バイクのブレーキパッドはバイクを止めるだけでなく、雨や晴れ問わず効くことやパッドが減りにくい耐摩耗性に優れていることなど、純正のパッドを超えた社外のラインナップが多く展開されています。
特にバイクは趣味の乗り物だからこそ、パッド一つでもこだわって選ぶとよりライディングが楽しくなります。
この記事では好みに応じたパッドの選び方や適合サイズについて解説します。
目次
バイクのブレーキパッドの選び方!
バイクのブレーキパッドは素材・用途で自分に最適なものを選びます。
素材の違いで選ぶ
ブレーキパッドは主にレジン系とメタル系に分類できます。
メタル系とは金属粉を高温で焼き固めたもの
メタル系にはシンタードパッドが含まれます。
- 高温時での効きが高い
- 雨天時でもブレーキの効きが弱くなりにくい
よってブレーキを多用するシーンにおいて、性能が落ちにくいブレーキパッドです。ただしデメリットとしては
- ディスクローターの減りが早い
が挙げられます。そのため、経済性で見れば、レジン系が優れています。
レジン系とは様々な素材を樹脂で固めたもの
レジン系にはオーガニックパッドやセミメタルパッドが含まれ、樹脂で固める素材によりパッドの名前が変わります。
- 低温域から効きが高い
- ローターへの負荷が少ない
コスパが良く、制動力も申し分ないブレーキパッドです。ただしデメリットとしては
- 雨天時の効きが弱くなりやすい
が挙げられます。そのため、あらゆるシーンにおいた制動力で言えばメタル系が優れています。
効果で選ぶ
バイクにとってのブレーキは当然のとこではありますが、安全に止まるために必要なものです。
しかし、効けば良いわけでないのがブレーキパッドです。効きすぎるブレーキパッドは、前輪がロックし、バイクの場合は最悪、転倒に繋がります。
ブレーキパッドは下記の4つの項目
- 制動力
- コントロール性
- 耐久性
- 経済性(価格が安い)
において、どれを最重要視するかで選ぶラインナップが絞れます。自分の走り方に合った種類のパッドを選ぶことで、よりバイクの性能が向上します。
ラインナップをデイトナのパッドで比較してみましょう!
デイトナでの名称はシンタード=メタル系、セミメタル=レジン系となっていて、主に4つのラインナップが展開されています。
効きを重視したいならゴールデンパッドX
ゴールデンパッドXはメタル系のパッドです。効きが強く、雨天時でも制動力が下がりにくい特徴がありますが、ローターへの攻撃性もレジン系に比べてあるので、その性能からスポーツ走行に用いられます。
赤パッドを使って効きが弱いと感じたら、ゴールデンパッドを選択すると良いと思いました!
峠を走る機会が多いなら赤パッド
赤パッドはレジン系のパッドです。赤パッドはレジン系の弱点でもある雨天時の効きを改善したモデルで、コントロール性に優れたパッドです。
低温時からの効きも強く、ローターへの攻撃性も少ないパッドなので、デイトナのラインナップの中で最も売れているアイテムです。
その分個人的な感想ではありますが、減りが早いな!と感じるパッドです。
耐摩耗性で選ぶならハイパーシンタード
ハイパーシンタードはメタル系のパッドです。こちらもゴールデンパッドのように効きが強いパッドですが、純正で多く採用されているメタル系のパッドより効き、ゴールデンパッドよりも耐摩耗性を向上したパッドになっています。
純正のパッドの効きを上げつつ、雨天時も走行する普段の使用(通勤等)に最適です!
消耗品費を抑えるならハイパーパッド
純正で採用されているパッドの効きで十分と感じているなら、コントロール性に優れたおすすめパッドがハイパーパッドです。こちらは赤パッド同様のレジン系のパッドで、雨天時でも効きやすいように改良されています。
価格を抑えたモデルになっていて、コスパに優れています。
【まとめ】最適なブレーキパッドの選び方!
まずは純正で採用されているパッドから、少し制動力の高いレジン系パッドを選択し、それでも弱いと感じるならメタル系パッドを選択してみるのが良いと思います。
純正に比べ | 雨天時 | 低温時の効き | 高温時の効き | ディスクへの 攻撃性 | 耐摩耗性 | 用途 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ゴールデンパッドX メタル系 | 効きがより強くなる 雨でもしっかり効く | ◎ | ◯ | ◎ | 高い | ◯ | ツーリング〜 サーキット |
赤パッド レジン系 | コントロール性がさらに向上 低温時からしっかり効く | ◯ | ◎ | ◯ | 低い | ◯ | ツーリング〜 街乗り |
ハイパーシンタード メタル系 | 効きが強くなる 雨でもしっかり効く | ◎ | ◯ | ◎ | 高い | ◎ | ツーリング〜 街乗り |
ハイパーパッド レジン系 | コントロール性の向上 低温時からしっかり効く | ◯ | ◎ | ◯ | 低い | △ | 街乗り |
車種にあったブレーキパッドを選ぶ
サイズについて
ブレーキパッドは純正と同じサイズを使う必要があります。違うサイズのパッドは取り付けが出来ません。検索する際は
(車種名) ブレーキパッド 型番
で検索すると適合する型番を知ることが可能です。
メーカーからパッドを検索する
交換するメーカーには検索フォームがあり、車種に応じた品番を確認することが可能です。
数年内に購入したバイクであれば、適合するブレーキパッドの型番が検索可能です。
パッドは型番がわかればAmazonなどでも購入ができるので、交換をご検討されている方はぜひご活用ください。
社外ブレーキパッドの特徴!
ブレーキパッドを純正以外のものにするメリットは、純正品では得られない効きの強さやコントロール性の良さを体験できることです。
ここでは主要なメーカーの主力製品について簡単にまとめたいと思います!
デイトナ:赤パッド
価格 :4,400円(税込) / 組
デイトナの赤パッドは効きかたにこだわったロングセラーパッドです。
種類
レジン系(セミメタルパッド)
ベスラ:VDシリーズ
価格 :5,650円(税別)〜 / 組
Vesrahは日本のブレーキパット専門メーカーのブランドで、VDシリーズはワンランク上の制動力とローターへのダメージの少ないパッドです。
種類
メタル系(シンタードパッド)
ZCOO:セラミック・シンタード
価格 :7,040円(税込)〜 / 組
セラミックシンタードパッドは握れば握った分、しっかり効くことが体感できるパッドです。
種類
メタル系(シンタードパッド)
ブレーキパッドの限界を迎えたら交換しよう!
ブレーキパッドの点検をした上で交換が必要との判断に至ったら交換しましょう!ブレーキパッドの交換時期やお店で交換する際の工賃については下記で詳しく解説しています。
ブレーキパッドの交換の際に必要なこととしては
- 純正と同じ型番から適合するパッドを選ぶ
- ブレーキパッドの種類の違いによる効き方を変える
交換を自分で行おうと考えている方は、下記で必要な工具および交換方法について図解で解説しています。
最後までご覧いただきありがとうございます!
この記事がブレーキパッドメンテナンスの参考になれば幸いです!