ボルトが外れない?そんな時はワコーズ|ラスペネを使おう!種類を解説

バイクを整備していたり、部品の交換をしている時にたまに固くて外れないボルト、もしくはナットってありますよね

そんな時はワコーズのラスペネを差して、しばらく経ってから外すと外れる可能性が非常に高いです。無理に外そうとするとボルトが破断したり、ナットが舐めたりする可能性があり、急がば回れ!とはこのことです。笑

この記事ではラスペネの効用とボルトを外すだけでないその他の効果について解説したいと思います!

ボルトが外れない時はワコーズ|ラスペネを使う

ワコーズ|ラスペネはボルトを外すのに適しています。その特徴をより詳しくみていきましょう!

浸透潤滑性に優れている

ラスペネは他の浸透系潤滑剤に比べ、より深く浸透することが最大の特徴です。

成分は

鉱油・ミネラルスピリット/防サビ剤 + フッ素樹脂配合

となっていて、ミネラルスピリットに秘訣があるようです。なんだか栄養素が豊富な雰囲気ありますね!笑

ミネラルスピリット

有機溶剤として使用される石油由来の透明な液体 ー wikipediaより

働きとしては溶剤なので色々な成分との馴染みを良くする働きがあります。

ラスペネには微粒子のフッ素樹脂が配合されているので、油との馴染みを良くするために加えている有機溶剤です。特に揮発性が低いので、長く滞留します。これが浸透力の秘訣ですね!

フッ素は粒が細かいのであらゆる隙間に入り込んでいくことが可能です。固着したボルトのネジの隙間に入り込むことで摩擦力を減らし、ボルトが外れやすくする役割を持ちます。

一方でフッ素は高価な材料です。値段が高い理由がフッ素樹脂にあります。

外すトルクは摩擦で力が分散されている

外れないボルトを外すために加える力はそのほとんどが錆や金属の表面摩擦に打ち消されてしまいます。ボルトを外すためには、外すトルクを活かせるように潤滑してあげる必要があるんですね!

またこれは締め付けの際にも同様のことが言えます。ボルトの締め付けをトルクレンチで管理しても摩擦によって本来の締め付けトルクで締めれていない状況も発生します。

厳格なトルクで締める場合はラスペネを差してから締めることが推奨されています。

防サビ剤配合だから、ボルトが錆びにくい!

ラスペネには防サビ剤が入っています。これによりボルトの錆を防ぐ他、組み付けるネジに少量ラスペネを差しておくことでネジ部の錆の発生が抑えられます

特に表面加工がされていない無垢のネジだと、少量の水分でもすぐに錆が発生するので、あらかじめコーティングしておくことはメンテナンスする上でも大切ですね!

濡れた状態でも使える

ラスペネを差す場所に多少の水があっても、水置換の効果により浸透します。

主成分は油なので通常の浸透剤では水とは弾きあってしまい浸透しませんが、ラスペネならグイグイ浸透するのでワコーズマジックといったところでしょうか。笑

水置換性でないラスペネもある

ただし、ラスペネシリーズには水置換でないタイプもあります。製品名は

ラスペネ|RP – L

になるので、購入する際は注意してください!

ラスペネを使うときの注意点

樹脂やゴムには使用不可

ラスペネには有機溶剤が含まれるため、ゴム類やプラスチックの表面を犯してしまいます。ついてしまった場合はすぐに拭き取る、もしくは中性洗剤で洗い流してあげると良いでしょう!

使う前に振るな!

この手の溶剤は使う前に振りがち(大概使う前に振ってくださいの注意書きあり)ですが、ラスペネは振らないでと書いてあります。

中の構造は代わりのもので撮影していますが、チューブの先に重りがついています。逆さまで使用ができるのは、このチューブ先の重りによる働きの効果なんです!

これが振ることによって、まさに曲芸のようにループを作る、、なんてことが起こらないとは言えないので、振ることは推奨されていません

中を攪拌するなら、縦に振るのではなく、ボトルを立てた状態でぐるぐる回す程度にしておきましょう!

ラインナップについて

ラスペネには3種類の展開があります。仕様の違いと共に解説します!

ワコーズ|ラスペネは2種類展開

ラスペネには大きく分けて2種類のラインナップです。

ラスペネC
RP – C
ラスペネ
RP – L
価格2,420円(税込)1,980円(税込)
ミニサイズ1,452円(税込)展開なし
噴出原液(ピンポイント)霧状(広範囲)
フッ素有り無し
容量350 ml420 ml
逆さ仕様×
臭い有臭無臭

浸透力に影響のあるフッ素の配合、及び臭いの違いによる室内での使い勝手等の違いがあります。浸透力の高いRP – Cを買えば間違いなく、使う頻度も少ないのでミニサイズがお買い得といえます!

556との違い

潤滑剤といえば5-56が思いつきますよね。ラインナップで最も浸透力が高いモデルに5-56 DXがありますが、違いはフッ素が配合されているかどうかです。そのほかの水置換性や防サビについては同じ効果があります

5-56 DXにはフッ素は配合されていませんが、浸透力の強いSPAを配合することで浸透力を得ていますSPAとフッ素の粒子の小ささがどちらが小さいかまでは比較ができませんが、フッ素は微粒子であり非常に高価な成分なので、ラスペネの方が浸透すると思われます。

KURE
5-56 DX
ラスペネC
RP – C
価格1,172円(税込)2,420円(税込)
ミニサイズ605円(税込)1,452円(税込)
噴出霧状(広範囲)原液(ピンポイント)
フッ素無し有り
容量420 ml350 ml
逆さ仕様×
臭い有臭有臭

価格については5-56の圧勝ですね!笑

仕様について

改めてラスペネの仕様についての解説です。

用途
  • 各種ボルト、ナットの潤滑と防サビ。
  • 印刷、紙製、紡績機等の摺動面(しゅうどうめん)潤滑。
  • アクセルワイヤー、エア工具等の潤滑。
  • 各種部品の潤滑と防サビ、及び撥水。
成分

鉱油・ミネラルスピリット/防サビ剤

ノズルが本体についているから使いやすい!

ラスペネシリーズはノズルが本体についている仕様なので、ノズルを持ち上げるだけで使うことが可能です。これ非常に便利なんですよね!

良くあるのは噴出口にノズルをセットし使うものですが、取り付ける以上取り外すことも可能で、外れて何処かに紛失してしまうこともあります

その点ラスペネなら紛失の心配はありませんし、収納性も抜群に良いです。これ、お値段以上、ですよ。笑

360度噴射OK

冒頭でお伝えした通り、逆さまにしても使用が可能です。(RP – Cのレギュラーサイズ、ミニサイズのみ)

バイクの場合はラスペネを差したいボルトが下部にあることも多く、逆さまにして使うことが予想されるので、この仕様は非常に使い勝手が良いんですね!

サビ取りにも使える

浸透力が高ということはサビの隙間にも入り込んで、錆が落ちやすくなります

ラスペネを差してから5〜10分程度置いておきます。経過後真鍮ブラシ等でこすることで錆が落ちます!サビ取り後オイルを差しておかないとまた錆びるので、ラスペネ、もしくはその他防サビ剤を塗布しておきましょう!

バイクメンテナンスに1本備えておくべし!

以上ラスペネのラインナップと用途・効果の解説でした!ラスペネは他の潤滑剤に比べて高価ではありますが、価格相応の性能がありますし、その使い勝手は他の浸透潤滑剤にはない性能を有しています。

また浸透潤滑剤は頻繁に使うアイテムではありませんが、それに対応したミニサイズもあり、家に備えておく潤滑剤はラスペネミニで間違いないでしょう!

最後までご覧いただきありがとうございます!

下記ではその他のワコーズ製品についてレビューしています。きになるアイテムがございましたらご覧いただければ幸いです。

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