【バイク維持費】原付二種vs中型vs大型のリアルな維持費を計算!

バイクは車と同様に排気量ごとに維持費の差が発生します。しかし、乗り方や燃費によりズバリの維持費を提示するのは難しいです。

この記事では私自身がバイクを維持する上で判明した費用を原付二種vs中型vs大型に分けてリアルな維持費の紹介をしていきたいと思います。

原付二種vs中型vs大型のリアルな維持費を計算

原付二種vs中型vs大型の比較表

50cc・125cc・250cc・400cc以上で発生する税金をまとめてみました。(2年の費用)

〜50cc未満〜125cc未満〜250cc未満250cc超
軽自動車税
(2年の費用)
2,000円
(4,000円)
2,400円
(4,800円)
3,600円
(7,200円)
6,000円
(12,000円)
重量税0円0円0円
新車購入時のみ4,900円
3,800円
※1
自賠責保険(2年8,850円
13,980円(60ヶ月)
8,850円
13,980円(60ヶ月)
9,770円
16,220円(60ヶ月)
9,270円(24ヶ月)
車検なしなしなしあり
平均燃費35〜60km/ℓ35〜60km/ℓ20〜45km/ℓ10〜30km/ℓ
合計(2年〜12,850円〜13,650円〜16,970円25,070円
※1

初年度登録後13年〜は金額が変わります

表を見ると、400ccは車検もあるし、わずかではありますが重量税もかかります。250cc超になると大型も中型も変化はないと言えます。

また、自賠責について60ヶ月での申し込みが可能な排気量もあるので、まとめて加入すると1年あたりの保険料が安くなります。

各排気量にフォーカスした記事はこちらからご覧いただけます。

バイクってさまざまな種類があります

バイクは大きく分けると

  • 50cc未満|原動機付自転車(原付)
  • 50cc以上〜400cc未満|普通自動二輪車(普通二輪)
  • 400cc以上|大型自動二輪車(大型二輪)

に分けられます。その上で、251ccからは車検があり維持費は高くなる傾向にあります。また、排気量による交通法規に違いがあります。

原付
(50cc)
原付二種
(51〜125cc)
普通・大型
(126cc〜)
法定速度30km/h道路の法定速度
最高 60km/h
道路の法定速度
最高 120km/h
二段階右折あり
※二段階右折を求められる場所のみ
なしなし
2人乗り不可車両によりOK
※定員が1人のバイクは不可
OK
自動車専用道路走行不可走行不可走行可

維持費が大きく変わる、その他の維持費の項目

次に、バイクを維持する上で大きな支出となるその他の項目についてご紹介します。

任意保険が維持費の差を生む(全車種)

任意保険は最低限の補償内容で組み合わせたものだと、排気量で比べてもそんなに費用の差はありません

しかしことバイクとなるとリスクを伴うため、生活環境に合わせた保険を設定すると、保険料が変動します。

MEMO
タンデムが多ければ人身に対しての補償を手厚くしたり出来ます

私が加入している、又はしていた保険料の目安一覧です。(設定条件で金額は異なります

保険料(1年)
125cc13,680円(チューリッヒ
250cc18,600円(三井ダイレクト
400cc42,600円(三井ダイレクト、人身傷害あり
1169cc42,600円(三井ダイレクト、人身傷害あり
MEMO

人身傷害保険を加えることで保険料が大きく変化します

排気量が変わることで保険料が変わりますが、400cc以上での保険料の差はありませんでした(私が加入している保険会社の場合)。又、住んでいる地域によっても金額が変わることもありました。

それよりは、各社の見積もりをとって、比較することで保険料を下げることが可能です。

インズウェブでは無料で見積もりが可能ので、申し込みの際は活用するのがオススメです。

MEMO

インターネットで加入できる保険の中では三井ダイレクト・アクサダイレクト・チューリッヒが安いので、3社をベースに、他に気になる保険会社を追加して最大5社から比較することが可能です。

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ちなみに、保険料が大きく変化する人身傷害保険は必要なの?については下記記事で徹底解説しています。合わせてご覧ください。

タイヤ代(全車種)

タイヤ代は維持の中でも金額が大きい消耗品の一つです。

ミシュランのPILOT ROAD5を例にとります。このタイヤはグリップが優れていて、安心感のあるタイヤです。感覚だと粘り気がある、とでもいいましょうか、とても安心感があって好きなタイヤの一つです。

このタイヤに交換する際の金額をまとめました。バイクはホンダのネオクラシックシリーズでまとめたので、より太いタイヤを履くスポーツバイクになると、金額は高くなります。

規格参考価格
(前後)
CB125R前|110/70R17
後|150/60R17
39,083円
CB250R前|110/70R17
後|150/60R17
39,083円
CBR400R(参考)前|120/70R17
後|160/60R17
45,199円
CB650R前|120/70R17
後|180/55R17
48,708円
CB1000R前|120/70R17
後|190/55R17
50,303円

※金額に工賃は含まれていません。

表を見ると、車格が上がるとタイヤ代も上がるので、250ccと400ccの差は大きく、それ以降は排気量に応じてタイヤも大きくなっています。

CB125Rについては、125ccクラスでも大型車種なので250ccクラスのタイヤを履いているのが分かりますね。

MEMO
タイヤは10,000kmで寿命を迎えるグリップタイヤもあり、消耗品の中では高額です

順当に小排気量ほどタイヤに関する維持費は安区なる傾向ですが、今回の比較のようにスポーツタイヤを選択すると、金額の差はあまりないと言えそうです。

燃費や消耗部品代は走行距離次第

バイクの維持で気になるのはガソリン代やチェーンやオイルなどの費用。これらは走行しなければ排気量で費用が大きく変わることはありませんが、走行すればするほど金額の差は開きます。

125ccの良さは何と言っても燃費の良さですね!でも250ccも低燃費です。この辺りの費用が気になる場合は、バイクに乗らずに公共交通を検討すれば、トータルで見て安くなる場合もあるでしょう。

車検を伴うバイクで比較

251cc〜以上は圧倒的に維持費が高くなります。それは車検が伴うからです。その中でも費用を抑える方法としてはユーザー車検があります。

ユーザー車検とは、ユーザー自ら陸運局にバイクを持ち込み、必要な書類と共に検査を受けて、問題がなければ合格といったバイクの検査方法です。そのため、法定整備基本料金と代行手数料がかかりません

数年に一度はしっかり見てもらう安心感

ユーザー車検を使うと、車検費用をぐっと抑えることが可能です。金額で見ると安く収まりますが、バイクのダメージが回復する訳ではありません。結局は整備が必要です。

バイクは素人では点検が難しい場所もいくつか存在します。そういった日常点検では確認出来ない場所を点検する機会が車検となります。新車のうちはダメージが少ないですが、年式が経つにつれて点検の必要が出てきます。

バイクを永く大切に乗る点では、車検がない250ccや125ccでも、点検をしてもらう必要があるでしょう

125ccは軽量な車体のため、ユーザー整備が容易

ユーザーで整備する観点で言えば、ここで125ccのメリットが効いてきます。それはとっても軽量な車体なので整備がしやすいということです。

重量はカタログスペックで110kgと大変軽量です。そのためホイールを外したり、フォークを外したりする作業はとってもしやすいのです。

また、プラグも一本でシリンダーも一つ、いわゆる単気筒なのでパーツ数も少なくて整備性が良いです。

memo

250ccでも400ccでも単気筒モデルは存在します

一方400ccのCB400SFなどは4気筒あり、それぞれのバルブの同調などのセッティングが必要な点を考えると、軽量な車体ほど整備性が良いことには違いないと思います

しかし、大排気量でしか味わえない加速の良さ、エンジンサウンドなどがバイクの良さでもあり、一概に整備性だけで甲乙つけられないのが難しいところです。

ユーザー車検のまとめ

費用で比較すればユーザー車検を通して大型バイクを維持することは可能です。あとはバイクのコンディションをどれぐらい良い状態で維持するのかの違いかと思います。

ユーザー車検のポイント
・バイクの整備が好きで、メンテナンスを積極的にするのであればユーザー車検で251cc以上に乗るのはアリ。維持費も抑えられる
・大型になる程、メンテナンスの知識がなければ車検はバイクにとっての大切な整備となる。その分維持費も高額
・250cc以下は車検がないけど、整備をしなくても良いわけではない

車検がない250cc以下での比較

250cc以下は車検がありません。しかし250ccでも税金などは所定の金額を払う必要があります。

法定費用での比較

法定費用自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)の保険料、自動車重量税、印紙代の3つの合計費用のことを指します。

金額の内容を見てみましょう。

125cc未満250cc未満250cc超
(車検費用に含まれる)
自賠責保険料
(2年)
8,850円9,770円9,270円
重量税
(2年)
0円0円3,800円
検査印紙0円0円1,700円
合計(2年)8,850円9,770円14,770円
MEMO

126〜250ccは新車登録時のみ重量税が発生します

車検費用の中には、この法定整備基本料金と代行手数料が含まれます。残りが整備費や部品代となります。一見高そうに見える車検代でも、少なからず発生する法定費用で比較すればそんなに差はありませんね。(それでも251cc〜は少し高い)

軽量であることのメリット

維持費とは関係ありませんが、125ccと250ccの差で大きいのが重量差です。ホンダのCBシリーズで言えば125ccと250ccは約17kgの差です。私が乗っているGN125は110kgなので、それと比較すると34kgの差です。

どういうシーンで良いと思うかと言えば、停車時の移動(駐輪)・整備のしやすさの2点については私は軽量な方がいいなと思います。さらに、軽量が故に燃費にも影響が出ているので、ランニングコストが良いですね。

取り回しについては250ccと400ccの比較でも紹介しています。

126cc〜は高速道路に乗れる

これも維持費とは関係ありませんが、125ccは高速には乗れません。結果としては高速代がかからないので、維持費が安くはなりますね。

ただし、高速は行きたい場所へスムーズに移動できる手段の一つなので、高速に乗れる126〜250ccは良い選択だと思います。

MEMO
例えば相当下道が混んでいる場合や、ツーリングの疲労がピークに達した時などは高速を使って安全に帰ってこれるのが便利です

250cc以下で比較した際のまとめ

選ぶ時のポイント
・125ccと250ccの維持費の差は少ない
・高速にも乗れて、燃費の良い126cc〜250ccはツーリングユーザーに向いている
・軽量・コンパクトさを生かした燃費の良さで維持費が安く、街乗りが楽しい125cc

排気量別の費用一覧

その上で、50・125cc・250cc・250cc超をまとめてみました。(1年の費用)

〜50cc〜125cc〜250cc250cc超
軽自動車税2,000円2,400円3,600円6,000円
重量税
(2年の費用)
0円0円0円1,900円
(3,800円)
自賠責保険
(1・5年の費用)
7,070円
13,980円(5年
7,070円
13,980円(5年
7,540円
16,220円(5年
7,270円
9,270円(2年
車検なしなしなしあり
メンテナンス5,000円10,000円10,000円15,000円
タイヤ代
3,334円
(10,000円
6,667円
(20,000円
10,000円
(30,000円
13,334円
(40,000円
平均燃費35〜60km/ℓ35〜60km/ℓ20〜45km/ℓ10〜30km/ℓ
任意保険13,680円13,680円18,600円42,600円
合計(1年31,084円
+ガソリン
39,817円
+ガソリン
49,740円
+ガソリン
86,104円
+ガソリン、車検
MEMO

任意保険の金額は26歳以上特約、人身傷害保険ありの目安です

費用で比較すれば125cc以下は安いですね。

二台所有する私の維持費を紹介

125ccと1169ccの二台持ってる私の維持費を紹介します。

BMW
R1200GS
SUZUKI
GN125-2F
自動車税6,000円2,400円
任意保険43,000円13,000円
一年点検17,500円ユーザー整備
車検60,000円 ×2ユーザー整備
タイヤ代20,000円5,000円
オイル代車検時に交換2,000円
合計146,500円/年22,400円/年
※表示の金額は目安です。

あらかじめかかる費用をまとめて計算して、貯める期間(12ヶ月)で割れば毎月貯めるべきお金が見えてきます。特に車検はまとまったお金が必要となるので、貯金があると負担がかなり少なくなります

任意保険に関しては、更新毎に他社と比較することで金額を抑えることが可能です。保険料は一括比較をすることで、簡単に最適な金額を算出することが可能です。

MEMO

インターネットで加入できる保険の中では三井ダイレクト・アクサダイレクト・チューリッヒが安いので、3社をベースに、他に気になる保険会社を追加して最大5社から比較することが可能です。

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まとめ

比較をすると、当然ではありますが排気量が上がるにしたがって差は広がる傾向になることが分かります。まとめると以下のように説明したいと思います。

125cc以下のススメ
・軽量で維持費がとっても安い。燃費もとても良い
・ユーザーで整備・カスタムするには車体が軽量で作業がとてもしやすい
・市役所で手続き可能(引越しの際便利
126cc〜250ccのススメ
・バイクの加速感・鼓動感をしっかり味わえるクラス
・125ccと比べても維持費はそんなに変わらない
・高速が使える
・但し速度も出る分しっかり整備を行いましょう
・陸運局で登録が必要(引越しの際手間
251cc以上のススメ
・車検はあるが、整備不良を回避できる
・大排気量にしかない鼓動感や排気音がある。趣味の世界
・長距離移動がとても楽

私は今は150ccクラスは便利で良いんじゃないかなと密かに狙っています。(良い車体が出てこれば。。

重複するポイントがあるかとは思いますが各排気量にフォーカスした記事はこちらからご覧いただけます。

以下の記事では125ccの可能性としてキャンプツーリングにもいく記事を書いておりますので、よろしければご覧ください。(引き続き125ccの可能性は追求していく予定です。笑

最後までご覧いただきありがとうございます!

この記事がバイク維持の参考になれば幸いです!

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