緩めるのではなく

上下を少しずつ、交互に緩めていきます。この工程は片側に無理な力が働き、最悪ボルトが破断してしますのを回避する為です。スパナではなく、

メガネレンチ

ソケットレンチやメガネレンチで取り外ししましょう。

エアーがホースに入らないようにする

ハンドル右側にはマスターシリンダーがブレーキレバーと共に固定されています。このマスターシリンダーには多少空気が入っており、適当に外すとエアーがブレーキホース内に入りやすくなります。ホース内に入っているエアーが入ると、ブレーキのタッチが弱くなります。

もしエアーが入ったならば、下記の「もしエア噛みしたら。。」をご覧ください。

ブレーキレバーを握る

握ったまま離さないでください。

シリンダーとブレーキホースのナットを緩める

ここを少し緩めます

フルードが飛び出すので、ウエスを添えてください。

シリンダーとブレーキホースのナットを締める

締めた後はブレーキレバーをリリースしてください。

手順1〜3を繰り返すことで、エアが少しずつ抜けてきます。最後になるとブレーキフルードが飛び散る(圧力によって)ので、ウエスを添えながら作業しましょう!


手順としては、まずはボルトを軽く緩めて、ハンドルに仮付けした状態にしておきます。ぶら下げておくと、ホース内に空気が入りやすくなるのでオススメしません。

ハンドルを車体から取り外す

ボルトを少しずつ緩めて、ハンドルを取り外す準備をします。この時に、取り替えるハンドルを近くに用意しておくと作業しやすいです。

マスターシリンダーを付け替える

マスターシリンダーの取り付け部を緩めているので、ホールドしながらハンドルを付け替えることが可能です。ブレーキレバーとアクセルを入れ替えてハンドルを付け替えましょう!

理想はハンドルを仮組してからマスターシリンダーをつけたいところ

マスターシリンダーを寝かせることで空気が入る可能性があることを考えると、上記の手順がオススメかなと思います。一緒にグリップ(アクセルスロットル)も通しておくと作業は楽ですよ!

ハンドルを仮止めする

ハンドルを取り外した逆の手順で取り付けていきます。この時も均等にボルトを締めこんでいきます

ソケットが使えない場合はメガネレンチを使います。

ハンドルに穴あけの加工をする

汎用ハンドルの場合はスイッチボックスを取り付けるための穴あけを必要とします。この穴のおかげでスイッチボックスが回転しません。左はグリップとつながっていませんが、右グリップはスイッチボックスと繋がってるいるため、アクセルの開閉等の動作で一緒にスイッチボックスが回ってしまう可能性があります。

穴あけの位置決めについて

穴位置を決めるため、グリップを取り付けます。グリップの取り付けに関しては、取り付け前に少しだけシリコンプレーを吹くと、付けやすくなります。

グリップボンドで固定する方法がありますが、ボンドを使わなくてもグリップの摩擦で回転しないので、今までハンドルを何回も交換していますが、使っていません。

グリップを取り付けると、スイッチボックスの位置が決まります

穴位置を決めるために、マスキングテープは有効なアイテムです。これをハンドルに貼り、スイッチボックスを仮付します。ネジはしっかり締めこんでOKです。一度跨り、スイッチボックスの角度やハンドルの角度を微調整しましょう!

仮付によってマスキングテープに突起に干渉した部分の跡が現れます。ここ目がけて穴を開けます!

穴あけの工具について

ハンドルのような曲面に穴を開けることは難しい作業の一つです。一度ハンドルを外すも良しですが、取り付けた状態で作業してみます。必ずポンチでガイドとなる凹みを付けましょう。

ポンチでガイドをつけておかないと、ドリルの先端が逃げて穴を開けることが出来ません。付いた凹みにドリルの刃をあてて、穴を開けます。私はインパクトドライバーを使って穴を開けます。バッテリータイプなので、屋外での作業に便利です。

穴を開けない加工について

スイッチボックスが回転することがたまにありますが、突起を削れば穴あけ加工不要で取り付け出来ます。ただし、先ほどお伝えした通り、スイッチボックスが回転しやすくなります

全てのネジ・ボルトを本締めする

最後に、仮付していたネジ・ボルトの本締めを行います。締めるチェックポイントは下記の通りです。

  • スイッチボックスの下部のネジ
  • ブレーキ・クラッチレバーの取り付けボルト
  • ハンドルクランプのボルト

しっかり確認しておきましょう!

締め付けの際のポイント

ハンドルクランプなどの取り付けは前後隙間が均一になるように締め付けると均一に締めれている一つの目安となります。もし片側だけを締めすぎると、反対側の隙間が大きくなります。わずかではありますが締め付けも均一ではありません。

バーエンドはこれ!

最後に一番最初に取り外したバーエンドを取り付けて完成です!


以上がハンドル交換の手順です。次に、ハンドル交換で注意すべき点について解説します!

振り返り:場合によってハンドル幅の変更に伴い必要となるパーツ

ハンドル幅が狭くなる場合はケーブルの長さも変更せずに取り付け出来るパターンが多いのですが、ハンドル幅が広くなる分においては下記の3点が注意が必要です。

ハンドル交換で注意すべきパーツ

ブレーキホース

アクセルワイヤー

クラッチワイヤー

それぞれ長さが短い場合は交換が必要です。短い状態で使用すると下記の症状が発生し、危険です。

ブレーキホース

ハンドル幅が広くなり、ブレーキホースが短くて取り付けができない場合はブレーキホースの交換が必要です。作業の内容としてはブレーキフルードを交換する手順と同じ作業をします。保安部品の一つなので、お店での作業がオススメです。

アクセルワイヤー

アクセルワイヤーが短いと、ハンドルをフルに曲げた時に引っ張られてアクセルの回転数が異常に上がったりします。もし、短い場合は長いケーブルに交換します。

クラッチワイヤー

クラッチワイヤーも同様で、ハンドルをフルに切るとクラッチが切れたりします。走行には影響のない不具合ですが、こちらも同様にケーブルを交換します。


以上ハンドル交換の解説です。下記記事では、ハンドル形状のラインナップについてまとめているので、ハンドルを交換したい!という方は合わせてご覧ください

最後までご覧いただきありがとうございます!

この記事がハンドル交換の参考になれば幸いです!

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