SHOEI率高めな私が感じたヘルメットのサイズの大切さと各メーカーの特徴をまとめた記事です。
ヘルメット選びについてのポイントをご紹介しています。ちなみに私はSHOEIではZ-8,GT-Air,HORNET ADV,そしてSIMPSONのM30を持っています。(頭はひとつなんですけどね。。笑
目次
ヘルメット選びで大切なこと
- 適切なサイズであること
- 使用用途に合わせた仕様であること
- デザインが自分好みであるか
当たり前のことだと言われればその通りですが、私がヘルメットを選ぶときはこの判断基準がわからなかったので解説していきます。
①:適切なサイズで買うことの意味
ヘルメットのサイズが適切でないと、頭が痛くなってくる症状が現れます。頭が痛い原因はいくつかの原因が考えられますが、1つにヘルメット内側の形状が頭に合っていないと痛みが発生する場合があります。
一度痛くなると、その後ずっと痛いままです。これでは快適なツーリングとは言い難い状況です。
大きいサイズのヘルメットは性能を活かしきれない
痛みを恐れて少し大きめで買ったり、ネットで購入した試着していないヘルメットを使う場合、大きいサイズである場合があります。しかし、これでは事故が合ったときにヘルメットの性能を正しく活かしきることができません。
適切なサイズは次項「正しいヘルメットサイズの選び方」で説明する方法で選ぶことができます。
使ううちに緩くなってきている場合は内側についているクッションがヘタってくることが原因です。この場合はパッドを交換して適切なフィッティングを維持する必要があります。
②:使用用途に合わせた仕様で買うことの意味
今回はAraiとSHOEIで比較してみたいと思います。
Arai | SHOEI | |
---|---|---|
比較モデル | RX-7X | Z-8 |
規格 | SNELL | JIS |
重量 | 1,620g | 1,370g |
ヘルメットをどういうシーンで使ってもらいたいかにより採用する規格は異なってきます。ツーリングで使用する場合はJIS規格の保護性能があれば十分事足りるシーンが多いでしょうし、サーキットなど高速走行時に受ける衝撃はJISでは対応しきれない場合はSNELL規格ということになります。
衝撃に対する保護性能が高いということはそれだけ製品重量に反映されることになり、上の代表ヘルメットで言えば250gの差があります。長距離ツーリングの時には首や肩にかかる負担に大きな違いが出てきます。
③:デザインが自分好みであるか
乗るバイクにヘルメットを合わせるとカッコいい
もし乗るバイクが決まってるのであれば、そのバイクに合ったヘルメットが全体的に纏まりがあり、カッコいいです。
オフ車ならツバ付きのヘルメットがよく似合います。ツバが日差しを遮ることで眩しさが軽減します。逆光の時に効果があるパーツで、ツーリング時は便利に使っています。
スポーツタイプなら、シンプルな形状のグラフィックモデルなどが似合います。
丸みのあるヘルメットはスポーツバイクやクラシックバイク、ネイキッドバイクなどによく合うオールラウンダーです。
バイクにはそれぞれ世界観があるので、大きく崩さない範囲で自分の好きなデザインのヘルメットを選ぶと良いと思います。
正しいヘルメットサイズの選び方
ヘルメットのサイズの答えを見つけるのは難しいです。だからこそ、最初のヘルメットを選ぶときオススメしたい方法があります。
【結論】お店で買う
近年のヘルメットの多くが、個人の頭の形を測定し、最適であろうヘルメットの内装を提案してくれるサービスが各メーカーの提供で実施可能です。
ヘルメットメーカには測定した膨大なデータがあり、その数値からヘルメットを被る人の最適な内装を提供してくれるサービスです。これを使うことでヘルメットの最適なフィット感とはなにかが判ります。
直営店でのみフィッティングサービスを受けることができます
フィッティングサービスはお店限定のサービスです。ヘルメットはネットでも購入することが出来ますが、インターネットで購入したものは調節の対象外となります。
多少安く買えたとしても頭が痛くなっては使う頻度がグッと下がってしまうので、お店で買うのがオススメです。日本のメーカーのSHOEI、ARAI、OGK等はサービス展開をしており、お店にフィッティングの掲示があればサービスを受けることが可能です。
ヘルメットのメーカーの特徴まとめ
ヘルメットのメーカーをいつくか書いていきたいと思います。
SHOEI
・SHOEIの頭の人
SHOEI Personal Fitting System
SHOEIでは被る人の頭のサイズを測定し、データに基づいた内装を提供してくれます。フィッティングをしないと、合わないサイズは長時間被った際頭の痛みが発生します。
額が鈍痛に襲われたりすると快適なツーリングとは呼べなくなってしまいます。お店でヘルメットを新品購入した際に行うことが可能なので、合わせてフィッティングしてもらうようにしてください。
Araiヘルメットに比べると軽いラインナップ
ヘルメットの重さは、長時間被ったときの疲労に繋がります。主に肩や腰が痛くなります。
SHOEIは普段のツーリングを快適にすることに重きをおいています。ツーリング中の安全確保を優先に考えているわけですね。
SHOEIの主力ラインナップ
レーシングフルスペックの最高峰モデルです。
ツーリングにおける便利な機能をたくさん盛り込んだヘルメットです。
Arai
・AGARIの頭の人
アライテクニカルプロショップ
フィッティングが可能な点はSHOEIと同じですが、ARAIヘルメットの場合、内側のクッションを減らすことも出来るそうです。
結果として、帽体が大きくて頭でっかちにならないようにフィッティングすることが可能なのはアライヘルメットの特徴です。
安全性を第一優先
アライヘルメットは比較的重たいですが、それは安全性を第一優先にしているからです。ツーリングに重きを置いた場合は軽い方が首の疲労が減りますが、安全性を重視するとなると重たくなってしまうんですね。レースの場で多く使われています。
ARAIの主力ラインナップ
Araiにおける最高峰スペックのフルフェイスヘルメットです。
クラシックな雰囲気をデザインとして取り入れたモデルです。
OGK
・コストパフォーマンスに優れる
OGKはSHOEI ARAIに較べるとコストパフォーマンスに優れます。とくに、OGKは軽量なヘルメットを作ることが得意なイメージがあります。
軽いヘルメットは長時間使ったときにそこ真価が発揮され、首の負担の軽減、肩の疲労の軽減が可能です。
OGKの主力ラインナップ
OGKが誇る軽量なプレミアムツーリングヘルメットです。この軽さは本当に快適です。
OGKのツーリングヘルメットです。多機能なのに、価格はAraiの2/3程度なイメージです。
SIMPSON
シンプソンは特徴のあるデザインで有名です。私が使っているモデルは復刻モデルで、昔から独創性あふれるデザインのヘルメットをリリースしています。
フィット感は日本人に合わせたモデルでも欧州向けのフィット感です。
SIMPSONの主力ラインナップ
SIMPSONはどのモデルも主力ですが、このM30を一番多く見た気がします。
最終は被って確認することが必要
私が実際に被って試したヘルメットメーカについてまとめましたが、最後は上のポイントを踏まえつつ、実際に被ってみることが大切です。
フィッティングシステムは今やSHOEIでもAraiでもOGKでも可能ですが、なんだかんだで私は未調節のSIMPSONが一番ストレスなく被ることができています。笑
下記記事ではおしゃれなヘルメットをご紹介しています。
仕様の違いによる使い勝手
ここからは私がヘルメットを買ってきた中で、比較して便利なポイントなどをご紹介していきたいと思います。
顎ストラップの形状
金具つきとテープのみのものがあります。
テープ式はテープが薄手のため、フィット感が素晴らしく良いです。つけ外しも慣れれば短時間で調節が可能です。
ラチェット式は取り付け・取り外しが簡単です。しかし、固い金具が顎下にくるため、フィッティングに違和感を感じることもあります。
ベンチレーション
夏場で使えば、シールドを上げることなく空気を取り込むことが可能なので快適で便利です。各メーカーのツーリングモデルは、この性能が優れていると言えます
ベンチレーションについてはモデルによって大きな差があり、SHOEIのGT-Airはとにかく通気に優れています。
シールドのはずし方
工具不要で外せるものとビス止め(コインでOK)のものがありますが、今やほとんどは工具不要でヘルメットと接続できるものが多いです。
但し、はめ込み式のシールドの取り付けや取り外しは多少のコツが必要です。
サングラス内蔵
モデルによってはヘルメットにサングラスが内蔵してるモデルがあります。
逆行で眩しいときはこの機能を使うことで止まること無くサングラスを掛けたときと同様の視界を再現します。一度使うと、便利と感じますよ!
システムヘルメット
フルフェイスのモデルでも顎したが大きく開くモデルがあります。これは飲み物を飲んだりするときに大変便利な機能で、それでいてフルフェイスのように顎したのガードも行う優れものですが、この機能分の重さが加わるので、手にとって見てみてください。
サンバイザーの外し方
オフロードのヘルメットやアドベンチャーのモデルに限る話ですが、多くのモデルは工具なしでシールドを交換することが可能です。ただしバイザー付きのモデルは二つに別れます。
工具なしでバイザーを取り外せる
レンズを交換するためにはバイザーを外す必要がありますが、そのときにSHOEIのHORNETは工具なしでバイザーを外すことが可能です。但し固定しているピンは専用品のため、失くすとバイザーを固定するものがなくなります。
バイザーを外すのに工具が必要
工具を必要とするものは、ネジを使用しているものが多く、たとえ留め具を紛失しても代わりのネジで固定しておくことが可能です。手軽さでいえば工具なしで交換出来るものの方が優れています。
合わせて検討したいヘルメットのアイテム
ミラーシールド
シールドミラーにすると晴れた日の眩しさが和らぐのでオススメです。
但し夜になるとかなり見えにくくなるので、交換の手間を考えてクリアのままの人も多くいらっしゃいます。
フォトクロミックシールド
フォトクロミックシールドは紫外線の量により変色するシステムを備えたしシールドです。日中は紫外線の量が多く、濃く変色しますが、紫外線が少なくなる夜はクリアへと変色します。
ピンロックシート
ピンロックシートとは簡単に説明すればシールドの内側を二重にすること(空気層)を作ることで、曇りにくくするシステムのことです。
メーカーにより標準装備のものもあれば、取り付け不可のメーカーもあります。
インターカム
一人の時なら音楽を聴くのも良しですし、二人以上ならインカムを繋いで会話しながら走るのも楽しいものです。
2019年、ヘルメットに埋め込まれる形で進化したSHOEIとSENAのモデルも発表されたりと着実に進化しています。
メンテナンスについて
コーティングして保護する
私はWAKO’Sのバリアスコートを使っています。手軽にコーティングすることができる点が使い勝手◎です。
コーティングしておくことで、虫が当たって汚れた際の汚れが取れやすくなったり、やっぱり深いツヤがギアの魅力を引き出しています。
インナーパッドの洗濯
ヘルメットの内装は外せるようになっているので、定期的に外して洗うことが可能です。
パッドのへたり
私が最初に購入したフルフェイスは、ぴったりで購入し、使っていましたが、最終的にはなんの抵抗もなくヘルメットが被れるぐらいにブカブカになりました。笑
安全性の観点からも、サイズに変化を感じたら交換することをオススメします。
ピンロックシートを外す
ピンロックシートは冬場こそ必須のアイテムですが、不要な夏シーズンなどは外しておくことをオススメします。一年中つけたままにしているとピンロックシートについているシリコンの性能変化によるもので、それを少しでも遅らせることが可能です。ピンロックについては定期的なメンテナンスと調整が可能な部品です。
まとめ
ヘルメットは命を守るものではありますが、フィッティングが悪いとそれ以前に不快度が高くなります。ツーリングは楽しくおこなってこそなので、まずは頭が痛くなったりしないサイズをお店でフィッティングしてもらったうえで、軽さをとるか、安全性をとるか、その上でデザインで選ぶかの選択が良いでしょう。
私の場合は長距離ツーリングが基本なので、軽さ重視でヘルメットを選んでいます。その上で、デザインがかっこいいものをピックアップしているので、SHOEI率がかなり高めとなりました。