「空気を入れるとき、自転車用ポンプでも入れれるのをご存知ですか?」
この記事では自転車用の空気入れでエアを入れる方法について解説します。また、内容の一部を動画でも解説しているので、ぜひ合わせてご覧ください!
自転車用の空気入れは費用が安く、動作音もほとんどないので空気を入れる手段として最適な理由についても記事で解説します。
目次
原付(バイク)タイヤの空気は自転車用でも充填可!
実は原付に限らずとも、大型バイクのタイヤでも自転車用の空気入れで空気を入れることが可能です。しかし、注意点としてはすべての空気入れが対応している訳でないということです。バルブに注目して解説します。
バイク用バルブの規格は米式が一般的
自転車用空気入れで代用できるとはいえ、バルブの規格は一般的に3種類あります。
米式
自動車やバイクに多く採用
英式
日本のシティーサイクル(ママチャリ)に多く採用
仏式
ロードバイク・マウンテンバイクに採用
それぞれ規格が違うので、ポンプの規格が合わないと空気を入れることができません。
米式の確認を行う
米式のポンプヘッドは、バルブの筒が入る大きさになっています。セットして、抜けないのであれば空気を入れることが可能です。
一方の英式はシティーサイクルに多く、先が細まった形状です。空気入れがこの形状のみ対応のものであれば、空気を入れることができませんが、下記の方法で対応可能します。
トンボ口を外して、直接入れる
自転車用の空気入れにトンボ口と呼ばれる英式に対応したアダプターがついていれば、それを外すことで米式に対応できる場合があります。
外せないタイプもあるので、その場合は次の方法が使えます。
変換バルブを追加して、自転車用で空気を入れる
シティーサイクル用空気入れは英式が使われていることが一般的です。これでは米式への空気を入れることはできませんが、米式→英式変換アダプターを追加することで可能になります。
以上が自転車の空気入れでタイヤの空気を充填する方法です。実は買わなくても身近にある自転車の空気入れで入れれる可能性があるので、まずはチェックしてみましょう!
兼用モデルもあり
パナレーサーのポンプはあらかじめ米式にも対応しており、車やバイクのタイヤにも空気を入れることが出来ます。空気圧計がついているのでおすすめのモデルです。
フロアポンプのメリットは下記の通りです。
- 米式、英式のどちらにも対応している
- 空気圧ゲージがついているので、空気圧の目安になる
- 一度にたくさんの空気を入れられる
バイクとポンプの空気圧表示について
次に空気を入れる際に必要となる単位についての解説です。
タイヤの指定空気圧はバイクのどこかに記載されている
バイクの指定空気圧はバイクごとに定められています。
シート裏の例
チェーンカバーに記載の例
バイクのリアタイヤ付近にあるチェーンカバーに記載されいていたり、シート裏に記載のあるバイクもありますので、確認してみましょう。
自転車用の空気入れの気圧表示
ロードバイクのようなスポーツバイクに対応した空気入れはエアゲージが付いている場合が多いです。このポンプは2つ表示があり、「bar」と「psi」表示の二つです。
一方バイクで指定されいる空気圧は「kPa」です。一見すると単位が違うのですが、この単位は簡単に扱えます。
200 kPa表記は ÷ 100 することで 2 kgf/㎝2 となります。
2 bar の表記は2 kgf/㎝2と同じになります。
200 kPa ÷ 100 → 2 kgf / ㎝2 = 2 bar
200 kPa = 2 bar で覚えておくと便利です。
空気圧チェックを怠るデメリットと対策
空気管理を怠ると最悪タイヤが破裂します
空気が抜けると様々なデメリットが発生します。
燃費が悪くなる(レベル1)
タイヤの空気が減ると、設置面積が増えるので、抵抗が増えて燃費が僅かながら悪くなります。そのほかにも下記の影響も発生します。
- ハンドリングが重くなる
- ふらつきやすくなる
- タイヤの寿命が短くなる
タイヤの寿命が短くなる(レベル2)
タイヤが適正空気圧でないと無理な力が加わり、タイヤの寿命が短くなる原因となります。とくにタイヤのサイドに無理な負荷がかかるので、ひび割れの原因になったりします。
バーストする(レベル3)
タイヤの一部が割れたまま走行すると、熱を持ったタイヤの負荷が高まり、割れが拡大します。この時に一気に破裂する可能性があります。タイヤが外れたりするので走行が出来なくなります。
最悪な事態にならないように定期的な空気の補充が大切です!
空気圧を点検する
空気圧点検を怠ることによるトラブルを防ぐためにも、日常の空気圧点検が必要です。方法はエアゲージで行います。バルブに押し当てることで、タイヤに入っている空気圧を測定することができます。
空気圧の管理についてはとても大切なので、別記事でより詳しく解説しています。空気圧チェックの方法はエアゲージ以外にも方法があるほか、タイヤの大きさや季節によっても空気の減り方は異なります。
FOBO BIKE 2による空気圧点検
日々の空気圧点検をより手軽に行えるアイテムとして、バルブに空気圧センサーを取り付ける方法もあります。
原付だとエアボリュームが少ないので空気圧が減りやすく、定期的な点検が必要となりますがこれがあればスマホのアプリを起動するだけで現在の空気圧を測定することが可能です。
空気を入れる他の方法について
バイクや車の空気圧は自転車に比べれば低いため、自転車用の空気入れで空気を入れることは十分可能です。しかし、空気量が多いために時間がかかります。
この章ではより素早く空気を入れる方法を紹介します。
電動空気入れ
バイクのタイヤに自転車用の空気入れで空気を入れるのは、何回もポンピングする必要があり大変です。
楽に空気を入れたい!かつ自宅でチェックしたい!そんな時は電動の空気入れを使ってみましょう。
バッテリーが内蔵なので、煩わしいケーブル接続の作業なく、空気を入れることが可能です。自転車のポンプで空気を入れるより100倍楽なのでおすすめです。タイヤが冷えた状態で空気を入れることが可能なので、適正な空気圧を保つことが出来ます。
Amazonで最も売れているのはマキタの充電式空気入れ
18Vバッテリーで動くから便利
18Vのバッテリーで動くから、インパクトなどのバッテリーを持っている人は本体価格も安くパワフルに動くから選ばれています。特に車のタイヤとなるとエアボリュームが大きいので、電動ポンプはあるに越したことはないですね!
製品レビューは下記記事にて解説しています!
またバッテリーがあるとブロワーも使えて便利です。
ブロワーで車体の細かい隙間にある水分を飛ばすことができるので、サビの進行を抑えたり、拭きにくい場所の水もエアーで飛ばすことができます。
よりコンパクトな空気入れもある!
パワフルなマキタに比べ、ずっとコンパクトな空気入れです。これなら収納するときも場所を取らないので使い勝手が良いですよね!
レビューはこちら!
使う際の注意点
動作音が大きいので、早朝や深夜の使用はオススメしません
ガソリンスタンド
ガソリンスタンドに寄るタイミングで空気を入れましょう。方法はいたって簡単です。機械に付いているダイヤルを回して、指定空気圧まで圧を高めます。
器具をバイクのバルブに押し当てれば空気が入っていきます。気が付いた時に空気圧チェックと補充を行いましょう!
空気を入れる際の注意点
バイクによっては上記の器具ではうまく空気を入れられない可能性があります。
ガソリンスタンドの空気入れは車にとって空気を入れやすい形状になっており、バイクの場合は器具がどこかと干渉して空気を入れ難い場合があります。例えば、小径車である原付などは角度が合わず空気を入れれない可能性もあります。
この場合はバイクのバルブにL字型のアダプターを追加することで、楽に空気を入れることが可能です。
- アダプターはつけたままでいいの?
- アダプターの形状・種類について詳しく知りたい!
アダプターについてのより詳しい使い方・種類については下記記事で解説しています。
空気を入れる際の注意点
タイヤが暖かい時に空気を入れると、冷えた時に空気圧が少し下がります。
指定空気圧は、冷えた状態で入れることで適正な圧を保つことができます。ツーリング終わりなどに空気を入れると、暖かいタイヤは中の空気が膨張しているので、冷えた際に空気圧が若干下がります。
誤差により直ちにトラブルが起きることはありませんが、しっかり空気圧管理する上では覚えておいた方が良い知識です。
- タイヤが暖かい時は少し空気圧を多くしておこう!
CO2ボンベ
瞬時に空気の充填が可能!
緊急用の空気入れです。ガスカートリッジによって瞬時に空気をタイヤに注入することが可能です。ガスカートリッジは使い捨てなので、繰り返しの使用ができません。
また一本だけでは必要十分は空気を入れることはできません。パンク修理をした際の0から空気を入れるシーンにおいて応急処置として使うのが良いでしょう。
出発前に空気をしっかりチェックしましょう!
バイクの空気を出発前に毎回チェックする必要はありませんが、チェーンメンテナンスをするときには空気を入れてあげるようにし、タイヤの寿命を延ばすとともに、安全な状態でツーリングを楽しみましょう!
最後までご覧いただきありがとうございます!
バイクの空気圧管理の参考になれば幸いです!
下記記事ではタイヤに限らず、バイクにとって大切な基本メンテナンス9つを紹介していますので、合わせてご覧ください。