バイクに積載可能なローチェアをDIYする!【設計図あり】

今回は椅子を作ります!作るに思い至った理由は

  • 椅子がキャリアのベースになれば、荷物を圧迫しない
  • キャリアに載せやすいように仕様を工夫すれば積載しやすい

よって、結果重量 0g になるのではないかという、なんとも小学生以下な発想です。笑

この記事ではバイクに積載しやすいローチェアの作り方と仕様の紹介をします。作ってみたい方は設計図も用意しているので参考にしてくださいね!

バイクに積載可能なローチェアをDIYする!

作るにあたり、必要な材料・工具は下記の通りです。

材料
  • 木材
  • 木ネジ
  • 木工ボンド
  • 帆布
  • ベルクロ
工具
  • ノコギリ
  • 電動ドリル
  • 木工ドリル
  • タッカー
  • ミシン

ミシンがないと難しいです。

完成イメージはこちら

ポイントはできる限りフラットな面を作れるように各パーツの位置調整を行なっています

椅子の幅は32cmです。少し幅は狭いですが、細身の方であれば問題なく使うことができます。

重さは1550g(帆布背面なし)です。軽量なローチェアであれば約750gなので800gの増加ではありますが、設営のしやすさ、そしてキャリアのベースになることを考えると許容範囲かと思います。

バイクキャンプツーリングなら一つ二役の存在が○

バイクは載せれる荷物が少ないぶん、道具がひとつ2役な存在になればと思っています。

どちらもランタンではありますが、右のランタンはバッテリーとしても活用できるので、ランタン+バッテリーを持ち運ぶ手間が減ります。

椅子も座るだけでなく、何か他の用途を見出せたら良いと思いっていました

そこで!バイクに荷物をのせる際に、フラットになるプレートがあれば荷物を安定して固定できるベースとして使え、そのプレートが椅子になれば大変便利ではないかと考えました。

今回ベースとして採用する椅子がBlue Ridge Chair Works(ブルーリッジチェアワークス) スモールBRチェアーです。

スモールBRチェア

構造が極めて簡単であること、そして組み立てがしやすいこと。「キャンプ ローチェア」と検索すると自作している例がたくさん出てきます。

今回ご紹介するのは、バイクに特化して寸法を決めたものです。

設計編〜バイクに最適な寸法とは〜

こちらが今回作った設計図です。PDFデータをご用意しました。

ダウンロード

椅子の幅を決める

幅が広すぎるとバイクから大きくはみ出してしまうので要注意です。

それに、幅が広いと重量のある木材ですから、椅子が重くなり携帯性に欠けます

ただし狭すぎると座った時の快適性が落ちるので難しいとろです。。

バイクの積載サイズ制限

補足として、バイクに荷物を積載する際にはサイズ制限がありますので注意が必要です。具体的には、リアキャリアから規定の幅を超えないようにしなければいけません!

キャリアの

幅:左右にそれぞれ15cmまでOK

後端:30cmまでOK

今回作った椅子は制限内のサイズです。

背面の高さを決める

背面の高さは長いに越したことはありません。頭まで預けれる椅子は極上です。笑

しかし比例して収納寸が大きくなりますし、何よりバイクから大きくはみ出してしまいます。サイズ制限を超えないための寸法に収めています。

背面の帆布は外せる

背面に取り付ける帆布は外せる設計にします。ベルクロを採用するだけで簡単に取り外し、取り付けができます。

帆布は使っているうちに伸びることと、収納せずに持ち運ぶ以上汚れがついてしまうということです。

これは以前バッグをキャリアに固定して走った時なのですが、めちゃくちゃ汚れてしまいました。。

外すことが出来れば汚れても洗うことができますし、伸びたとしてもベルクロなので簡単に再調節が可能です。

準備編〜バイクに積載可能なローチェアの材料集め〜

カット寸法について

メインで使うのが1×2(ワンバイツー)と呼ばれる木材です。寸法は

19 × 38 × 1820 [mm]

で、1本300円程度で購入できるDIYに最適な木材です。そしてカット寸は1820mmを有効活用できる長さにしております。

使う木材

本体:1×2 を 2本

座面に使う薄い木材:1本

合計3本使って制作していきます。私は材料費1,200円程度でした。

帆布、ベルクロの購入先

全国にあるユザワヤに取り扱いがあります。近くにあれば覗いてみてください。カットされたものを購入すればかなり安くで手に入ります。ベルクロもユザワヤに取り扱いがあるので、合わせて購入しましょう!

木材、ビスの購入先

資材はホームセンターが便利です。買うときにポイントがあります。

長尺の木材は反るので、買うときに反っていないか確認すると良いです。できるだけ反りの少ないものを選びましょう。

二本合わせると反っていないことがわかりやすいです。片方が反っていると、大きな隙間が出来ます。

カットは購入先で出来るのであれば注文した方が良いと思います。大型機械でカットするので正確に、かつ短時間で切り出すことが可能です。

左右対象であることがとても重要なため、同じ寸法で切り出すことはとても大切です。


ということで、集めた材料は下記の通りです!

材料
  • 木材
  • 木ネジ
  • 木工ボンド
  • 帆布
  • ベルクロ

作業編〜組み立てる〜

使う工具は下記の通りです。

工具
  • ノコギリ
  • 電動ドリル
  • 木工ドリル
  • タッカー
  • ミシン

木材をカットする

木材は自宅でカットしても良いですし、私は購入先のホームセンターでカットしてもらいました。

何と言っても、指定寸法ぴったりで傾く事なく切れますし、カットすればバイクでも持ち帰る事が可能です。

バイクで使うものはバイクで持って帰る!全てがDIY。笑

仮組み→下穴を開ける

まず初めに、ボンドも何もつけない状態で仮組みを行いましょう。

仮組みのメリット!
  • 完成のイメージをつかむ事で、手順のミスをできる限り減らす
  • 木はいろんな表情があるので、目立つところは綺麗な面を使用する

仮組が完了したら、下穴を開けていきます!

ネジよりも細いドリルで下穴を開けます。

ビスを打つ前に、ネジの頭が飛び出ないように、頭の高さ分を削ります。

深さはネジの頭が隠れればいいので、5mmぐらいで問題ありません。

木ネジを打ち込む

ネジを打つ前に、接着面にはボンドをつけておきます。

ビスを打つと、頭も隠れました。

削った表面はささくれている状態なので、表面はヤスリをかけておきます。

表面が綺麗になりました。

脚のR処理をする

地面に接する脚はRで処理します。まずは半円を木材に書いておきます。

線のギリギリまではノコギリで切り落として構いません。

残りの余りは少し時間がかかりますが、ヤスリで整えます。

背面を製作する

ここからの行程はミシンを使用しています。

背面に持ってくる布は帆布にします。帆布はベルクロを採用し簡単に取り外し、取り付けができます

理由は二つあります。

ベルクロを使うメリット!
  • 帆布は使っているうちに伸びること
  • 収納せずに持ち運ぶ以上、汚れてしまうため → 洗える

外すことが出来れば汚れても洗うことができますし、伸びたとしてもベルクロなので簡単に再調節が可能です。

カットする前にアイロンで生地のシワを取り除きます。

手持ちの定規を駆使して、直角である事を確認します。

カットした大きさについては、後ほど使うベルクロが40cmなので、高さを41cm、幅を40cmとしました。問題がなければカットします。

帆布は少し伸びやすい生地なので、端に伸び止テープをアイロンで接着しておきます。

テープを貼った端をバイヤステープでほつれないように縫い込みます。

4辺全てにテープを縫いつけます。

ベルクロの取り付け(背面)

ベルクロはユザワヤで購入しました。

帆布にフック面を取り付けます。

しっかり縫いつけたかったので、ボックスステッチで補強します。

ベルクロの取り付け(本体)

ループ面のベルクロを本体に取り付けます。背面を仮置きして、適切な位置を見つけたら、そこに墨をつけておきます。

ボンドで貼り付けます。

最後にタッカーで打ち込みます。特に端は剥がれやすいので、念入りに打ち込みます。

完成!まとめ

材料費は2,000円ぐらいで作りましたが、すでに持っている道具もあるので、必要な道具などを揃えるとなると、既製品を買って改造してもいいですね!

材料
  • 木材
  • 木ネジ
  • 木工ボンド
  • 帆布
  • ベルクロ
工具
  • ノコギリ
  • 電動ドリル
  • 木工ドリル
  • タッカー
  • ミシン

使用してみて

サイズを125ccサイズに合わせてあるので、ご覧の通りバイクの車幅に収まっています。

木材は未塗装で仕上げましたが、屋外で使用するなら防腐加工(塗料など)をした方が長持ちします。

バイクの場合は道路の水を巻き上げたりするので、その汚れが木に付着しますし、キャンプ場だと夜露で湿気を帯びます。

今後製作する事があれば、上の点は改善して、もっと綺麗に作りたいですね!

座り心地は製品の方が10倍快適です!笑

次回に向けて完成度高いチェアを作るとしたら必要なもの

クランプ

ビスを打つ際に少しズレてしまうため

ワックス

木材を弱らせる要因から守る保護剤


最後までご覧いただきありがとうございます!

この記事が椅子選びの参考になれば幸いです!

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