魔法瓶は1人1つ!これは私が個人的に思っていることです。笑
それぐら使い勝手が良いしアウトドアでは便利なアイテム何ですが、今やサイズも増えてどれが最適なのかの判断に悩むことがあると思ったので、個人的な使用シーンに合わせた選び方も含めレビューしたいと思います!
ちなみにモンベルのアルパインサーモボトルは現在ラインナップが4種類あって、今持っているのは0.5Lと0.9Lです。そのため、今回はダンボールサーモボトル0.75L君と0.35L君にも登場してもらいます!笑(一応こだわってデータ作りました。笑
目次
モンベル|アルパインサーモボトルのスペック
では初めに、サーモボトルのスペックについての紹介です。既に情報をご存知の方は、次の実験の項目をどうぞ!
サイズ展開
サイズは2022年時点で4サイズ展開です。
0.35 L | 0.5 L | 0.75 L | 0.9 L | |
---|---|---|---|---|
価格(税込) | 3,300円 | 3,850円 | 4,400円 | 4,950円 |
重量 | 240 g | 265 g | 360 g | 380 g |
カラー展開 | ●●●● | ●●●● | ●● | ●● |
色は4色展開ですが、0.75Lと0.9Lに関しては赤と青しかない(写真右2つ)ので注意が必要です。
どーしても赤がいいんだ!って方にはどのサイズにも漏れなく赤があるのでご安心ください。笑
0.5 Lの収納例
0.5Lはコンパクトなサイズ感が特徴です。お出かけバッグとして愛用しているピークデザイン|エブリデイスリングにすっぽり収まるサイズ感です。
仕様
アルパインサーモボトルは2重構造により保温力の高さを実現しているのですが、これは他の魔法瓶にも同様のことが言えます。
違いはズバリ
使われる金属の厚みとコーティング
にあります。
使う金属を極限に薄いもの、かつ簡単には凹まない金属の強さにより、軽量な魔法瓶が完成します。モンベルの場合は外側の板厚を厚く(0.28mm)内側を薄く(0.1mm)することで軽量な製品になっています。
そして、モンベルのサーモボトルの場合は内側にコーティングを施すことで、中の熱を逃がしにくい仕様にしています。
中栓も断熱材を封入することで熱が逃げるポイントを限りなく減らした仕様になっていて、保温に関して抜かりがありません。
保温力の実験!900ml vs 500ml
では、早速実験します!
試験内容は100 ℃のお湯を入れて冷凍庫へIN!2時間ごとに取り出して中のお湯が何℃になったか計測する方法となります。冷凍庫内は温度計で -14〜-16 ℃となっています。
手順については下記の方法で実施しました。
アルパインサーモボトル内を温めます。
アルパインサーモボトルに入れたお湯は若干湯温が下がるので、抜いて再度ケトルで沸騰させます。
温めておいたサーモボトルに満水まで入れます。これでほぼ100℃となります。
この手順は実際に携帯する際にも行うと、より保温力が高い状態をキープできるのでオススメです。
ちなみに、0.75Lに関しては0.5Lと0.9Lの結果の平均値(参考)とします!公式の実験結果は下記の通りです。
保温 | 保冷 | |
---|---|---|
スタート | 95度 | 4度 |
6時間後 | 78度以上 | 8度以下 |
24時間後 | 51度以上 | 12度以下 |
保温・保冷効果とは室温20度(±2度)において、製品に規定量の95度の熱湯(4度の冷水)を満たし、所定時間放置した場合の温度です
2時間後の水温計測
結果はそれぞれ下記の通りです。
0.35L | 0.5 L | 0.75 L (参考値) | 0.9L | |
---|---|---|---|---|
計測中 | 91.4 ℃ | 93.4 ℃ | 95.4 ℃ | |
直飲みキャップ | 80.0 ℃ | 84.8 ℃ | ー | ー |
水量が多い0.9Lの保温性能が高いのはもちろんのこと、0.5Lの保温能力が想像以上に高いですね!熱が逃げる口の軽が細いことによる熱の損失が少ない結果ですね。
4時間後の水温計測
結果はそれぞれ下記の通りです。
0.35L | 0.5 L | 0.75 L (参考値) | 0.9L | |
---|---|---|---|---|
計測中 | 82.0 ℃ | 85.6 ℃ | 89.3 ℃ | |
直飲みキャップ | 66.2 ℃ | 71.9 ℃ | ー | ー |
6時間後の水温計測
結果はそれぞれ下記の通りです。
0.35L | 0.5 L | 0.75 L (参考値) | 0.9L | |
---|---|---|---|---|
計測中 | 74.0 ℃ | 78.9 ℃ | 83.8 ℃ | |
直飲みキャップ | 55.6 ℃ | 61.7 ℃ | ー | ー |
今回の実験はあえて外気温が低い状況下で実験しましたが、想像以上に湯温は高い結果となりました。よってコンパクトさを重視するなら0.5Lもしくは0.35Lで、2人分の水量となると0.75Lもしくは0.9Lの選び方で全く問題ない結果となりました。
夏は必要な水量が多くなるので、0.75Lはコンパクトさと保温・保冷のバランス良いサイズかと思います。
ライバルはサーモス|山専ボトル
次に、市場にあるアルパインサーモボトルの最大のライバルはサーモス!ということで山専ボトルと仕様で比較します。サーモスの山専ボトルはサイズが3種類あり、それぞれのスペックは下記の通りです。
FFX-501 0.5 L | FFX-751 0.75 L | FFX-901 0.9 L | |
---|---|---|---|
価格(税込) | 6,050円 | 6,600円 | 7,150円 |
重量(モンベル) | 3,850 円 | 4,400 円 | 4,950 円 |
重量 | 280 g | 360 g | 390 g |
重量(モンベル) | 265 g | 360 g | 380 g |
カラー | ●●● | ●●● | ●●● |
色は0.9 Lのみ展開が異なります。赤が欲しい人はもれなく0.9 Lですね!
軽さはモンベル
重量に関しては0.75L以外は若干サーモスの方が重たいのですが、重たいってゆうても数十gの差なので違いはほぼないと言えます。
軽さのためにボディー底についているシリコンリングを外すことで軽くもできますが、非推奨です!(理由は後ほど説明します)
値段の安さもモンベル
これはサーモスが高いというよりは、モンベルが安すぎるだけとの見方も可能です。笑
とは言え、少ないお小遣いでの購入となれば話は別!使い勝手の良い0.5Lで比較すると
2,200円(税込)
の差が発生するのです。ただ、サーモスの実売でみると4千円代なので、その差は1,000円程度にまで縮まるとは思います。
オプションの展開もモンベル
モンベルにはオプションで直飲みキャップの展開があります。
保温性は落ちるのですが、この直飲みキャップを付けることで、プッシュON!ですぐ飲める!が実現できます。普段使いにサーモボトル!な方にとっては最高のオプション品です。
-16度の冷凍庫での実験結果は上図の通りです。直飲みキャップでも高い保温性を確保しているのが分かります。
ちなみに、沸騰したてのお湯を入れると、直飲みした時に舌先大やけどします。笑(熱々のコーヒー入れて、火傷した
我が家では温度指定できる電気ケトルを使っていて、75℃で入れてます。これならすぐ飲んでも舌先が大火傷することはないでしょう。
サーモスのカバーと組み合わせるのも◎
一方サーモスのオプション品は専用サイズに作られた保温カバーの展開があります。私は以前山専ボトルを使っていたので、サーモスカバーとモンベルの組み合わせをしています。笑
以上の比較から、私はモンベルの方がコスパに優れていてオススメできるアイテムだと考えますが、サーモスは実売で見ればモンベルとは数百円程度の差なので、デザインで選んでも良いかなとも思います。
モンベル|アルパインサーモボトルを扱う上での注意点
続いて、サーモボトルにも使う上での注意点が存在します。これを守らないと性能が大幅ダウン!してしまうので注意が必要です。
わずかな凹みで性能低下
最初にお伝えした通り、サーモボトルは2重構造による保温がある製品です。仮に内側と外側が触れてしまうと、触れている部分から熱が伝わり、熱が外へ逃げてしまいます。
そして、サーモボトルは軽さのために板厚は薄いものが使われています。よって、小学生に持たせようものならベコベコになり保温効果が全く期待できない!なんて悲劇がおこらない訳でもありません。他にも机の上から落とすだけでも凹む可能性があります。
なお、ボトルについているシリコンカバーはこうした衝撃から本体を守るための役割があるので、できる限りつけておいた方が良いものなのです!縁の下の力持ちってのはまさにこのこと!
ちなみに0.5L、0.75L、0.9Lにおいてはサーモスのケースにも収まるので、保護ケースの代わりを探している方にはオススメです。
普段使いにも最適
底のシリコンカバーは衝撃から本体を守る役割もそうですが、テーブルに置いた時の音が少ないのもポイントです。
カバーなしで本体を使うとテーブルに置いた時に結構音が響くので、静かな場所で使ったりすると気になる、とは嫁さん談です。笑
オプションのアクティブリッドと組み合わせて、最高!ってゆうてます。笑
満水で入れた際は漏水に注意
サーモボトルへは満水で入れる機会が多いと思うのですが、ギリギリで入れた時は注意しましょう!
蓋をして傾けると、あふれたお湯が注ぎ口に残って、これが傾けることにより漏れます。注ぎ口に溜まることは仕様なので仕方がありません。満水の際は栓をした後に傾け、あふれたお湯を捨てる!を意識づけると良いですよ。
モンベル|アルパインサーモボトルの使い勝手は良い
最後に、サーモボトルはただ保温したお湯を使うだけではありません。いろんな使い方について知っておくと便利に使えます。
コーヒードリップ
実はコーヒードリップにもいいんですね!
ご覧の通り、狙ったところに注げるので、どこかのジェッ◯ボイルの蓋のように、ちんぷんかんぷんな注ぎにならずに済みます。
再加熱用として保温
キャンプの時は、寝る前に沸かしたものをサーモボトルに入れておくと、次の日の朝に沸かすお湯が早く沸くメリットがあります。さずがに一晩経っても熱々!とまではいきませんが、それなりの温度を保っています。
冷え切った水を沸かすよりは、ぬるいお湯を沸かす方が早いですもんね!再加熱するなら、素早くお湯を沸かせるジェットボイルの使用が最適です。
ジェットボイルのクッカーは満水容量が0.8Lなので、お湯をたくさん沸かす状況に対応できますし、熱効率が良いのでガスの使用量が少なくて済みます。
ラーツーにも最適
バイクなら、ラーツー という楽しみ方があるので、積極的に活用しましょう!ただ、バイクは振動が多いので、保護カバーに必ず収納しましょう。
一人分でラーメンとコーヒーなら、カップ麺で0.75Lあれば十分で、2人分となると0.9Lのサイズがオススメです。
保冷にも最適
アルパインサーモボトルは保温だけでなく保冷にも最適です。
容量は900mlが非常に使い勝手が良いです。特に夏は体から水分がみるみる抜けていく季節ですからね!たくさん持っていけるのも魅力ポイントです。
特に現場仕事されている方は、直飲みキャップの使用がオススメです!しかし残念ながら、アクティブキャップは0.35、0.5Lのみの展開です。需要としては0.9L用にあると思うのでぜひ出してください!
氷の入れやすさに注目!
その際にポイントになるのが氷の入れやすさ、つまり径の大きさですね!サーモスと比較すると、下記のサイズになります。
montbell | THERMOS | |
---|---|---|
口径 | 3.6 cm | 3.6 cm |
どちらも径が同じなので、氷の入りやすさは同じでした。
以上モンベル|アルパインサーモボトルのサイズ違いの保温力の実験と使う上での注意点の解説でした!
私は普段はこのボトルを普段の生活でも愛用していて、休みの日の外出にも使ってます。
椅子とテーブルとコーヒーセットを持っていけば、どこでも優雅なカフェになるので手放せませんね!笑
最後までご覧いただきありがとうございます!
この記事が魔法瓶選びの参考になれば幸いです!