空気圧はバイクの操作性に影響するばかりでなく、燃費や安全性にも影響する重要な要素です
この記事では空気圧センター|FOBO BIKE 2をレビューします。当ブログでは空気入れは自転車のポンプで充填可能であることや、空気圧チェックを怠ることで発生するデメリットについて解説しています。
でも実際に測定しようとなるとバルブのキャップを外して、エアチェックして、キャップを閉める、、なんてバイク乗る前にする人は少ないと思います。少なくとも私は面倒でやってません。
その上で、普段の点検を確実に、そして手軽に行うためにはセンサーで空気圧を測りましょう!というのがこの製品のコンセプトです。製品の細かな仕様から、使う上での注意点や感想等レビューしていきます!
- 空気圧を手軽に点検できる
- 出先でも空気圧を点検できる
- 複数台の管理も可能!家族間のシェアもOK
株式会社ケイヘブンズ 様より商品をお借りしてのレビューとなります
目次
FOBO BIKE 2は最もスマートな空気圧センター
エアチェックは自動でしてくれる
スマホを起動して数秒〜10秒ほど待機すると、リアルタイムな空気圧を知らせてくれます。乗車前にチェックすれば空気圧が不足している状態を回避できます!
空気圧チェックはバルブに取り付けたセンサーによって常に測定しているため、携帯で情報を拾ってあげるだけで空気圧チェックができます。
従来ならバルブキャップを外して、空気圧ゲージで測定する必要がありましたが、スマホ一つで測定ができるので非常に楽チンです!
例えば下記のような使い方が可能です!
- 出先のコンビニ休憩で空気圧を確認する
- 通勤路でデータを収集し、不足があれば通知がある
特にこちらから行うアクションはなく、自動で空気圧測定してくれます。
もし空気が規定値を下回ると通知があるので、帰宅後に空気を入れてあげると良いですよ!
測定はアプリを起動した方が早く測定できる
もし出発前に携帯のロックを解除せずにアプリが空気圧不足を感知し、アラームで知らせてくれたら便利!とは思ったのですが、残念ながら短時間では感知することはありませんでした。
そのため、測定にはアプリを起動する、もしくはホーム画面を点けた状態でしばらく待機が良いです。接続は数秒で完了します。
最もスマートなシステム構成
FOBO Bike 2は携帯で測定結果を見れることが最大のメリットです。一般的な空気圧センサーと比較してみましょう!
FOBO BIKE 2 | 一般的な 空気圧センサー | |
---|---|---|
スマホ連携 | あり | なし |
複数台連携 | 可能 9台まで | 不可 |
価格 | 9,980円 | 4,000 〜 6,000円 |
空気圧のセンサー自体は他社でも多く発売されているので特筆すべき差はないと言えます。
しかし最も違う点といえば測定結果を専用モニターにするか、スマホのアプリにするかの違いです。
- ハンドル周りがすっきりする
- 複数台管理がしやすい
- アップデートに対応
- シェアが可能
空気圧は出先でも確認できます。従来の空気圧センサーでもモニターで確認できますが、出先で確認しようと思うとモニターをハンドルに取り付ける、もしくはカバンに入れて携行する必要があります。
FOBO Bike 2なら普段持ち歩く携帯で確認できるのでスマートですよね!
家族間共有が可能!
アプリの特徴として、複数のスマホでセンサーを共有することも可能です。FOBO Bike 2で測定したデータは、登録の際のメールアドレスに紐づけられるので、別端末でも同じメールアドレスでログインすればデータを確認できます。
スマホが複数あったり、家族で同じバイクを共有している場合に便利です。
様々なデータを記録できる
- タイヤの温度
- 空気圧の変化
- 電池の電圧
アプリでは走行ログが出来ます。個人的にはタイヤの温度が便利だなと思います。数値はあくまで参考なので、普段と比べて今日は温度が低い / 高いの目安にはなると感じました。
また、長期間での記録があればどれぐらいの間隔で空気が減っているのかもチェックすることが可能です。いつもと比べて減りが早い場合はスローパンクやバルブからのエア漏れ等の原因が考えられますね!
FOBO Bike 2は市場にある空気圧センサーに比べると値段は少し高い製品です。しかしその価格相応に最小限の構成でタイヤの空気圧を管理する上、ハンドル周り等に不必要なものを用意する必要がないことがメリットです。
FOBO BIKE 2の仕様・パッケージ
FOBO BIKE 2 本体
パッケージは非常にコンパクトです。それぞれの仕様を解説します。
防水性能
防水性能はIP57です。
- 塵埃の侵入を完全に防止できないが電子機器の動作には問題がない
- 一時的に水中に沈めた場合でも機器が影響を受けない
つまり洗車等で水をかけても問題ない性能です。
電池の寿命
電池はCR1632を使用し、寿命はおおよそ1年となっています。使用枚数は1枚なので、バイク1台に2枚使います。
本体にあらかじめセットさせれいる他、予備電池も2枚付属します。
電池によっては電圧が低いものも含まれます。場合によっては新しい電池を必要とする場合があります
カラーバリエーション
色はブラック / シルバーの2色展開です。ホイールのリムの色に合わせたり、バルブの色に合わせて選ぶことができるので、悪目立ちする心配がありませんね!
付属品
- 取扱説明書(英語版のみ、日本語はダウンロード)
- バルブ
- ナット用ホルダー
- 固定用ナット
- 予備電池2枚
- キーリング
バイクに即席で取り付けるには、ナット用ホルダーと固定用ナットがあればOKです。
アプリケーション
アプリはApp Store/Google Playからダウンロード可能です。iOS9.3以上およびAndroid4.30以上のOSに対応しています。
携帯のOSが古い場合は正常に動作しない場合もあるので、OSのアップデートが推奨されます。
受信可能範囲
Bluetooth | 動作周波数 |
---|---|
5.0 | 2.4GHz |
試しに20mの範囲まで離れてみました。障害物がなければ問題なくデータを受信します。ただし、部屋の中など電波が遮断されやすい環境では近くでも受信できない場合もあります。
最大9台まで登録が可能
FOBO Bike 2のアプリ内では最大9台のバイク登録が可能です。(センサーは9組必要です)
例えば通勤バイク / 週末バイクのように2台保有していると、複数のバイクの管理がしやすいメリットがあります。
また個別のページには画像タグをつけることができるので、一目でどのバイクかが判りやすいようになっています。
スマートウォッチとも接続可能
Appleウォッチやスマートウォッチ用のアプリも用意されています。携帯でなくとも、より手軽に情報を確認することも可能です。
もしくは携帯とインカムを連携している場合、FOBOアプリで受信した結果をもとに、空気圧の低下のアラームが鳴った際にはインカムでも聞くことが可能です。
走行中の空気圧の変化はリアルタイムで確認が可能で、異常があったら知らせてくれるのは便利ですね!
適正空気圧の設定が可能
チェーンカバーに記載の例
アプリ内で登録するバイクごとに適正空気圧を設定することが可能です。空気圧はバイクのどこかに記載されています。
適正空気圧を設定すると、自動で上限と下限値も設定できます。限界を超えた場合はアラームで警告してくれる仕様となっています。
また、上限と下限の数値は任意で変更も可能です。
複数の単位を扱える
空気圧を扱う際は様々な単位が存在し、kPaやpsi等存在します。設定画面より指定が可能ですが基本は
圧力単位:kPa(キロパスカル)
温度単位:℃
での設定が分かりやすいです。
FOBO BIKE 2を取り付ける
FOBO BIKE 2をバルブに取り付ける
FOBO Bike 2を使うためには
- 携帯にアプリをインストールする(セッティングは後の手順で解説
- 本体の通電防止フィルムを外す
- 固定用ナット、ホルダーを使って取り付ける
この手順で使うことが可能です。
アプリはGoogle Play/App Storeからダウンロード可能です。
アプリには FOBO Bike 2 と FOBO Tire 2 の2種類ありますが、ダウンロードはFOBO Bike 2です。
通電防止フィルムを外すと本体の電源が自動で入ります。キャップを締めます。
本体にはパッキンがセットされているので、キャップを締めこむ際はこのパッキンが見えない状態までしっかり締め込んでください。
FOBO Bike 2を取り付ける前に、バルブに固定用ナットを取り付けます。
本体をバルブにねじ込みます。取り付けると固定用ナットとの隙間が発生しますが、正常です。
ホルダーを使って固定用ナットを締めこむことで、本体が外れないように固定することが可能です。先ほどの隙間もなくなります。
走行前に事前確認を!
走る前にバイクを前後に手動で動かします。その上で干渉していないか確認しましょう。
バルブの先端にセンサーを取り付けるので、本体の厚み分干渉しやすくなります。
空気を入れやすいよう、バルブにL型アダプターを取り付けている場合やホイールのバルブが横に出ている車種は注意です。私が以前乗っていたR1200GSも横向きのバルブです。
アプリとFOBO BIKE 2の接続
アプリと本体の接続手順です。
初めてアプリを起動すると、いくつかの確認を求められます。
位置情報はセンサーを監視するためにアプリに権限が必要となります。「Appの使用中は許可」を選択します。
後に「常に許可」にするように求められます
Bluetoothの使用はアプリとセンサーの通信に使われます。「OK」を選択します。
ローカルネットワーク上のデバイス検索についても「OK」を選択します。
通知はロック画面でも空気圧の低下を知らせるものです。「許可」を推奨します。
各種アカウントの作成方法がありますが、「メールアドレスでログイン」を選択した場合、FOBO BIKE 2の測定データを複数の携帯や家族間で共有しやすくなります。例えば複数携帯がある場合はアプリを入れて、同じメールアドレスとパスワードを入れれば、データを共有できます。
個人で使う分には各アカウントでのログインが便利です。
携帯によって位置情報を「常に許可する」ように求められますので、従って設定します。
普段使う圧力単位と温度単位を設定します。基本はそのままでOKです。
ホーム画面はバイクを登録していないので、何も表示されていない状態です。
画面右下の+よりバイクを登録します。
乗り物は各種選べるので、バイクを選択します。
より判りやすくするため、バイクの写真を登録します。カメラマークを選択し、写真を撮影します。
登録できると、自分のバイク専用のページが作成できました。
車両推奨圧力の欄をタップします。
真ん中の数値が、バイクの指定空気圧の数値に近くなるように設定します。
アプリの単位はkPaなので、バイクに記載の指定空気圧がkg / cm2の場合の早見表を記載しておきます。
指定空気圧を設定すると、上限・下限は自動でセットされますが、任意で数値を変えることも可能です。
画面右上の保存マークを選択します。
FOBO BIKE 2を始めて連携する場合は後輪→前輪の順でペアリングします。
取り付けの手順は画面の指示の通りです。
連携がうまくいかない場合、携帯のBluetoothがONになっていることを確認してください。
同様の手順で前輪も登録しましょう!
検出が完了すると、現在の空気圧が表示されます。ちなみに写真の状態だと適正空気圧を下回っているので空気の補充が必要です。
スマートフォンのBluetooth検出を許可する
アプリでセンサーを検出しない場合は、携帯の設定に原因がある場合があります。BluetoothをONにした上で、設定で「検出を許可する」の項目がある場合はこちらもONにしましょう!
携帯によって、項目のないものもあります。
既存のバイクの設定を変更する
登録したバイクの情報を削除するには、左へスワイプすることで「削除する」ボタンが現れます。また「設定」では指定空気圧を変更することも可能です。
2週間取り付けて使い勝手を確認
早速取り付けて、使い勝手などを確認したいと思います。
アプリを開くと検出が早い!
センサーと携帯との接続は早いので、ストレスになることはありませんでした。
一度アプリを開いてセンサーを検出しておくと、ロック画面でも空気圧不足を知らせる通知が表示されます。
ただ、携帯を起動させない状態では通知してくれないので、一度アプリを開く必要はあります。
バルブのネジ長により使い勝手は変わる
FOBO Bike 2を取り外して空気を入れる際、バルブのネジ長が短いと固定用ナットと空気入れが干渉してうまく空気を入れれない場合があります。
干渉する場合は面倒ですが、固定用ナットを外して空気入れのヘッドを挿しましょう!
ネジ長が長い場合はナットを一番下まで回せば、空気入れのヘッドと干渉せず、使い勝手が良いです。
取り付け・使用の注意点
バルブにより空気が漏れる可能性あり
ロック用ナットを取り付けると、センサーを取り付けるためのネジ長が確保できない場合があります。この場合はバルブの交換が必要です。
少なくともネジ長:1cmは必要となっているので、購入前に確認しておきましょう。1cmあれば取り付けできる可能性が高いです。
動作しない場合は電池を疑う!
検出されない場合は、予備電池に交換してみましょう。電圧が正常ならば、3.1〜2Vの数値があります。
アプリにも電池の電圧が目安ですが表示されてます。
もしくは、写真のように0しか表示されない場合は空気がほとんどない可能性があります。空気を入れることによって、数値が表示される場合があります。
ゴムバルブへの取り付けは注意
ホイールについているバルブがゴム製の場合、FOBO Bike 2の使用は注意が必要です。
- センサーの重みにより、バルブの磨耗が進む
- バルブに亀裂が入り、空気が漏れやすくなる
そのため、可能であればタイヤ交換の際に製品に付属しているバルブに交換することが推奨されます。
ナット用ホルダーは携帯必須
センサーを取り付ける際に使うホルダーは携帯できるように穴があるので、キーリングをつけて携帯するようにしておくと良いです。
固定用ナットで締め込んだFOBO Bike 2は想像以上に強く固定され、素手で外れません。私の握力が弱すぎるのもあるかと思いますが。笑
外れないと空気を入れる際にいれれなくなるので、携帯するようにしましょう!
一度登録したセンサーは他車種へ流用不可
既に登録したセンサーを別のバイクに登録しようとしても、エラーになります。センサーとバイクの組み合わせは変更することができません。
別車種にする場合は、一度登録済みのセンサーを「解除する」必要があります。
解除するには、空気圧欄を長押しでOKです。解除の他、無効にしたり入替も選択できます。
キャップを強く締めると外れなくなる
キャップを締める際に強く締めると、外れなくなります。(体験談
これがホントに外れなくて、ドライヤーで温めても外れる気配なし!格闘すること1時間、とある方法を見つけて外すことができました。
L型バルブアダプターを使えばプライヤーで挟むことが出来ます。より強くホールドできるようになったので滑り止めの布等でキャップを反時計回りに回せば外れます!
もし外れなくて困っている方は参考にしてください。
空気量の少ない原付にも最適!
FOBO Bike 2を使ってみて感じることは、空気圧管理をこまめに行い人にオススメできる製品出ることは間違い無いのですが、空気圧を手軽にチェックできることが空気圧センサーの最大のメリットだなと感じます。
特に通勤の出発時はあまり時間がないこともあり、手軽に空気圧の状態を確認できることは大きなメリットだなと感じます。
その上で複数台のバイクにFOBO BIKE 2で管理したり、1台のバイクを家族で共有するような使い方ならモニターをアプリで管理できる上、出先でも確認できるのでスマートな製品になっています。
- 空気圧を手軽に点検できる
- 出先でも空気圧を点検できる
- 複数台の管理も可能!家族間のシェアもOK
その上で、不足した空気は電動ポンプで入れています。詳しくは下記でレビューしています。
最後までご覧いただきありがとうございます!