チェーンは純正品でも機能するので社外品に変えようとは思わないアイテムの一つかもしれません。しかし、社外品にはチェーンの抵抗を限りなく減らしたチェーンからメンテナンスの頻度を抑えるチェーンまで様々な需要に対応できます。
この記事では好みに応じたチェーンの選び方や適合サイズについて解説します。
目次
バイクのチェーンの選び方
バイク用チェーンを選ぶ際には下記の3点
- シールチェーン or ノンシールチェーン
- メッキ or ノンメッキ
- 継ぎ手の種類
これらを自分の走り方やバイクの用途に合わせて、最適なチェーンを選択します!
シールチェーンかノンシールチェーンを選ぶ
シールチェーンはチェーンの可動部にゴム製のOリングがあります。
これによりチェーン内部のグリスが表に出てきにくいようになっています。
滑らかな動きが維持される
耐摩耗伸び性能が高い
メンテナンスが容易になる
Oリングによる抵抗がある
チェーンが重たい
伸びにくい為交換時期が分かりにくい
チェーンの伸びはチェーン内部の磨耗により発生します。中のグリスが磨耗を抑え、結果チェーンの寿命が延びて長く使い続けることが可能です。
チェーンの耐久性はシールチェーンとノンシールチェーンで異なります。
- ノンシールチェーン:5,000 km 前後
- シールチェーン:15,000 〜 20,000 km
メンテナンス状況や走り方でチェーンの寿命は異なりますが、点検でチェーンが伸びていないか確認する必要があります。
一方のノンシールチェーンにはOリングはありませんが、その分値段も安く、安価に導入できます。メンテナンスの頻度は多くなりますが、抵抗が少ないのでチェーンの性能としては優れています。
仕上げを決める
シールチェーンかノンシールチェーンかを選ぶことで、あとは排気量に合わせたグレードを選択すればOKです。
排気量が大きくなるにつれてチェーンのサイズは大きくなります。おおよそ下記に分類が可能です。
サイズ | 排気量の目安 |
---|---|
420 〜 428 | 〜 125cc 未満 |
420 〜 520 | 125cc 以上 〜 250cc 未満 |
520 〜 630 | 250cc 以上 |
排気量が大きくなるとチェーンに掛かる負担が大きくなるためサイズが大きくなります。その分チェーンも重たくなります。125ccに高スペックなチェーンを入れても、チェーンの重量が増してオーバースペックになってしまう可能性もあります。
サイズはギアのサイズとの組み合わせになるので、車体についているチェーンサイズに合わせます。よって必然と選ぶグレードも絞れます。
その上でさらにラインナップが増えるポイントとしては
- レース用 or ストリート用
- フルメッキ or ノンメッキ
等の選択肢があります。中でもメッキについては錆が発生しにくいメリットがあり、メンテナンスが楽です。
メッキ仕上げの分価格が上がるので、ノンメッキに比べて値段が高いです。
スチール:¥8,844
シルバー(メッキ):¥10,362
ブラック(メッキ):¥12,870
こまめなメンテナンスを行うのであればノンメッキの選択肢もあります。
継ぎ手の種類を決める
最後に継ぎ手の種類を選びます。継ぎ手は主に3種類あります。
カシメタイプ | クリップタイプ | スクリュータイプ (EKチェーンのみ) | |
---|---|---|---|
専用工具 | 必要 | 不要 | 不要 |
取り付ける際、カシメタイプのチェーンの場合は専用のチェーン工具が必要です。
スクリュータイプ、クリップタイプは工具不要
ナットを締めこむことで圧入するタイプの接続はEKチェーンのみの展開です。カシメのための専用工具を用意することなく取り付けが可能です。
クリップタイプも専用工具不要ですが、大排気量のチェーンの展開はほとんどありません。これは大排気量のパワーに耐えきれないことが原因です。スクリュータイプは大排気量車の展開があることがポイントです。
カシメタイプは専用工具が必要
カシメタイプは排気量が大きいバイクを中心に、チェーンに負荷が大きい場合に推奨される継ぎ手です。
カシメ工具は圧入タイプのチェーンに必要な工具です。カシメ工具を使うことで、ピンの先端を押し潰すイメージです。この作業を行うことでチェーンが外れません。
カシメ工具を選ぶポイントは、様々なサイズに対応した工具が便利です。今後バイクを乗り換えたりした際に、都度サイズ毎の工具を揃える必要がある為です。
車種にあったチェーンを選ぶ
サイズを確認する
バイクのチェーンにはサイズがあります。サイズを間違えると取り付けができませんので注意しましょう。
私が乗っているGN125-2Fの場合は検索すれば
サイズ:428、116L(リンク数)
であることがわかりました。また、チェーンの外プレートにもサイズは記載されています。乗っているバイクのチェーンプレートに記載されている3桁の数字がサイズです。
リンク数について
リンク数は数えることも可能です。図のピンを1リンクとし、チェーン全体のリンク数を数えます。
バイクによりピンの数は異なるため、必ず確認しましょう!
チェーンを購入する際は、希望するリンク数のチェーンを購入することが可能ですが、長めに購入してカットすることも可能です。その際は少し値段が高くなります。
メーカーからチェーンを検索する
交換するメーカーには検索フォームがあり、車種に応じた品番を確認することが可能です。
数年内に購入したバイクであれば、適合するチェーンの型番が検索可能です。
チェーンは型番がわかればAmazonなどでも購入ができるので、交換をご検討されている方はぜひご活用ください。
社外チェーンの特徴!
チェーンを純正以外のものにするメリットは、純正品では得られない耐摩耗性や運動性能の良さを体験できることです。
ここでは各メーカーの主要モデルについて簡単にまとめたいと思います!
DIDチェーン:VXシリーズ
シールチェーン
幅広いサイズ展開と色展開により多くのユーザーにマッチしたストリートがメインのシールチェーンです。
サイズ
428、520、525、530
色
ゴールド、シルバー、スチール
継ぎ手
カシメタイプ
EKチェーン:SRXシリーズ
シールチェーン
街乗りからロングツーリング等、幅広いシーンに使える卓越したバランス性能をもつストリート用シールチェーンです。
サイズ
420、428、520、525、530
色
スチール、ゴールド、シルバー、ブラック&ブラック
継ぎ手
カシメタイプ、スクリュージョイント、セミプレスクリップジョイント
RKチェーン:RXWシリーズ
シールチェーン
街乗りやツーリングをメインとした人気No.1のシールチェーンです。
サイズ
428、520、525、530
色
スチール、ゴールド、シルバー、ブラック
継ぎ手
カシメタイプ
チェーンの限界を迎えたら交換しよう!
チェーンの点検をした上で交換が必要との判断に至ったら交換しましょう!チェーンの交換時期やお店で交換する際の工賃については下記で詳しく解説しています。
チェーンの交換の際に必要なこととしては
- 純正と同じチェーンサイズから選ぶ
- シールチェーンかノンシールチェーンかを決める
交換を自分で行おうと考えている方は、下記で必要な工具および交換方法について図解で解説しています。
最後までご覧いただきありがとうございます!
この記事がチェーンメンテナンスの参考になれば幸いです!