バイクの電源取り出し3選【必要な工具・配線の接続】解説

「バイクから電源をとってUSBなどのアクセサリーを取り付けたい!」

バイクから電源を取り出す作業は、バイクにUSB電源を取り付けたり、グリップヒーターをつけたりする際に必要な作業です。この記事では、電源の取り出しにおいての配線に関する情報をまとめました。

バイクの電源取り出し方法3選を紹介!

バイクから電源を取り出すために、下記の3つの方法をご紹介します。取り出し方法は他にもありますが、具体例を踏まえて紹介できるものに絞っています。

  • 車載バッテリーから電源を取る
  • ACC電源から電源を取る
  • 車載バッテリー+ACC連動で取る

電源には常時電源とACC電源があるので、違いについても説明します。

車載バッテリーから引いてくる

常時電源

キーをONにしなくても流れている電流のこと

車載バッテリーから直接電源を引くと、高出力で安定した電力になります。注意点としては、バイクを停止した後も接続アクセサリーがバッテリーの電力を消費する可能性もあり、バッテリー上がりに注意が必要です。

ACC電源から引いてくる

ACC電源(アクセサリー電源)

キーをONにしたときに流れる電源のこと

キーONで通電するので、バッテリー上がりの心配がありません注意点としては、他の機器の配線に割り込むことになるので、接続する機器が多くの電力を必要とする場合、ヒューズが切れたり、動作が不安定になります。

ヒューズとは

過電流が流れた際に、配線や機器を守るために遮断して電気が流れないようにする保護システムのこと

バイクの場合は基本キーONにして流れるACC電源に接続されたアクセサリーが多いです。例えばホーンとかヘッドライトとかですね!

作業としては、ACC電源からの分岐が必要になります。ギボシで分割したところに配線分岐を入れます。

これでACC電源から電源供給ができます。

車載バッテリーからひいて、通電をACCに連動

上の2つの組み合わせです。電力はバッテリーからなので安定した電源としながら、キーONの時にしかバッテリーから電気の供給が行われない仕組みです。

デイトナのアクセサリー電源については下記でより詳しく解説しています!

デイトナのアクセサリー電源ユニットD-UNIT WRの取り付け方法解説

【補足】USB電源なら工具が不要

デイトナのUSB電源については、今回の電源取り出しの作業を行わなくても工具不要で取り付けが可能です。詳細については下記で詳しく解説しています。

デイトナ|バイク専用電源Type-Cの取り付けレビュー【ブレーキスイッチから分岐で簡単!】

配線を接続するために使用する結線方法

カプラーで接続する

カプラーは純正配線で用いられる配線パーツの一つです。メリットは下記の通りです。

  • 複数配線を一度にまとめて接続が可能
  • 機器の取り付け・取り外しが容易に可能

カプラーは短時間で複数配線をまとめて接続ができるメリットがあります。しかし、デメリットはカプラーの大きさにあります。

車種別中間ハーネスもある

メインハーネスから電源を取り出せるパーツです

車種ごとに、専用の分岐用のハーネスが売られています。これをバイクの配線に取り付けることで手軽に電源を取り出すことが可能です。

車種ごとに配線のパターンは異なるので、流用はできない点に注意が必要です。

ギボシで接続する

キボシはカプラーと違って、一度に複数配線を接続することはできませんが、下記のメリットがあります。

  • 機器の取り付け・取り外しが可能
  • 配線ルートを別にすることが可能

例えば、アクセサリーを交換する場合は、キボシやカプラーにしておけば外すことが可能なので、交換が容易ですし、カプラーと違って全ての配線が同じルートを通る必要もないので、最短距離で配線を引き直すことも可能です。

ただし、一度外すとどの配線がどの配線かを判断するのは触り慣れていないと混乱しやすくなります。その点、カプラーは単純明快なので、配線初心者には便利なパーツです。

ギボシは電工ペンチを用いてしっかりカシメる必要があります。

ラジオペンチ等でも端子の取り付けはできますが、配線が外れる可能性があります。もしプラス配線がフレームに当たってしまうとショートして、配線が燃えてしまう可能性もあり、大変危険です。必ず電工ペンチで端子が配線から外れないようにしっかりカシメましょう!

二股のギボシを使う

配線分岐に便利です

ギボシで接続されている箇所があれば、写真の2股のギボシ配線を組み込むことで分岐させることが可能です。これも手軽に電源を取り出せるアイテムの一つです。

自作も可能ですが、端子のカシメ不足が発生する可能性があり、既製品がおすすめです。

スプライス端子で電源を取り出す

既設配線から電気をもらうことが可能です。

写真の結線は良くない例ですが、スプライス端子で配線を束ねて結線する方法です。カシメには電工ペンチが必要です。ギボシやカプラーに比べ、もっとも無駄なく結線できる方法です。

ただしスプライス端子もはんだ付け同様、機器を付け替える用途には適していません

エレクトロタップで電源を取り出す

既設配線から電気をもらうことが可能です。

これはエレクトロタップを挟むだけで電気を分岐できる便利アイテムです。注意点としては、接触不良が起こりやすい場合があります

エレクトロタップの注意点

接触不良が起きた際に、原因の特定が難しくなります。

自分で取り付けたものとはいえ、まさかここ!?というパターンも多いです。確実な分岐を行うには、ギボシやスプライス端子での分岐がオススメです。

はんだで電源を取り出す

はんだ付けによる結線は、もっとも場所を取らない接続方法です。これにはデメリットがあります。

  • 機器の交換の際は配線を切る必要がある
  • 銅線が剥き出しなので、絶縁のためにカバーをする必要がある(ショートの可能性あり)
  • はんだ不良だと、配線が外れてしまうことがある

いろんなデメリットがあるけれども、配線を整理するためには最も省スペースで費用をかけずに済ませる方法がこの方法です。

絶縁対策として、結線前に必ず写真のように熱収縮チューブを通しておいて、はんだによる結線作業後に、チューブをライター等で炙って密着させましょう。

配線から電源を取り出す【実践編】

部品を交換したり、整理したりするときに配線を触ることになりますが、一歩間違えれば大事故に繋がる危険性があります。配線の基本についてから解説したいと思います。

検電テスターで配線の種類を把握しておく

配線作業をする際、一般的にはバッテリーのマイナス端子を外して作業することはよく知られています。これはショートを回避するためです。

ショートとは

電装品を介さずに、バッテリーの+からーへ繋がってしまうことです

結果、大電流が配線へ流れて大変危険です!

バッテーリからマイナス端子を外した例

しかし、マイナス配線を外すと検電テスターが使えなくなります(電気が通らないためです)。検電テスターは常時電源とACC電源を調べるのに必要なので。。

作業前に触る配線を検電テスターで調べて、配線の種類を確かめておくということです。

検電の方法

カプラーを外せば、検電しやすいです!

テスターを使う時、配線(被覆)に針を刺して通電を確認しますが、カプラーに針を刺しても検電ができます。テスターによっては電圧を測定できるものがあります。

ACC電源のプラスは、キーをオフの時はテスターが光らないけど、ONにするとテスターが光ります。この確認をバッテリーのマナス端子を外す前に行って、配線の種類を確認しておきます。

配線に流せる電流は上限がある

配線は太さに応じて流せる電流の最大値があります。

2.5アンペア(12Vで消費電力30W以下)

5アンペア(12Vで消費電力60W以下)

6.6アンペア(12Vで消費電力80W以下)

11.6アンペア(12Vで消費電力140W)

引用:https://www.diylabo.jp/column/column-449.html

許容電流はエーモンの配線の場合です

主にバイクで使われる配線についてピックアップしました。ポイントは接続する機器が使う電力に応じて配線を選定するということです。

注意しなければいけないのが、消費電力が大きいのに細い配線を使用し、事故(発火の原因)につながることです。

MEMO

一般的にはウィンカーやメーターなどの配線は0.5スケアの配線が使われています

結線後は必ず被覆する

被覆をしないとショートします

配線を結線した際は必ず被覆します。被覆をせずに配線がボディーに触れてしまうとショートします。ショートはバッテリーの大電流が配線に流れてしまうので、接続の機器が壊れたり、ヒューズが飛んだりします

メインハーネスは触らない

メインハーネスとは、純正の配線を束ねたもので、テープで巻かれた一番太い配線です。ここから各機器へとカプラーやギボシでアクセサリーに繋がっています。

ホーンやライトもアクセサリーですよ!

純正の配線は、流れる電流の大きさに合わせて適切な太さの配線が選定されています。間違って、細い線を使用すると、配線の許容を超えた電流が流れることになり、発火の原因となります。

そんな純正配線を束ねて保護することで、事故が起きないようにしています。そのため、メインハーネスは極力触らないようにすることが良いです。

配線を整理する際のポイント

配線の作業に手馴れてくると、余った配線を短くすることも可能です。その際に覚えておきたいことをまとめます。

絶対にメインハーネスはいじらない??
配線を整理する上で、メインハーネスを撤去し、短くしたもに入れ替えることは可能です。必ず純正と同じ配線の太さにし、配線図を用いて、正しいルートで配線を接続する知識が必要です。

余った配線を処理する際は、まずは機器側(カプラーから機器までの距離)の配線を短くし、配線を整理することから始めて、メインハーネスは残しておくのが初めの第一歩です!

配線の接続作業で必要となる主な道具について

電工ペンチ

電工ペンチ

配線の端子をかしめるのに使います。

電工ペンチについて

配線をはんだ付けで結線する場合は使用しません。

よく使う部材

配線の接続でよく使うのはギボシです。

ワイヤーストリッパー

ワイヤーストリッパー

配線の被覆を剥くのに使います。

ワイヤーストリッパーには下記のメリットがあります。

  • 配線の被覆を任意の長さで剥くことが可能
  • 作業する配線が多いほど、工具の利便性を体感する

配線には芯と被覆があります。結線する際は、被覆をとって、中の芯を出してあげる必要があります。

この作業が数本なら端子をかしめる工具(電光ペンチ)で被覆を剥くことが可能ですが、本数が多くなると手間になってきます。そこで便利なのがワイヤーストリッパーです。

使い方はいたって簡単です。被覆をとりたい配線を工具にセットして

握るだけで被覆を外すことが可能です。また、剥く長さは調整が可能です。今後電装系のパーツ交換や配線整理をするなら、持っていて損はない工具です!


重量
340g

適応電線サイズ
0.13〜6mm²(微調整ノブ使用時 0.05〜8mm²)

検電テスター

検電テスター

電圧や電気が来ているかを確認できる工具です。

温度調節はんだコテ

配線を溶接で結線するときだけ使います。必ずしも必要ではありません。

今まではんだが溶ければ良い程度のはんだコテを昔から使用していましたが、今回新しいものに買い換えました。新しいものは下記のメリットがありました。

  • 温度調節により、必要以上に加熱せず、作業しやすいコテ先環境を維持できる
  • コテを交換することで、細かい作業も可能

温度調節がないと、コテ先が必要以上に高い温度になり、コテ先が酸化し、はんだが溶けにくく作業しにくくなります

また、コテ先が交換できるものは、細かい配線作業にも使用が可能です。バイクの配線で言えば、LEDの配線や、トグルスイッチ等の配線作業等に便利です。


設定温度範囲
240°〜最高540°

消費電力
47W

以上の道具があれば、バイクから電源を取り出すことが可能です。USB電源であれば、デイトナから出ている製品はブレーキスイッチから分岐ができるので、工具不要で取り付けができます。

≫ デイトナのバイク用USB電源を取り付ける【ブレーキスイッチから分岐で簡単!】はコチラ

【まとめ】バイクの配線を触る時のポイント

以上配線についての基礎知識と便利工具についてご紹介しました。改めてポイントをまとめます。

  • 検電テスターを使って、作業前に配線の種類を確認しておく
  • 常時電気の流れる配線はショートの可能性あり(バッテリーのマイナスを外しておく)

以上のことは、最悪の事態を回避するために大切なポイントです。

下記では、電源の取り出しにオススメなアクセサリーについてご紹介しています。これを取り付ければ、アクセサリーの取り付けや取り外しが楽になるのでオススメです。

≫ デイトナのアクセサリー電源ユニットD-UNIT WRがオススメ【バイクの電源取り出し】はコチラ

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