いや、焚き火はメインでしょ?と思う方にとっては、ワイヤフレームフェザーはあまりにも頼りないと思います。
この製品は私の中では焚き火をしない人に特にオススメしたいのです。ここでいう焚き火をしないのは、後処理が面倒というところの、あえて焚き火をしないという考え方です。根本的に焚き火がしたくない人には見向きもされない製品ですが。。笑
焚き火の良さは知ってるけど、あえて焚き火はしない
と思う人には特に最適なんじゃないかなと思うので、レビューします!
目次
モノラル|ワイヤフレームフェザーの優れたポイント
軽量なので荷が軽くなる
ワイヤフレームフェザーが軽いことはもちろんのことですが、焚き火台だけでなく周辺器具の重さも重要です。
そして、良くも悪くも頼りない焚き火台だからこそ、太くて身の詰まった木ではなく、乾燥した細い薪を束ねて使いたくなります。なんなら周辺で集められる木でも良いんです。
すると斧ではなくノコギリやナイフなどの小さなもので事足りるようになります。例えばポケットボーイよりもOLFAのノコギリに変えることで50gの重量減になり、全体の道具を軽くする秘訣となります!荷物の軽量化のきっかけがワイヤフレームフェザーにある気がします。
調理はバーナーに任せるから後片付けが楽
収納袋込みでもわずか約130gです。焚き火を楽しむ道具がここまで軽量になるならば、コンディションが悪い状況(例えば風が強い!とか木が入手しずらい!とか)であれば焚き火をしないという選択肢もアリです。
純粋に旅先で焚き火を楽しむ、その贅沢を味わうためだけのシンプルな道具が、この製品の最大の魅力だと感じます。
そして、焚き火とは別でバーナーで調理するからクッカーとかはヤニ汚れがつかないし、後片付けが非常に楽です。焚き火と調理を完全に分けることで得られる体験は、ツーリングにおいては利便性◎です。
耐荷重はそこそこある
試しに乾燥している薪900gを載せてみました。(規定値より400gオーバー。。)
結果は載せれないことはないのですが、フレームの軽量さゆえに、載せるバランスが悪ければ簡単に倒れてしまいます。
規定値の500gを目処に、偏りなく載せることがポイントです。
とは言え、500gぐらいの薪が載ると火力も安定し長時間焚き火が楽しめるので、非力な焚き火台というイメージは完全に覆ります。
うまく燃やせば燃え残りも非常に少なく、しっかり灰になって燃え尽きます。焚き火なら火消し袋の携帯は必須ですが、これならその袋すら要らないぐらいの規模で焚き火が可能です!
設営・撤収が楽!
組み立てはフレームを開いて、受けをフレームに引っ掛けるだけの簡単設営です。また、線形状で構成されているので手が汚れにくいんですね!
慣れれば10秒ほどで設営ができるので、市場にある焚き火台の中でも設営がかなりしやすい内の一つです。
使って気になる点・使う上での注意点
風の影響は大いに受ける
構造上風が強いと全く焚き火としての機能を果たしません。また焚き火台に載せる小割りの薪自体も重たいものではないので、風で飛びやすいです。
そのため、使えるシーンは風のない穏やかな状況に使うのが良いと感じます。もしくは風防を使うと効果的です。このとき、あえて焚き火をしない選択肢でも負担が少ないのは、軽量焚き火台だからなせる技かな!って思ってます。笑
私が持ってる他の焚き火台だと、耐風性に優れた焚き火台なら間違いなくTOMSHOOが一番です。それにTOMSHOOならスキレット一つ載せれるし、料理の幅がぐんと広がります。
焚き火シートは必ず使う
焚き火台に載せた薪の端が落ちやすい&灰も落ちやすいので、片付けの手間も考えて地面に難燃シートを敷いて置く必要があります。
ギリギリのサイズよりは周辺を覆うぐらいのサイズ感が使い勝手良いですよ!
調理用途には向かない
焚き火台はシンプルな仕様なので、スキレット等を置くことはできません。
調理のために台を置くことでクッカー類を置くことは可能ですが、それだと重量増になるので、調理をとも考えている場合はピゴグリルがやはりバランス良い焚き火台と言えます。
ワイヤフレームフェザーのスペック
改めてモノラル|ワイヤフレームフェザーの基本仕様・スペックについて確認しましょう!
収納サイズ | 長さ340 × 幅130mm |
総重量 | 131g (実測) |
組み立てサイズ | 幅435 × 奥行370 × 高さ165mm |
最大積載重量 | 500 gまで |
重量については収納袋込みで実測:131gでした!非常に軽量ですね。
MONORALについて
MONORALを焚き火台で知った方も多いのではないでしょうか。2010年スタートのメーカーで、初代ワイヤフレームの焚き火台は1kgを切る軽量なもので、当時としてはとても軽量なものでした。
そして、10年後の2020年、ついに焚き火台はわずか100gという超軽量なモデルとともに成長することとなります。
これ以上の進化はあるんだろうか。笑
設営方法
設営方法は収納袋に印刷されています。説明不要なぐらいのシンプルな作りです。
1点を軸にして回転させます。フレームが溝にセットされるまで回せば良いです。
セットされれば、それ以上回転することもなく、写真のようにフレームを組み立てることが可能です。
フレームはメッシュよりも大きい作りとなっています。メッシュワイヤをセットするときは、フレームをしならせながらセットするので、メッシュに薪を載せても不意に外れる心配はないでしょう。
メッシュにセットされているワイヤを2箇所引っ掛けて
残りの一箇所を引っかければ完成します。
焚き火台の中では群を抜いて美しい形状ですね。
収納袋の仕様
タイベック製の収納袋にはポケットがついています。
使用後の汚れたメッシュなどを一時的に収納することが可能です。
実際に使ってみる
薪の小割はたくさん用意したほうがいい
メッシュ構造の焚き火台はよく燃えるのですが、焚き火台自体の保熱はないので、大きな薪を燃やすよりは小割をたくさん用意して、常に火力を維持し続けるように注意しないといけません。
一度火力が弱まると、大きな薪への着火はほぼできません。
小さなカップぐらいは載せられる
ご覧の通り、小さなカップぐらいは載せることができます。ただし、底はメッシュなので不安定感は否めません。
撤収がとても楽
メッシュによる通気の良さがあるので、よく燃えます。焚き火台の保熱もほとんどないので、冷めるのも早く、撤収はとても早く終えることが可能です。(大きな薪は燃え残るので、最後は小割でしっかり燃やすイメージで)
また、灰がメッシュを通り抜けて落ちることもありませんでした。
地面への熱対策は必要
地面が草地であれば、底が輻射熱により焦げることを回避するために不燃のシートを下に引いておく必要があります。シートがあれば、溢れた灰も回収できて便利ですね。
まだまだあるぞ!軽量焚き火台
ワイヤフレームフェザーのようにメッシュの受けを持つ軽量焚き火台をピックアップしました!
MONORAL | UNIFLAME | Pargoworks | Bush Craft | |
---|---|---|---|---|
ワイヤフレーム フェザー | ファイアスタンド2 | ニンジャ ファイアースタンド | ウルトラライト ファイヤースタンド | |
価格 | ¥19,800(税込) | ¥6,400(税込) | ¥13,200(税込) | ¥9,680(税込) |
製品重量 | 490 g | 280 g | 352 g | |
調理的制度 | × | × | ◎ | △(オプション) |
軽さはモノラルがダントツ軽い!
比較すると頭10個ぐらい飛び出そうとしてる勢いの軽さです。笑
繰り返しになりますが、超軽量焚き火台には軽量な焚き火道具の組み合わせが快適ですよ!
デメリットはその値段。。
使い勝手のバランスはパーゴワークスが良い!
調理も考えているなら、パーゴワークスが優れています。フレームにスキレットも置けますし、火床までの距離も低いので火力が強いです。
ピコグリルほどの豪快な炎を起こしながらの調理は少し扱いずらいですが、軽さの割に実用性に富んだ焚き火台です。
道具の見直しで身軽キャンプを!
MONORALのワイヤメッシュフェザーはほったらかしの焚き火台というよりは、常に火を育てる焚き火台と言って良いでしょう。(気を抜くと火が消えてます。。笑)
でも、それが焚き火の楽しさでもあるので、近くにウィスキーやビールを置いて、ゆっくり楽しむ使い方が最適です。
数年前なら焚き火道具は重たいという認識がありましたが、この道具はそのイメージをぶち壊してくれましたね!おすすめです。
スタンダード
ライト
ウルトラライト
最後までご覧いただきありがとうございます!
この記事が焚き火台選びの参考になれば幸いです!