バイクのタイヤにひび割れ!許容範囲・交換時期について解説

バイクを洗車していたりするとタイヤのサイドにひび割れが見つかることってありますよね。これってどの程度まで許容できるのかって気になりますよね

この記事ではそんなタイヤの交換時期についてのポイントとタイヤに関する予備知識について解説します。

バイクのタイヤにひび割れ!これは交換時期?

今履いているタイヤの側面にひび割れがある!そんな時に役に立つ交換時期に関する情報をまとめました。今後のタイヤ交換をする際の見極めに便利です。

ひび割れていても程度により使用可能

タイヤのひび割れは、経年変化によるタイヤの劣化や空気圧不足によるものです。ひび割れはタイヤのサイドウォールで発生しやすいです。

引用:一般社団法人日本自動車タイヤ協会

一般社団法人日本自動車タイヤ協会」では、サイドウォールのひび割れの進行状況によって交換するべきか否か判断できるように資料が公開されています。

確認すると、ひび割れているから即交換!ということではありません。要経過観察とした上で、継続使用可能とされています。

私たちに出来ることは、日頃からバイクのタイヤの状態は把握し、交換時期を見極める必要があります。事故を未然に防ぐための大切な確認作業でもありますね!

スリップサインが現れる

タイヤには溝に数カ所スリップサインが設けられています

スリップサインはタイヤの交換時期を知らせてくれる印がタイヤについているものを指します。サイドには△マークで位置を示してくれていて、おおよそ4〜6個ぐらいあります。

新品のタイヤはスリップサインの山が溝の深いところにあるので確認しづらいのですが、使い続けるとタイヤが減りスリップサインの山と同じ高さになります。

スリップサインとタイヤ表面がツライチになるのは既に使用限界に達しているので即交換です。また、可能であれば、スリップサインまで残り1mmの段階で交換しておくのがより安全です。

減りが極端に遅いタイヤもある

注意したいのが、走っても走っても全く減らないタイヤが存在します。笑

減らないタイヤには共通して

グリップが弱い

点が挙げられます。タイヤが硬く、道路との摩擦抵抗の少ないタイヤは燃費が良い分、タイヤが減らず、グリップ力が弱いです。

このようなタイヤは雨になると非常に滑りやすいので、摩耗で判断せずに交換を検討しても良いでしょう!

車検時は0.8mm以下で不合格

250cc以上のバイクは車検がありますが、二輪の場合は

一番浅いトレッド溝が0.8mmよりも深いこと

とされています。それ以上にスリップサインは高いので、車検に合格したから使える!訳ではありません

製造年数から判断する

タイヤは生物なので、使用していなくても徐々に劣化し、硬化していきます。バイクの場合はタイヤのグリップ力に依存する場面が多く存在し、タイヤのグリップ力低下は安全性にも大きく影響します。

交換の目安は人それぞれですが、5年を目安に交換すれば、タイヤの性能は大きくは下がっていないと言えます。ただし、5年を過ぎてもタイヤの弾性がしっかり残っている場合もあるので絶対交換すべき!ではない点に注意が必要です。


以上タイヤの交換時期の解説でした!タイヤの交換時期を見極める主なポイントは下記の3点です。

  1. サイドウォールのひび割れの程度で交換時期か確認
  2. スリップサインによるタイヤの磨耗度合い
  3. 製造年月日によるタイヤの硬化度合い

これらの様々な観点で交換が必要かどうか見極めることが可能です。

古いタイヤを使い続けるデメリット

古いタイヤを使い続けるとどうなるのでしょうか?ここでは、そのデメリットについて解説します。

エア漏れする

サイドウォールの亀裂が深くなると、タイヤが空気の保持が出来ずに発生した僅かな隙間から空気が漏れてしまいます

これはチューブレスタイヤで起こる症状です。チューブタイプの場合は漏れることはありませんが、内圧が強い状況だと亀裂がさらに広がる原因となります。

空気が漏れると真っ直ぐ走れなくなる他、空気圧が低い状態で走り続けると熱を持ち、最悪タイヤが破裂します。

グリップ力が低下する

磨耗したタイヤを使い続けると、溝が減ります。溝が減ると、雨の時には排水が追いつかず転倒の危険性があります。教習の時にハイドロプレーニング現象というのを学びましなよね!それが発生します。

ハイドロプレーニング現象

濡れた路面を高速で走行した際にタイヤと路面との間に水膜ができることによって浮いた状態になり、ハンドルやブレーキがコントロールできなくなる現象

安全性のためにも残量は大切です。

タイヤがバーストする

タイヤの一部が割れたまま走行すると、熱を持ったタイヤの負荷が高まり、割れが拡大します。この時に一気に破裂する可能性があります。タイヤが外れたりするので走行が出来なくなります

特に高速走行時や下りが続く状況で発生しやすいので、バーストしてしまうと転倒する可能性が非常に高いことを考えると。。恐ろしいです。

タイヤの寿命を伸ばすために出来ること

カバーをする

紫外線はタイヤ劣化の原因です

カバーをすることで、タイヤに直接紫外線が当たりません。紫外線がタイヤに与える影響は化学反応を起こして、分子レベルで切断が発生します。劣化するとタイヤがもろくなります。

しかしタイヤは劣化原因となる紫外線を遮ることでタイヤの寿命を延ばすことが可能です。その効果的なアイテムがバイクカバーです!

タイヤ以外にもゴム製品や樹脂の劣化も防ぐ役割や、防犯の効果もあるので、カバーなんてしてないよ!な方は検討をおすすめします。消耗品なので、Amazonで購入するのがオススメです。

空気圧を適正にする

空気圧をチェックする!

タイヤの空気圧は走行性能以外に、タイヤの寿命にも大きな影響を与えます。空気圧が少なくても多くてもタイヤに大きな負担がかかり、状況によってはバースト(破裂)する可能性があります。

空気圧はバイクごとに指定空気圧が存在します。月に1回は空気圧点検を行うようにすると良いです。

タイヤワックス等はつけない

タイヤワックスは白化したタイヤに使うとワックスで艶が出て足元が引き締まり、車がかっこよく見えるアイテムです。ただワックスの成分が滑る原因となるので、一般的にはバイクにはほとんど使われないのが現状です。

そしてそのタイヤワックスには水性と油性の2つ存在します。相性が悪いのは油性となっています。これはタイヤに含まれる劣化防止材が油性で、塗るワックスの油性と馴染むことで成分が外に出やすい為です。

よってタイヤの劣化が進行しやすいという結果になります。タイヤ保護のためにも油性のタイヤワックスの使用は控えた方が良いでしょう。

タイヤ交換をする際の工賃について

2りんかん・ナップスで比較

タイヤをお店で購入する場合

タイヤ交換の料金

2りんかんナップス
フロントリア フロントリア
スクーター
125cc未満
(税込)
2,750円3,850円2,420円〜 / 4,620円
スクーター
125cc以上
(税込)
3,300円 5,060円2,860円〜 / 4,620円
スクーター
以外
(税込)
3,300円 3,850円2,750円〜 / 3,850円
備考エアバルブ交換、廃タイヤ処分料、
窒素ガス充填を含む
別途タイヤ処分料1本あたり275円
前後セット割あり
2021/11時点

2つ比較すると、それほど価格差は無いようです。2りんかんの場合はタイヤ交換のみなら、より工賃が安くなります

購入するタイヤにより合計費用か変わるので、見積もりする場合はタイヤ代含めて比較しましょう!

タイヤを持ち込んで交換

タイヤ交換の料金

2りんかんナップス
フロントリア フロントリア
スクーター
125cc未満
(税込)
4,420円6,620円4,840円〜 / 9,240円
スクーター
125cc以上
(税込)
5,520円 9,040円5,720円〜 / 9,240円
スクーター
以外
(税込)
5,520円 6,620円5,500円〜 / 7,700円
備考エアバルブ交換、廃タイヤ処分料、
窒素ガス充填を含む
別途タイヤ処分料1本あたり275円(税込)
前後セット割あり
2021/11時点

タイヤの持ち込みは工賃が2倍となります。また、ホイール単体での持ち込みをした場合は

2りんかん

お店でタイヤ購入:1,100円(税込)/ 1本

タイヤを持ち込む:2,200円(税込)/ 1本

※価格は共にバランス取り不要の場合、別途廃タイヤ料

ナップス

お店でタイヤ購入:1,540円(税込)/ 1本

タイヤを持ち込む:3,080円(税込)/ 1本

※価格はバランス取り不要の場合、別途廃タイヤ料

となっています。

選べるタイヤの種類について

バイアスタイヤ or ラジアルタイヤ

タイヤにはバイアスタイヤとラジアルタイヤに分類できます。

バイアス・ラジアルは正しいサイズを選べば、どちらを選んでも構いません。その上で、バイク用のタイヤは

  • チューブタイヤ
  • チューブレスタイヤ

2種類あります。

チューブタイヤの標記はメーカーにより多少異なり、WT(with tube)やTT(tube tire)などの標記がありますが、同じ種類になります。チューブレスはTLと標記されます。

チューブレスにおいては空気が漏れないことが前提となるので、ホイールが対応していなければチューブレスを使うことは出来ません。一方、チューブを使えばチューブタイヤ用ホイールにチューブレスタイヤを履いて使うことが可能です。

サイズについて

タイヤを選ぶ際は

  • タイヤとホイールのサイズ(17インチや18インチ)を合わせる
  • リム幅

を合わせる必要があり、違うサイズのタイヤは性能が100%では無い、もしくは取り付けが出来ません。検索する際は

(車種名) タイヤ サイズ

で検索すると適合するサイズを知ることが可能です。

タイヤの限界を迎えたら交換しよう!

タイヤの点検をした上で交換が必要との判断に至ったら交換しましょう!

その際に必要なこととしては

  • 純正と同じタイヤサイズから選ぶ
  • タイヤパターンを選ぶ

交換を自分で行おうと考えている方は、下記で必要な工具および交換方法について図解で解説しています。

最後までご覧いただきありがとうございます!

この記事がタイヤメンテナンスの参考になれば幸いです!

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