ハンドルから伝わる細かな振動、手が痺れてきますよね!
これは速度が上がった時に発生しやすい問題です。このような細かな振動であれば、ハンドルにウェイトを追加すれば多少改善します。
そこで、この記事では数種類あるハンドルウェイトの選び方や効果について解説します!
目次
振動対策を行うためのアイテム解説
ハンドル周りの振動を減らすためには
- ハンドルに重りを追加する
- バーエンドウェイトをより重くする
- グリップを交換する
この3つが主な対策内容です。
ハンドルウェイト
ハンドルウェイトはバーエンドウェイトと組み合わせて追加する重りです。ハンドルの中に埋め込みます。
ハンドル内径に応じてサイズが用意されている為、サイズ間違いの購入に注意が必要です。
- 内径:14 mm(アルミハンドル)
- 内径:17.5 mm 以上(スチールハンドル)
- アルミハンドル・スチールハンドルの両方に対応
一番確実な確認方法はバーエンドウェイトを外して、ハンドル内径を測るのが確実です!
バーエンドウェイト
バーエンドウェイトはハンドルのエンドについている重りです。外してみると分かりますが、重さがありずっしりしている部品です。
ハンドルの端についていることで振動を軽減させる効果があります。
標準でついている重りをより重たいものに交換することで、振動が減る仕組みです。
注意点として
ウェイトを重くするにはより大きな製品にする必要があり、結果ハンドル幅が広くなることがあります。
幅が広くなると車検証の寸法から外れ、車検に通りません。
グリップ
グリップには振動を和らげるための仕様のものが存在します。選ぶときに必要な情報が
- 貫通式 or 非貫通式
- グリップ径の太さ
- グリップの硬さ
これらのポイントを確認して製品を選びましょう!
一般的に径が太く柔らかいものほど振動を吸収しやすいです。しかし、径が太くなることで操作性に影響します。太くなるとレバーへの指の掛かりが浅くなったりします。
取り付けにあたって注意すべきポイント
取り付けると効果のあるハンドルウェイトには注意点がいくつかあるので、確認しておきましょう!
バーエンドウェイトとの互換性に注意
ハンドルに埋め込むウェイトとバーエンドウェイトを組み合わせる場合、ネジ径が合っている必要があります。
これはバーエンドとウェイトをボルトで連結する必要があるためです。
ねじ径が合っていることを確認
グリップの外し方
グリップを再利用するのであれば、隙間にシリコンスプレーを少し吹けば、徐々に動くようになります。
シリコンスプレーが中に届くように、細い六角レンチを挿入するとオイルが奥まで入り込むので、グリップは簡単に外れると思います!
バーエンドのない車両
バーエンドがない車両の場合、グリップをカットしたり、ハンドル内にウェイトを埋め込むなどの対策が可能です。
- バーエンドと組み合わさっているハンドルウェイトを購入する
- ハンドル内蔵型を購入する
ハンドル内蔵型はグリップが貫通式でない車両にも取り付けが可能です。旧車などに最適な形状になっています。
車検証の車幅に注意
グリップが貫通式でない場合、グリップをカットしてバーエンドウェイトを取り付けると、車検証の車幅から数値が変わってしまいます。具体的には
251cc以上の車両の場合、車幅が±20mmを超えないようにする
ことが求められます。片側だと1cmになります。
そのため、バーエンドウェイトには
小ぶりな製品も存在しています。
近年のバイクなら、ウェイトが予めついている車両がほとんどなので、極端にサイズが異なる製品を選ばなければ問題ない範囲で製品交換が可能です。
ハンドルウェイトの長さに注意
ハンドルにウェイトを取り付ける際は、ウェイトの長さがハンドルの直線部に収まることを事前に確認しておきましょう!
ハンドルの幅が狭い場合、直線部が短い場合があります。
あまりにも長すぎるウェイトを購入した場合、取り付けができない場合があります。
振動対策を行うことで得られる効果!
手の痺れに効果あり
3気筒や4気筒で回転数が高くなると、振動が細かくなり、手がしびれてくるのはハンドルに細かな振動が伝わっているためです。
特に高速で長時間走行していると、全身痺れてきますよね!
もちろんステップからも振動が伝わるのでバイク特有の原因ではありますが、それでもハンドルの振動対策を行うと随分と楽になります。
ハンドルに行う振動対策としては主に下記の対策が効果的です。
- バーエンドウェイトを取り付ける
- ハンドルウェイトを取り付ける
バーエンドウェイトなら標準で付いている車種がほとんどですが、これをより重たい製品に変えることで効果を上げることも可能です!
ミラーのブレに効果あり
ハンドルのウェイトを追加、もしくは重量アップすることでハンドルの振動が減ると、副産物としてミラーの視認性がグッと良くなります!
速度を出すとミラーが微振動で振れて後方が全く見えないことって、社外ミラーに変えると製品によっては発生する問題です。特に安いミラーは発生しやすい現象です。
振動対策以前に、純正ミラーって全く振れないので剛性感が高く完成度が高い!と感心させられます。
ハンドル周りの機器類に効果あり
振動対策を行うことは人だけでなく、ハンドルに取り付けた機器にとっても優しい配慮です。
特に細かな振動は機器を壊す可能性があります。
携帯電話を例にとるとカメラの種類によってはバイクの振動によって致命的な故障となる場合があります。
カメラにおいては振動対策を行ったスマホホルダーの展開もあります。
こうした機器に深刻なダメージを与える前に、ハンドルで振動対策を行うことである程度の効果を得ることが可能です。
効果があわられやすい車種
最後にハンドルの振動対策を行うことによって効果が現れやすい車種について解説します。
小排気量単気筒車
小排気量車は排気量が小さいが故に回転数が高くなりやすく、細かな微振動が発生しやすい車種です。
バーエンドウェイトをより重たい製品にしたり、ハンドルウェイトを追加することでより効果の高い対策を行うことが可能です。
単気筒あたりの容量が大きいと効果は気薄
逆に400cc単気筒など排気量の大きい単気筒は高回転になることは少なく、大きな振動が特徴です。このような振動にはハンドルウェイトの効果は少なく感じられます。
3気筒や4気筒の高回転時
多気筒エンジンも、速度が上がると細かな振動を感じます。特に高速道路に乗る機会が多いと辛くなってきます。笑
最新の多気筒はバランスが良い
年式の新しいバイクは不快に感じる振動を減らすようにバランサーがついている車種が多くなってきています。
3や4気筒だから高速道路は辛い!と感じにくい車種も多くなってきているので、乗ってみないとバイクの良さは見えてきません。乗ってみると、お、これ乗り心地が良い!と思う車種も多く、バイクの楽しいところでもあります。笑
上手に活用して快適ツーリングを!
バイクの振動は速度が遅いうちは心地よい振動ですが、速度が上がるに連れて不快な振動に変わりますよね。
バイクの振動はハンドルだけでなくステップからも伝わりますが、少なくともハンドルに関しては対策が可能なので、ウェイトを追加することで幾分楽になります。
もしハンドルの微振動が気になる場合は検討してみてください!
最後までご覧いただきありがとうございます!