始まりました、徹底比較シリーズ!今回はシングルバーナーの選び方です。ちなみに前回はローチェア編、その前はテント編のまとめを解説しています。
シングルバーナーは一つあれば湯を沸かすのはもちろんのこと、調理用として炒め物も可能で1つは持っておきたいアウトドアの道具です。
その上でシングルバーナーはいろんな種類があって何が自分にとって理想なシングルバーナーかを見つけるのは難しいですよね!(私は複数買ってようやくわかりました。笑
私が考える理想のバーナー選びは下記の3点が大切かなと思います。
- お湯を最速で沸かす
- コスパで選ぶ
- 火力重視で選ぶ
この記事では市場にあるシングルバーナーのラインナップ紹介とともに、実用性や使い勝手について使ってみた上での比較レビューもしていきます!
目次
比較するシングルバーナーはこちら!
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価格 | 火力 | 重量 | ||
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JETBOIL スタッシュ | ![]() | 19,800円 (税込) | 1.3kW (1,134 kcal/h) | 約 200g (クッカー込) |
SOTO アミカス | ![]() | 5,500円 (税込) | 3.0kW (2,600kcal/h) | 81 g |
Snowpeak ギガパワー マイクロテックス ウルトラライト | ![]() | 7,590円 (税込) | 3.3kW (2,800kcal/h) | 56 g |
PRIMS P-153 | ![]() | 10,450円 (税込) | 4.2kW (3,600kcal/h) | 116 g |
お湯を最速で沸かすならJETBOIL|フラッシュ
専用クッカーについているフラックススリング(波なみのプレート)によりバーナーから出る熱を保持し、少ない火力ながら効率よくクッカーを加熱することが可能です。結果通常のバーナーには無いお湯の沸く速さを実現しています。

下記記事ではJETBOILのレビューをしていますが、フラッシュではなくスタッシュになります。火力は少し劣りますが加熱効率はフラッシュ同様非常に良く、素早くお湯を沸かすことが可能です。
収納サイズ・軽量性を重視するならSnowpeak|ギガパワーマイクロテックスウルトラライト
火力が強いバーナーながらも軽量・コンパクトで、その重量は最軽量クラスに軽いものとなっています。登山から平地でのキャンプまで幅広く使える使い勝手の良さが特徴です。

コスパに優れたバーナーならSOTO|アミカス
エントリーとして最もおすすめしたいバーナーは価格が安いながらも基本性能が高く強い火力でお湯を温めるのもお手の物です。4本ゴトクなので使い勝手も非常によい点にも注目です。

火力重視!ならPRIMS|P-153
シングルバーナーの中で最も火力が強いバーナーなので、気温が低いときや風が強い時など気候の影響を受けても全てをパワーで跳ね除ける!力強さが魅力的なバーナーです。笑

以上のモデル+市場にある主要なシングルバーナーを加えて表にまとめると、下記の通りになります。
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JETBOIL スタッシュ | JETBOIL フラッシュ | JETBOIL ミニモ | SOTO マイクロレギュレーター ストーブ ウィンドマスター | SOTO アミカス | SOTO レギュレーター ストーブ | SOTO レギュレーター ストーブ FUSION | PRIMS P-153 | PRIMS P-115 | Snowpeak ギガパワー マイクロテックス ウルトラライト | Snowpeak ギガパワー ストーブ”地” | |
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![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | |
価格(税込) | 19,800円 | 16,830円 | 22,000円 | 8,500円 | 5,500円 | 6,380円 | 9,900円 | 10,450円 | 8,250円 | 7,590円 | 5,280円 |
最高出力 | 1.3kW(1,134 kcal/h) | 2.6kW(2,269kcal/h) | 1.6 kW(1,404 kcal/h) | 3.3kW(2,800kcal/h) | 3.0kW(2,600kcal/h) | 2.9kW(2,500kcal/h) | 2.6kW(2,200kcal/h) | 4.2kW(3,600kcal/h) | 2.5kW(2,100kcal/h) | 3.3kW(2,800kcal/h) | 2.9kW(2,500kcal/h) |
炎の出方 | 集約型 | 集約型 | 集約型 | 集約型 | 集約型 | 集約型 | 集約型 | 拡散型 | 集約型 | 拡散型 | 拡散型 |
重さ | 約 200g (クッカー込) | 約 371g (クッカー込) | 約 415g (クッカー込) | 67 g(3本ゴトク) 87 g(4本ゴトク) | 81 g | 330 g | 250 g | 116 g | 57 g | 56 g | 75 g |
では実際に使ってみて比較してきます!
軽量バーナーを実際に使って性能や使い勝手を徹底比較!
最もお湯が早く沸くバーナーランキング!

お湯を温めることはバーナーを使う機会が多い内の1つだと思いますが、その時に重要なスペックが火力の強さです!当然火力が弱いとそれだけお湯の沸く速度が遅くなります。
具体的には下記のスペック
- 火力が強い
- クッカーの加熱効率が良い
の仕様であるバーナーについては加熱性能が優れていると言えます!今回は
以前当ブログで紹介したバーナーの中から、300mlの水をもっとも早く沸かせるバーナー順で紹介
します。尚、気温や風速で結果は異なることご了承ください!
3位:SOTO|アミカス

2分31秒
アミカスは炎の出方が集約型のバーナーです。

径の小さなクッカーから大きなクッカーまで対応し、風のない状況であれば非常に効率よく加熱が可能です。
特にアミカスはバーナーの価格が安く、4本ゴトクなので使い勝手が非常によく、初めてのバーナーにもオススメできるスペックになっているのが嬉しいところですね!
2位:Snowpeak|ギガパワーマイクロテックスウルトラライト

2分12秒
2位は火力の強さでスノーピークがランクイン!今回の実験では当ブログで実験したバーナーでランクを決めていますが、火力がより強いPRIMS|P-153の方がお湯が早く沸く結果になることが予想されます。
ウルトラライトは軽量・コンパクトでありながら製品価格も安く、火力の強さでおすすめのバーナーの一つです。
1位!:JETBOIL|フラッシュ

1分35秒(結果はスタッシュ、専用クッカーを用いる)
スタッシュはバーナーの火力は非常に弱いながら、併用するクッカーについたフラックスリングのおかげで熱効率が非常に優れており、結果お湯が早く沸く結果となりました。
当ブログではより火力が弱いスタッシュで測定しましたが、それでも最速だったのでフラッシュにおいては最も早くお湯が沸くことは間違いありません!
以上最もお湯が早く沸くバーナーランキングでした。当ブログで紹介できていないバーナーでよりお湯を早く沸かせるモデルも他にたくさんあるので、今後比較対象を増やしたいなと思っています。
結果はあくまで参考程度で理解しておいてください!
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気温が低い時にお湯が早く沸くバーナーランキング!

気温が低い時に、高火力を維持できるかに焦点を当てていきたいと思います!
バーナーの性能は火力(出力)の数値を見れば大体察しはつきますが、ジェットボイルのようにクッカーに工夫がある物だと低火力でありながら、低温時でも熱効率が良く最もお湯が早く沸くクッカーとなります。
具体的には下記のスペック
- サーモレギュレーターがついている
の仕様であるバーナーについては性能が優れていると言えます!

サーモレギュレーター
使用に伴うガス缶の冷え(気化熱によるもの)によりガス缶の内圧が低くなった際のバルブの開度を自動的に大きくし、ガスの量を増やす機能です。
3位:SOTO|レギュレーターストーブ

CB缶を用いたバーナーでレギュレーター機能がついたSOTOがランクイン!バーナーの製品重量は少し重たいものの、比較的値段が安く安定感も高いため、オートキャンプやエントリーバーナーとしても優れた活躍間違いなし!のバーナーです。
2位:SOTO|マイクロレギュレーターストーブウィンドマスター

低温時のガス缶の内圧が下がることによる火力の低下を緩やかにするマイクロレギュレーター機能(=サーモレギュレーターがついたSOTOが2位です。
火力で言えばPRIMS|P-153の方が優れているのですが、気温が低くガス缶が冷えている時や、沸かす水量が多い時にはマイクロレギュレーターの有無が火力に大きく影響します。
1位:JETBOIL|ミニモ

ミニモには熱効率を高めるフラックスリングがついている他、サーモレギュレーターもついており、低温時にたくさんのお湯を沸かすのにも優れています。
また径が大きいことによる底面積の広さにも注目です。
ただ、重量に関しては重いのがデメリットになります。ミニモの機能を備えながら、カップの径を小さくしたマイクロモも展開があり、重さも検討ポイントなら比較対象です!
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マイクロモ | ミニモ | |
---|---|---|
![]() | ![]() | |
価格 (税込) | ¥20,900 | ¥22,000 |
重量 | 約 340 g | 約 415g |
満水容量 | 0.8 L | 1.0 L |
以上気温が低い時にお湯が早く沸くバーナーランキングでした。一回だけお湯を沸かすのであれば瞬発力に長けたジェットボイルのフラッシュやスタッシュなどは低温時でもお湯をすぐに沸かすことは可能ですが、数回お湯を沸かしたりガス缶が冷えていたりすると、今回のレギュレーター機能は性能に関わる重要なポイントです。
こちらも今後比較対象を増やしたいなと思っています。
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最もランニングコストが安いバーナーランキング!

バーナーを使う際のランニングコストが安いことに焦点を当てていきたいと思います!
ガス缶にはOD缶とCB缶の2種類あります。

どちらも一長一短ありますが、CB缶においては手に入りやすいこと、そして値段が安いことが特徴としてあげられます。結果、ランニングコストは非常に安いので、使い勝手はGoodです。
ただし、CB缶の多くは充填されているガスが低温時では気化しにくく、引火しにくい特徴があり、気温が低い時は火力が非常に弱くなります。
ランニングコストを決めるにあたり、具体的には下記のバーナースペック
- 使うガスの量が少ない(火力が低い)
- ガス缶が安い
の仕様であれば、ランニングコストの性能が優れていると決めました。多少誤差があることご了承ください!
3位:SOTO|レギュレーターストーブ

レギュレーターストーブは経済的なCB缶を使用できるので、ランニングコストの低いバーナーの一つです。また、低温時にも火力が下がりにくいマイクロレギュレーターも搭載し、エントリーながら万能のバーナーとして非常に使い勝手の良い製品です!
2位:JETBOIL|スタッシュ

スタッシュで使うガス缶はOD缶なので、ガス缶の費用で見ればランニングコストは高いバーナーです。しかし少ないガス量で効率よく沸かすことに長けており、稼働時間が長くてランニングコストが安くなります。
OD缶でのランニングコストを検討するならスタッシュがおすすめです。
1位!:SOTO|レギュレーターストーブ FUSION

ガス缶分離器のバーナーが1位でした!火力は若干劣るのですが、その分ガスの消費量で見ればより長時間使うことが可能です。
分離式により大きな鍋を使った際の輻射熱の影響も受けずらく、大人数でのグループキャンプでのバーナーとして非常におすすめできるバーナーです!
以上、ランニングコストの安さで選ぶオススメのバーナーランキングでした!バーナーの基本的な構造は変わらないけど、モデルによって得意・不得意があります。
使うシーンや経済性などのどれを重視するかで選ぶバーナーも変わってくるので、選ぶ際の参考にしていただければと思います!
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シングルバーナーを使う上での注意点
最後にシングルバーナーを使う上での注意点も知っておくことで、より自分の使い方にあったバーナー選びがしやすくなると思います!
ガス缶はバーナーと同じメーカーで揃える

バーナーと合わせて使うガス缶は同じメーカーのものを使う必要があります。よってバーナーが仮にSOTOであればSOTOのガス缶で揃える必要がります。
使いやすい250のガス缶で比較すると、下記の通りになります。
Snowpeak ギガパワーガス250 プロイソ | IWATANI PRIMS ハイパワーガス(小) | SOTO パワーガス250 トリプルミックス | JETBOIL JETPOWER 230g | |
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![]() | ![]() | ![]() | ![]() | |
価格 | ¥660(税込) | ¥715(税込) | ¥660(税込) | ¥660(税込) |
夏モデル | あり 価格:550円 | あり 価格:550円 | なし | なし |
2022年2月の値上げにより、各社ガス缶の値段はどこも同じ値段になりましたが、プリムスは他のメーカーに比べて少し値段が高いです。
また、夏の使用がメインの場合はよりランニングコストの安いガスを使用できる選択肢がSnowpeakやIWATANIにはあります。ガス缶が家に増えるデメリットはありますが、効率よく使え、ランニングコストも下がります。
ガソリンバーナーは冬季仕様に最適

ガソリンバーナーは名前の如く燃料にガソリンを使うものを指します。ガソリンは外気温が低い時でも気化するので気温が低い時の燃料として最適です。
もしバイクで冬季キャンプにいく機会がある強者キャンパーなら、火力の強いバーナーとしてその使い勝手はまさに神の存在と言えるでしょう!
デメリットは携行サイズとなり、大きく重たいこと、そして燃料となるガソリンはガソリンスタンドで身分証明書の提示の上で購入する必要があることです。
点火装置は突然壊れる可能性あり!

バーナーに点火装置があると、ライターやマッチを使用することなく火をつけることが可能です。点火がしやすく使い勝手はとても良いですよ!個人的についているに越したことはないと思っています。
ただし、バーナーについている点火装置はある日突然壊れることがあります。マッチやライターの携帯をしておかないと火をつける術がないので、バックアップで点火できる道具を携帯しておいた方が良いです。
その為、それなら潔く点火装置がついていないバーナーを選ぶのも軽くなって良いかもしれませんね!
五徳の本数で安定性が大きく変わる!

3本ゴトクは携帯性においては重量が軽くなるのでメリット大です。また、使うクッカーの径が小さいものであれば安定感もあります。
ただし使うクッカーの径が大きくなるとゴトクから落ちやすくなります。それはバーナーを置く地面やテーブルが水平でなく傾いている場合に起こりやすいです。

安定性で言えば4本ゴトクが優れており、ゴトクの径が広いものが優れています。
耐風性の違いについて
ゴトクはクッカーを載せるために必要なものですが、これが火口の風防としての機能もあります。

バーナーはできるだけ風が直接当たらないようにする必要はありますが、特に風が強い時は多少風の影響を受けるシーンは多いです。そんな時はバーナーの耐風性能に頼らざるを得ないので、しっかり注目しておく必要があると思います。
ゴトクが風防の役割として機能するのはPRIMS|P-153やSnowpeak|ギガパワーマイクロテックスウルトラライトになります。
以上の注意点も含め、自分に最適なバーナーを探してみると、より選びやすくなると思います!
特に優れている機能やスペックについては黄色マーカーにしています。
JETBOIL スタッシュ | JETBOIL フラッシュ | JETBOIL ミニモ | SOTO マイクロレギュレーター ストーブ ウィンドマスター | SOTO アミカス | SOTO レギュレーター ストーブ | SOTO レギュレーター ストーブ FUSION | PRIMS P-153 | PRIMS P-115 | Snowpeak ギガパワー マイクロテックス ウルトラライト | Snowpeak ギガパワー ストーブ”地” | |
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![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | |
価格(税込) | 19,800円 | 16,830円 | 22,000円 | 8,500円 | 5,500円 | 6,380円 | 9,900円 | 10,450円 | 8,250円 | 7,590円 | 5,280円 |
最高出力 | 1.3kW(1,134 kcal/h) | 2.6kW(2,269kcal/h) | 1.6 kW(1,404 kcal/h) | 3.3kW(2,800kcal/h) | 3.0kW(2,600kcal/h) | 2.9kW(2,500kcal/h) | 2.6kW(2,200kcal/h) | 4.2kW(3,600kcal/h) | 2.5kW(2,100kcal/h) | 3.3kW(2,800kcal/h) | 2.9kW(2,500kcal/h) |
炎の出方 | 集約型 | 集約型 | 集約型 | 集約型 | 集約型 | 集約型 | 集約型 | 拡散型 | 集約型 | 拡散型 | 拡散型 |
重さ | 約 200g (クッカー込) | 約 371g (クッカー込) | 約 415g (クッカー込) | 67 g(3本ゴトク) 87 g(4本ゴトク) | 81 g | 330 g | 250 g | 116 g | 57 g | 56 g | 75 g |
イグナイター (点火装置) | なし | なし | あり | あり | あり | あり | あり | あり | あり | なし | なし |
ガス量調整 | なし | なし | あり | あり | なし | あり | あり | なし | なし | なし | なし |
ガス缶の種類 | OD缶 | OD缶 | OD缶 | OD缶 | OD缶 | CB缶 | CB缶 | OD缶 | OD缶 | OD缶 | OD缶 |
ゴトクの本数 | 3本 | 4本(後付) | 4本(後付) | 3本 | 4本 | 4本 | 4本 | 4本 | 3本 | 3本 | 4本 |
まとめ!ベストバイバーナーはSnowpeak?

ベストバイのバーナーについて、私はお湯を沸かすだけでなく、調理にも使用するので火力が強く、なおかつキャンプ道具の荷を軽くしたいのでSnowpeak|ギガパワーマイクロテックスウルトラライトです。
ただし人によってはバーナーを選ぶ基準が異なります。
- お湯を最速で沸かす
- コスパで選ぶ
- 火力重視で選ぶ
特にこの3点はバーナー選びで重要なポイントかなと思います!
最後に他アイテムの比較シリーズ・選び方は下記記事で解説しています。気になるアイテムがありましたら、併せてご覧ください!
最後までご覧いただきありがとうございます!

この記事がバーナー選びの参考になれば幸いです!