ジェットボイル|スタッシュは省エネの地位を確立!【レビュー】

「JETBOILは万能バーナーなので徹底レビュします」

ジェットボイルは登山家から釣り人、そしてキャンプをする人から絶大な支持を得ている優れたアイテムです。私も冬登山の際は迷わずジェットボイルを選びました。

冬登山は極端な例ですが、このような厳しい環境で使うことができるほどの優れた性能を持っているバーナーなんですよ!でも、ゆるいキャンプで使ってもメリットが多いクッカーセットです。

今回、スタッシュを購入して使ってみましたが、結論はマイクロモとスタッシュを使い分けます。実験結果も含め、スタッシュのメリット・デメリットについて解説したいと思います!

それぞれに使い分けがあるので、今までの登山経験や過去に使っていたバーナーの使用経験を活かして徹底的に紹介していきます。

ジェットボイルのスタッシュを選ぶ4つの魅力!

ジェットボイルのスタッシュには4つの大きな魅力があります。

それぞれ確認しましょう!

スタッシュは超軽量!

ジェットボイルのスタッシュは今までのジェットボイルシリーズの重さを払拭する軽さが魅力的です。

スタッシュはバーナーとクッカーあわせて185 g(実測)で超軽量です。ちなみに、私が他に持っているチタン製の同容量程度のクッカーと軽量シングルバーナーのセットであれば、

あわせて131 g(実測)となり、50g程度の差はありますが、スタッシュは相当に軽いことがわかります。

マイクロモは284 g(実測)なので、その差は大きいです。このクッカーだけ見て、その差かよ!とは思わず、一つ一つの道具を軽くすることが、キャンプ道具等を全体的に軽くする秘訣なので、この軽量化は非常に効果大です。

省エネでお湯を沸かすことができる

紹介した2つのクッカーでの沸騰時間を確認します。水温は10度、300mlのお湯を沸かす時間を計測します。

カップヌードルはお湯300mlです

ちなみに、日清のカップヌードルのカップであれば、水量が300mlとなります。笑

スタッシュは1分35秒なのに対し、バーナーとクッカーの組み合わせは2分12秒でした。バーナーのスペックの違いは下記の通りです。

Snowpeak
ギガパワー
マイクロテックス
ウルトラライト
JETBOIL
スタッシュ
JETBOIL
マイクロモ
300mlにかかる時間
(あくまで目安)
2分12秒1分35秒1分14秒
火力3.2 kW(2,800kcal/h)1.3 kW(1,134kcal/h)1.6 kW(1,404kcal/h)
バーナー重量56 g 58 g 131 g
2021/11時点

スペックだけ見れば、火力の強いバーナーの方が早くお湯が湧きそうですが、結果はスタッシュの方が早く湧く結果となりました。

フラックスリング

JETBOILのスラッシュはフラックスリングにより、効率よくクッカーを加熱できているため、火力が低いバーナーの割には早くお湯を沸かせている為です。

しかしSnowpeakにおいても、合わせて使用したクッカーの底が広く、大火力をしっかり受け止めたことにより、加熱がしっかり行えた為、比較的早い時間でお湯を沸かせた結果となりました。

アルパインクッカー スクエア13で2分55秒

試しに、スタッシュのバーナーで汎用性のあるモンベルのアルパインクッカー スクエア13でお湯を沸かしてみたいと思います。

同じ条件下でテストすると2分55秒でした。専用のクッカーを用いない場合は、おおよそ倍にまで時間が伸びるとなると、スタッシュのクッカーがいかに効率的かが良くわかります!

モンベルのクッカーは底面積が大きく、お湯が速く沸く優秀なクッカーですが、それでもこの結果ですから、おそるべしスタッシュ

収納サイズがコンパクト

これだけお湯が早く沸くクッカーとバーナーでありながらも、コンパクトに持ち運べるのがスタッシュの魅力です。

JETBOIL|ミニモと並べてもそのコンパクトさがよくわかると思います。

蓋にガス缶をセットする設計になっているので、バーナー類と一緒にクッカーの中に入れて収納しても、中の物が動いてクッカーの内側に傷をたくさんつけてしまうことがありません。不快な音が発生しない仕様になり、バックパッキングやバイクツーリングでの携帯に優れています

それでもこの大きさでも大きい!と感じるならば、シングルカップの中にアルコールバーナーを携帯する方法がより軽く、コンパクトに携帯できることは間違いありません。

湯切れがとても良い!

スタッシュが出る前までは、

この蓋がついていました。この蓋には湯口と湯切りの口がついているのですが、これが恐ろしく湯切れが悪く、正直使い物になりませんでした。まだ蓋を外して湯を注いだ方がマシなレベルです。

スタッシュでは蓋に改良が加えられ、劇的に改善しました。小さな仕様の変更ですが、湯切れが良くなっています。これは動画でご覧ください。

前半がJETBOILのミニモで、後半がスタッシュです。動画からも分かる通り、湯切れがかなり良く実用性が高いです。

JETBOIL(ジェットボイル) アウトドアバーナー スタッシュ【日本正規品】 1824400 キャンプ
ジェットボイル(JETBOIL)

JETBOILのラインナップはコチラ

次にジェットボイルシリーズで見た際のスタッシュのポジションを確認しましょう!

スタッシュフラッシュマイクロモミニモジップスモー
価格
(税込)
¥19,800¥16,830¥20,900¥22,000¥12,100¥23,100
重量200g約 371 g約 340 g約 415g約 340 g約 453g
サイズφ13.0 x 11.2 cmφ10.4 x 18 cmφ10.4 x 16.5 cmφ12.7 x 15.2 cmφ10.4 x 16.5 cmφ12.5 x 21 cm
満水容量0.8 L1.0 L0.8 L1.0 L0.8 L1.8 L
沸騰時間
(0.5 L)
約 2分30秒約1分40秒約2分20秒約2分20秒約 2分30秒約 4分45秒
(1.0 L)
出力1,134 kcal/h2,269 kcal/h1,404 kcal/h1,404 kcal/h1,134 kcal/h1,404 kcal/h
ガス消費量約 65g / h約 139g / h約 120g /h約 120g /h約 65g / h約 120g /h
サーモレギュレート
(とろ火)
無し無しありあり無しあり
点火装置無し無しありあり無しあり

2022年に値上げ

ジェットボイルのラインナップは上記の6種類です。それぞれのモデルに特徴があり、選択肢が変わってきます。私が持ってるミニモって特筆すべき機能が他のモデルと比べてないことがリストから読み取れますね。笑

長期で使うならスタッシュがオススメ

スペックで注目したいのは、ガス消費量に対しての沸騰時間です。スペック上最も効率が良いのはスタッシュとジップです。そのため、ガス缶一つで1時間以上の使用が可能なので、北海道ツーリングなどの長期間の旅に最適な仕様となっています。

ガス缶には主に2つのサイズがあります。

JETPOWER230gJETPOWER100g
価格¥660(税込)¥506(税込)
沸かせる水の量約10~12L

プリムス|P-153

4.2 kW(3,600kcal/h)

プリムスのP-153のような大火力のバーナーなら、その分ガスの消費量も多いために250のサイズを持って行きたくなりますが、ジェットボイルなら長期の旅でも100gのサイズでも安心できます。

最もお湯を早く沸かしたいならフラッシュ

JETBOIL|フラッシュ

2.6 kW(2,269 kcal/h)

一方で、最もお湯を早く沸かすならフラッシュの一択です。何よりバーナーの火力が最も強いバーナーなので、お湯が最も早く沸く仕様です。

特に気温が低い時にさっとお湯が沸かせるのがフラッシュの強みなので、活動する時期が冬が多い方には、私はフラッシュを強く勧めます。

コスパに優れたジップでも効果は実感できる

JETBOIL|ジップ

1.3 kW(1,134 kcal/h

ジップはジェットボイルのエントリーモデルかと思いきや、実は一番コスパが良いモデルです。ジェットボイルならではの省エネ運転でありながら、スタッシュと同じ沸騰時間のスペックになっています。点火装置がないことで軽量に仕上がっているモデルなのも隠れたポイントです。

まずはジェットボイルを使ってみたい!という方にオススメしたいモデルです。

飛び抜けた良さはないけどバランスに優れるミニモ

JETBOIL|ミニモ

1.6 kW(1,404 kcal/h

ミニモは調理等での使い勝手の良さを加えたモデルなので、飛び抜けた機能はありませんが、いろいろなシーンで使えるモデルとなっています。

ミニモのクッカーは形が大きいのと、サーモレギュレーター機能(後ほど説明)がついているので、とろ火が必要な煮物などの料理をしたい人に人気のあるモデルです。

ジェットボイルは調理に向いている?

サーモレギュレート機能により、調理に向いているといえ、これで料理をするかと言われれれば、私はもう今や全く料理をしていません。笑

それは料理をした後のクッカーの洗浄ができる環境であれば良いのですが、汚れ方が簡単に落とせるもので無い場合もありますし、焦げ付きや落ちにくい汚れ等を掃除するのはなんとも手間であると感じるからです。

できれば洗いは簡易で済ませたいですし、使うシーンというのは長期の旅ほどあまりないのかなと感じてます。

JETBOIL|スタッシュの仕様について解説

次にジェットボイル|スタッシュのスペックについて確認しましょう。製品仕様は下記の通りです。

JETBOIL
スタッシュ
価格¥19,800(税込)
重量バーナー:約60 g
クッカー:約140 g
スタビライザー除く
サイズ∅13cm × 高さ11.2cm
容量0.8 L
出力1,134kcal/h
素材バーナー:アルミニウム合金、ステンレス鋼
バーナーヘッド:チタニウム合金
クッカー本体:アルミニウム合金

クッカーは他のバーナーでの使用はできません

お湯が早く沸く仕組みはこれ

クッカーについているこの波々のプレートが熱を保持し、効率よくクッカーを温める仕様になっています。実はこの仕様はジェットボイルだけのものではなく、PRIMSにもイータスパイダーというモデルがありました。

プリムス|イータスパイダー

このような仕様はもれなく効率が良く、イータもお湯が早く沸かせたモデルです。私が初めて買ったこのバーナーをきっかけに、バーナー沼へ引きずり込まれたのです。笑

熱燗を作りたいとき、とても便利です。笑

代理店はモンベル

JETBOILの輸入代理店はモンベルです。全国にあるモンベルストアでJETBOILは買える他、もし故障した際の修理も可能です。スタッシュの場合は不具合が起きそうな箇所が少ないので、そう修理に出す機会はないと思われます。

ちなみにバーナーについているこのプレートは修理する際に必要です。これは日本で販売する際のガス検をした証のプレートのため、これがないと補償を受けることができません

取り外せるようになっているので、プレートを外した後は必ず紛失しないように保管しておきましょう!

クッカーの特徴

はじめにクッカーにフォーカスして特徴をまとめていきます。

ハンドルが優秀

今までのJETBOILはネオプレンのカバーがついていましたが、今回はハンドルが付いたシンプルな仕様に変更となりました。

そして、ミニモに比べて大きく進化したのがこのハンドルなのです。

特にロック機構が優秀で、収納されているハンドルを回転させれば、気持ちの良いクリック感と共に強く引っかかる構造です。まるでフライパンの取っ手かのように水をたくさん入れても不安定感がありません

再度収納する際はハンドルを両サイドから挟むことでリリースが出来ます。

付いているシリコンにより、加熱後のクッカーを素手で持つことが可能です。

蓋にはガス缶とライターをセット可能

クッカーにはガス缶とバーナーを収納することが可能です。これにより無駄なく、そしてクッカーの中に収納したものが動くことなく収納できるのはスタッシュの特徴の一つです。

ガス缶の底にはライターの収納が可能なスペースがあります。点火装置がバーナーについていないので、ライターを携帯する必要がありますが、そのスペースがあらかじめ用意されているのは良いですね!

軽量に仕上がっている

従来のクッカーと比べると、これだけの差がついています。スタッシュが全体的に軽量、小型に仕上がっていることがよくわかる結果になっています。

今までは、このフラックスリングを保護するためのカップが付属していましたが、スタッシュはついていません。

内側から強い力がかかるとフィンが曲がってしまうので、収納方法については少し気を使う必要があります。

全体の高さは抑えられている

ジェットボイルの中では比較的低重心であるミニモと比べると、重心は少し高い位置となります。

SOTOのアミカスと比べてもほぼ同じぐらいです。

スタビライザーを使うことで安定性はとても高くなります。少し傾斜のある場所で使うと、重心の高いジェットボイルは倒れやすくなるので、積極的に活用しましょう!

クッカーにはメモリがついている

クッカーにメモリがついているので、水量を指定する場合は便利です。メモリの間隔は250 ml、500 ml、800 mlの順でついています。

バーナーの特徴

次にバーナーにフォーカスします。

どの位置でもセット可能

以前のジェットボイルは、バーナー側の突起にあわせて、クッカーのスリットをあわせてセットする仕様です。そのため、セットできるポイントは1箇所です。

一方のスタッシュは角度関係なくどこにでもクッカーを置くことができるので、自由度がぐんと上がりました。また、バーナーは専用設計なので

バーナーについている凹みによりクッカーが引っかかることで、多少の傾きでも滑ることはなく使用できます。

あまりにも強い傾斜での使用は外れる可能性があり危険です!できる限り水平はとりましょう

ただし、以前の仕様にもメリットがあります。ジェットボイルはバーナーと組みわせた時の高さがとても高いもので、倒れやすい危険性もあります。

そこでバーナーを吊るしてお湯を沸かす方法です。バーナーがクッカーに引っかかるので、落ちることがありません。これは吊るせる環境でしか使われない方法なので、かなり限定的な方法ではあります。

テント内で使う場合バイクのハンドルに引っ掛けて吊るすことができます。

ジェットボイル|ハンギングキット

一般的には、今回のスタッシュの仕様の方がメリットと感じる人の方が多いですね!

通常のバーナーとしても使用可能

以前のバーナーと比べ、非常に汎用性のある形となりました。出力は低いので、炒め物をさっと作るような使い方は苦手です。

小さなシエラカップ等であれば、載せることが可能です。

調整レバーの使い勝手は良

レバーを収納する際、若干抵抗が大きいと感じます。細かい点ではありますが、ここまで強くしなくても良いのではないかとは感じました。(十分実用範囲内です)

ガス量を調整できるレバーは本体に収納できるようになっています。

サーモレギュレーターは必要?

ジェットボイルのミニモやマイクロモなどにはサーモレギュレーターがついています。

サーモレギュレーター

サーモレギュレーターとは

使用に伴い、気化熱によりガス缶が冷えて、内圧が低くなった際のバルブの開度を大きくし、ガスの量を大きくするもの

簡単に言えば、長時間使うとガス缶が冷えるので、火力はどんどん落ちていきますよ!でもサーモレギュレーターでサポートするよ!という機能です。

スタッシュにはこの機能がついていないのですが、そもそもジェットボイルは燃焼がとても早いクッカーなので、ガス缶の内圧が下がりきる前にある程度水を沸かすことが出来ます

そのため、たくさんの水を沸かしたり、長時間の使用(調理等)でない限りは、サーモレギュレーターがなくても十分な性能を発揮するのではないかと使って感じています。

とろ火ができない

スタッシュにはサーモレギュレーターがついていないので、とろ火ができません。最初は弱火にしていても、徐々に火力は下がって行きます。

お湯を沸かす以外の使い方として、弱火で長時間使いたいようなシーンが出てきた際は、スタッシュではなくミニモやマイクロモの使用が必須となります。

魔法瓶との併用は最強

ガス缶の内圧低下をドロップダウンと言いますが、起きる前に沸かす方法として、入れる水が暖かければ、加熱時間はぐんと短くなります

魔法瓶の保温力は朝入れたお湯が夕方でも暖かい程度の保温力があるので、ジェットボイルで沸かす際は、一瞬でお湯が沸きます。

収納方法について

スタッシュは他のモデルに比べ、収納方法は少しだけ複雑です。まず、バーナーについては以前はクッカーに入れるだけですが、スタッシュはクッカーの中でわずかに動くので

バーナーは袋に入れての収納が推奨されます。この袋にも収納方法は記載されています。

イラストの通り、まずはスタビライザーを指定の位置・向きにしてクッカーの底に収納します。

その後、収納袋に入れたバーナーを指定の位置・向きにしてセットします。

最後にガス缶をセットした蓋をセットすることで収納は完了です。ハンドルは多少蓋が外れないように抑える役割もあります。

JETBOILのガス缶について

JETBOILのガス缶の成分は非公表ですが、イソブランがメインであることはわかりました。IWATANIはブタンガスがメインであるのに対し、JETPOWERの方が気温が低い時でも使いやすい仕様です。

JETPOWER230gJETPOWER100g(比較)
IWATANI PRIMS
小型ガス
価格¥660(税込)¥506(税込)¥462(税込)
成分(非公表)
プロパンガス:
イソブタンガス:
(非公表)
プロパンガス:
イソブタンガス:
プロパンガス:約25%
ブタンガス:約75%
沸かせる水の量約10~12L
プロパンガス

約ー40℃以上で気化します

イソブタンガス

約ー10℃以上で気化します

ブタンガス

約0℃以上で気化します

ガスが気化することで気化熱によりガス缶が冷えて気化しにくくなります。冷えることによりガス缶が気化する温度以下になる場合があるので、イソブタンガスがベースのJETPOWERのガス缶はオススメです。

シングルバーナー対決!各社比較します

次に、JETBOILのような仕様を持つクッカーと比較します。と言っても、MSRだけですが。。

MSR
ウィンドバーナー
パーソナルストーブ
システム
JETBOIL
スタッシュ
JETBOIL
マイクロモ
価格
(税込)
¥28,600¥19,800¥20,900
重量約 465g約 200 g約 340 g
サイズφ10.7 x 18.1 cmφ13.0 x 11.2 cmφ10.4 x 16.5 cm
満水容量1.0 L0.8 L0.8 L
沸騰時間
(0.5 L)
約2分30秒約2分20秒
出力1,765 kcal/h1,134 kcal/h1,404 kcal/h
ガス消費量約 65g /h約 120g /h
サーモレギュレート
(とろ火)
あり無しあり
点火装置無し無しあり

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それぞれのモデルの特徴は下記の通りです。

MSRは高い耐風性が魅力的

MSR|ウインドバーナー

MSRのバーナーは特殊で、かなり密閉性の高いバーナーになっています。そのため、風の影響を受けにくい仕様になっています。

屋外のあえて風が強い状況で使う機会ってそんなにないかもしれませんが、例えば防風アイテムを持っていかない行動をとるなら、風のあるシーンでも力強く加熱できるのはメリットと言えます。

マイクロモはコンパクトさが魅力的

写真右に写っているのがマイクロモのクッカーです。サイズで見ると、マイクロモは径が細く、収納しやすい特徴があります。

ただ、マイクロモでできることはMSRでも出来るし、それぞれのスペックもMSRの方が高性能、かつ使い勝手も良いので、値段を少し出してMSRを買うのも一つの選択肢になり得ます。

MSRはガス缶の入手先が少ない・点火装置がないデメリットがあります

スタッシュは軽量・コンパクトが魅力的

一方スタッシュは軽量・コンパクトであることが最大の特徴です。私のように出来るだけ道具をコンパクトにまとめたい人にとってはとってもよい選択肢として選ぶことができます。特にバッグに道具を入れる際は荷室に限りがあるので、こうしたコンパクトな道具は非常に使い勝手が良いのです。

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ジェットボイル(JETBOIL)

JETBOILのバーナーはここが惜しい!

こんな万能なバーナーですが、いくつかの注意点もありますので紹介します。

ガス缶にバーナーを取り付ける時、かなりガスが漏れる

ガス缶にバーナーをねじ込んで取り付ける際に、他のメーカーに比べてJETBOILはかなりガスが漏れます。特にスタッシュのバーナーとJETPOWERのガス缶との組み合わせは、過去1漏れます。純正の組み合わせなんですけどね。笑

漏れるガスがすぐに悪影響を与えることはないので、使用上に問題はありませんが、気持ち的にできれば漏れるガスの量は抑えていただきたいと思う次第です。

注意!ゴトクを使って仕様する場合は溶ける可能性

JETBOILは専用のカップだけでなく、付属のゴトクを使ってシングルバーナーとしての活用もできます。(スタッシュで改良)

私は一度やらかしましたが、フライパンなどを使うと多くの輻射熱が発生しますが、スタッシュ以外のバーナーの場合は長時間の使用で本体に使われている樹脂の一部が溶けてしまう可能性があります。

ウィンドスクリーンを使うと、より危険度が増します

溶けるとクッカーを保持することが出来なくなるため、修理が必要です。確か2,000円で修理ができたかと思います。

バーナーとしての使用は期待しない!

JETBOIL|スタッシュ

1.3 kW(1,134kcal/h

ジェットボイルは火力と効率を適切に最適化したバーナーのため、出力自体は一般的なバーナーよりは低いです。そのため、通常のバーナーのような感覚で使うとあまりの火力の弱さに使い勝手の悪さを感じるでしょう。

ジェットボイルの中でもフラッシュは火力が強い(2,269 kcal/h)ので、バーナーとしても使い勝手の良さがありますが、他のモデルは正直期待しない方が良いでしょう。

蓋の湯切れがとにかく悪い!

スタッシュでは改善しましたが、JETBOILの蓋の湯切れは非常に悪いです。あまりにも悪いので、蓋を外して注ぐと圧倒的に注ぎやすくなるので、蓋は外して使うことをオススメします。

風に弱い!

最後に、バーナーヘッド(火が出るあたりの周り)に風を防ぐものが無いので、耐風性の性能は落ちるため、出来るだけ風が直接当たらないように工夫する必要があります。

ただでさえ出力が弱いバーナーですから、これが風の影響を受けると、相当に時間のかかるクッカーシステムとなります。

冬ならマイクロモ・ミニモかな!

スタッシュと合わせて使いたいアクセサリー

最後に、スタッシュと合わせて使いたいアクセサリー類の紹介をして終わりたいと思います。

SOTO|マイクロトーチ

バーナーには点火装置がないので、ライターの携帯は必須です。中でもSOTOのマイクロトーチはガス缶からのガス充填が可能なモデルなので、半永久的に使用することが可能です。

魔法瓶

入れる水が暖かければ、ただでさえ速く湯が沸くJETBOILが最速で湯が沸くアイテムに変わるアイデムです。笑

【最終結論】ジェットボイルのスタッシュは長期の旅に買い

ジェットボイルを使う上で気になる点は多いものの、スタッシュでその多くの問題点が改善されたこともあり、私は結局スタッシュを買い足してしまいました。笑

それだけスタッシュは魅力的だと思うし、アウトドアをされている方にとっても魅力的な製品であることに間違いはないと思っています。ガスの消費量は少なく、とても効率よくお湯を沸かすことは出来ているので、長期の使用において、スタッシュは優れた性能を発揮することは間違いありません。

私ならジェットボイルのスタッシュは買っても良いものだと思います。それは過去に発売された歴代の使い勝手をさらにブラシュアップさせた結果だと思いますし、何より他のメーカーにない優れた性能を持ったバーナーであることには違いありません。

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ジェットボイル(JETBOIL)

もし、ジェットボイルは湯の沸く速度が大事やで!という方には、フラッシュ、もしくはコンパクトなマイクロモを強くオススメします。

コンパクトながら、お湯も早く沸かせれる!

以上JETBOIL|スタッシュのレビューでした!ご紹介した通りお湯が沸く速さは最速ですし、燃料の消費効率にも優れたバーナーです。

最後までご覧いただきありがとうございます!

この記事が、ジェットボイルをご検討されている方の役に立つ記事であれば幸いです!

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