A-LITEのメイフライチェアをレビューしていきたいと思います。始めにお伝えしておくとA-LITEは現在生産されておらず、新品の入手が難しい椅子であることをお伝えします。
目次
A-LITE|メイフライチェアの魅力3選!
はじめにメイフライチェアの魅力をご紹介します!
ハンモックのような座り心地
メイフライチェアは写真のように脚を伸ばして座ることがとても快適な椅子です。座った時の座面端のあたりムラが少ないので、座りやすいです。これは腿裏の高さが低いのがポイントです。
後ろ足のみでも案外安定して座ることができるので、
写真のようにフレームの脚を軸にゆらゆらと揺れる動きができるのが特徴です。
この機能は他のローチェアにはあまり見られない機能で、メイフライチェアならではの特徴ですね!同じような機構を持つチェアは他にヘリノックスのフェスティバルチェアが挙がります。ただし、重量が1kgを超える重さとなっているので、携帯するには少し大きいかなと思います。
収納性に優れる
メイフライチェアはコンパクトな収納性が特徴です。
特にフレームはストレートな形状で構成されていて、束ねた時のコンパクトな収納性は他のローチェアにはない特徴です。
重量も収納袋込みで780gと軽いのもポイントです。
ボール形状によりメンテナンスがしやすい
メイフライチェアの軸となる脚先はボールの仕様です。
キャンプ場で使うと少なからず脚の先が汚れます。脚先の形状によっては土がパーツの隙間に入り込んで掃除が大変なこともあるので、この仕様は掃除が楽でとても扱いやすいです。
脚先が沈み込みにくい
ボール形状の脚先は、表面積が大きいので、地面が柔らかい場所でも沈み込みにくいメリットがあります。
以上メイフライチェアの魅力ポイントの解説でした!この椅子は軽量・コンパクトでありながら、他の椅子にはないような機能・仕様であり使い勝手が良い、そんなバランスの良さを備えた椅子であることがわかります。
メイフライチェアの気になる点
続いて、メイフライチェアを使っていて気になる点をレビューしていきます!
収納袋が使いづらい
メイフライチェアの収納袋の生地はしっかりしています。ただし、口の紐を引っ張っても
口が閉じないです。
口の周囲も本体とぴったりに作ってあるので、フレーム+シートを収納する際はスムーズに入れれません。
夏は背中が蒸れやすい
メイフライチェアの座面は両サイドにメッシュが付いています。これにより多少の蒸れは解消できますが、一番蒸れやすい背中側にはメッシュがないので、夏場に使うと蒸れやすいな、そんな印象を受けます。
モンベルのチェアワンは背面がメッシュになっているので、暑い時期に使うと快適です。
フラットな座り心地
座面はフラットな印象なので、ホールド感に欠ける印象があるかもしれません。
ただし、机を前に置いた時の姿勢に無理がなく、作業性に優れている形状でもあります。
一方のヘリノックスのグラウンドチェアだと、座った時の深いホールド感は良いものの、机を前にした時の姿勢が少し辛い時があります。腿裏の食い込みが、メイフライチェアに比べて強いので、足のホールド感の違いによるものだと思います。
シート裏が汚れやすい
メイフライチェアのシート高は他のローチェアに比べて低いぶん、座った時に地面に生地が着きやすいです。そのためシート裏が汚れやすくなっています。
メイフライチェアの仕様
スペック | 備考 | |
---|---|---|
収納サイズ | φ10.8 × 29.2 cm | |
最小重量 (座面/フレーム) | ー | 前脚なし:639 g 前脚あり:737 g |
総重量 | 725 g | 780 g(実測) |
座面の高さ | 5.1 cm | |
素材 | 210Dナイロン 7000シリーズアルミ | |
耐荷重 | 113 kg |
重量についてはカタログ値から少し重たい結果となりました。
組み立て方
組み立てはいたって簡単で、慣れれば1分程度で組み立てが完了します。
スタッフバッグには組み立て方法が載っています。収納袋から座面とフレームを取り出します。
フレームは取り出すと半自動で組立が完了します。
組み立てたフレームに前脚をとりつけます。
組み立てると隙間なく取り付けできます。これが間違った向きだと
ご覧の通り、隙間が発生します。
前脚の接合部は段つきになっているので、フレームに収まるように向きを合わせて嵌め込みます。
フレームが完成しました。
フレームエンドは色が黄色で、座面も黄色のテープがついています。
同じ色の場所に座面を取り付けるようにすると間違いません。
構造はシンプルなので組み立て易いですね。
キャンツーに最適な椅子の仕様について、他の種類の椅子む確認しておくと最適な椅子を選べるかと思います!
メイフライチェアを使う際の注意点
続いてメイフライチェアを使う際の注意点について解説します。
風に飛ばされる
メイフライチェアの製品重量は700g台ととても軽量に仕上がっているため、風が強いと一瞬で飛ばされます。
私が持っているグラウンドチェアも目を離している隙に風に飛ばされ、運悪く焚き火台にのってしまい溶けました。
高さの低いテーブルは少し苦手
テーブルの高さについては、30cm程度のものが使い勝手は良いです。上半身の姿勢に無理がない感覚があります。
ローテーブルになると、若干前傾になる必要があり、腿に荷重が乗りやすい印象を受けました。携帯性を重視するか、使い勝手を重視するかで選ぶテーブルも変わってきます。
ローテーブルは収納性が抜群に良い
椅子の収納サイズがコンパクトだからこそ、テーブルも低いものにすれば、携帯性が良くなります。
ローチェアだからこそ、ローテーブルの組み合わせが相性良しです。
メイフライチェアの仕様を他社と比較!
メイフライチェアは他のローチェアと比べた時に、どのような優位点があるのか確認していきましょう!
他社モデルと比べた一覧表
ローチェアを比較できるように一覧にまとめました。
A-LITE メイフライチェア | Helinox フェスティバル チェア | Helinox インクライン チェア | Helinox グラウンドチェア | SEA TO SUMMIT エアチェア R | Snowpeak グランドパネル チェア | THERMAREST トレッカーチェア | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
価格(税込) | ー (廃盤) | 14,080円 | 16,280円 | 12,650円 | 5,390円 | 12,100円 | 5,500円 |
製品重量 | 720 g | 1,150 g | 1,291 g | 615 g | 230 g | 1,900 g | 290 g |
収納サイズ | 11 × 11 x 30 cm | 15 × 14 x 51 cm | 15 × 15 x 51 cm | 11 × 11 x 30 cm | ー | 20 × 48 × 11 cm | ー |
対荷重 | 113 kg | 100 kg | 145 kg | 120 kg | ー | ー | ー |
収納サイズがコンパクト
メイフライチェアはフレームと座面の組み合わせのローシートの中では最もコンパクトになります。
グラウンドチェアもコンパクトになりますが、フレーム形状が少し歪なので、メイフライチェアの方が引っかかりの少ない収納形状になる分小さくなります。
耐荷重に優れている
軽量な椅子でありながら、耐荷重は113kgと非常に丈夫な椅子となっています。ただ、あまりに重すぎると耐久性も下がる他、いまメイフライチェアを修理するとなると不可能なので、持続的な使用を考えるのであればアフターサポートも重要です。
価格ではプレミア価格が付いている椅子
価格で比較した時に、メイフライチェアは入手が難しいことから価格が上がり、プレミア化しています。そのため、座椅子のカラーによってはかなり値段が高い状況になっています。
比較してわかることは、メイフライチェアは
収納サイズがコンパクト
であることがわかりますが、価格はプレミア化してて高いということがわかりました。オススメな椅子ではありますが、値段が高いかなとも思います。
メイフライチェアを類似品で探す
お伝えした通り、メイフライチェアは現在入手が難しいイスの一つです。そのため、楽天やAmazonでの取り扱いはなく、オークションやフリマサイトから購入する必要があります。
そこで、類似品として選ぶなら下記の
- インクラインチェア
- フィールド座椅子
をご紹介します。
ハンモック機能で選ぶならヘリノックス
メイフライチェアのハンモックのような座り心地でローチェアをお探しなら、フェスティバルチェアやインクラインチェアがお勧めです。
A-LITE メイフライチェア | Helinox フェスティバル チェア | Helinox インクライン チェア | |
---|---|---|---|
価格(税込) | ー (廃盤) | 14,080円 | 16,280円 |
製品重量 | 720 g | 1,150 g | 1,291 g |
収納サイズ | 11 × 11 x 30 cm | 15 × 14 x 51 cm | 15 × 15 x 51 cm |
対荷重 | 113 kg | 100 kg | 145 kg |
フェスティバルチェア・インクラインチェアは角度の調整機能があるので、座椅子のような座り心地から、深く座る姿勢にまで可変できるのがポイントです。
メイフライチェアとインクラインチェアを比較してみます。
座り心地
座り心地についてはほとんど同じですが、お尻周りのホールド感はメイフライチェアの方がわずかに良いと感じました。
収納サイズ
収納サイズはカタログスペックからも分かる通り、メイフライチェアがコンパクトになります。真ん中はヘリノックス|チェアワンです。
インクラインチェアはフレームが分割できないことが収納寸の長さに繋がっています。
ハンモック機能
どちらもハンモックのように脚を軸に座れる機能が付いています。インクラインチェア(フェスティバルチェア)は前脚をスライドすることができるので、好みの角度にできる点でインクラインチェアの方が使い勝手は良いと言えます。
座椅子で選ぶならキャプテンスタッグ
座椅子のような座り心地なら背もたれ付きの椅子が候補に上がります。
座椅子の良さはイスの前にローテーブルを置いた時の使い勝手の良さです。キャプテンスタッグの座椅子なら実売で3千円台ですし、収納サイズもメイフライチェアをわずかに伸ばした程度なので、バイクツーリングでも携行しやすそうですね!
そして、軽量・コンパクト・安いで探せば必ずキャプテンスタッグに行き着きます。笑
座り心地
座り心地はメイフライチェアの方が良いです。スノーピークのグランドパネルチェアは座面がフラットで固いので、長時間このまま座るのは厳しいです。クッションを引くなりブランケットを敷くなどの工夫をすれば、より座りやすくなります。
座椅子の場合は座る部分のパッドが薄いので、長時間座っていられるのはメイフライチェアになります。
作業性
テーブルを使う時の作業性で言えば、座椅子って使いやすいです。姿勢に違和感がないからこその使い勝手だと思います。
座り心地で選ぶか、作業性で選ぶかで選ぶ椅子が変わります。
座椅子は背もたれの角度が調整できるので、多少のリクライニング姿勢も可能です。調整機能は座椅子ならではですね!
座椅子で選ぶなら、値段も安く試しやすいキャプテンスタッグがオススメです。
A-LITE|メイフライチェアは多彩な座り心地が決め手!
以上、メイフライチェアは収納性がとても良く、そして軽量であることが、バイクツーリングにとっては非常に相性が良いことをお伝えしました。
座り心地は若干浅さを感じますが、その方がいろんな姿勢にも対応できる形状なので、結果使い勝手の良さを感じるのだと思います。
ヘリノックス|グラウンドチェアとA-LITE|メイフライチェアの比較レビューは下記記事で解説しています。
以上、A-LITE|メイフライチェアのレビューでした。
下記記事ではローチェアに絞り軽量ローチェア5点を実際に座って比較した記事になります!
最後までご覧いただきありがとうございます!
この記事が椅子選びの参考になれば幸いです!