この記事ではNANGA|オーロラ900DXをレビューしていきたいと思います。ちなみに、オーロラシリーズの900DXは現ラインナップからは外れていますが、今でもオーロラシリーズは展開されています。
シュラフカバーのいらない寝袋シリーズです
よって、濡れを気にせず使えるのがオーロラシリーズです。特徴は防水生地を使っているので、少しゴワつきがあります。
今はオーロラシリーズはオーロラライトへと進化しました。ダウン量そのままに、防水生地が薄くなり、よりコンパクトになりました。
そこで旧オーロラを含むオーロラライトシリーズも含めレビューしていきたいと思います!
目次
NANGA|オーロラ900DXのの優れたポイント
気温が低い環境でも暖かい
私は以前は冬山登山が好きだったのでよく出かけていましたが、そのような過酷な環境でも暖かく過ごしたいのでこの寝袋を購入しました。
結果十分に暖かいことがわかったので、雪中キャンプ等で使っても満足いく保温力が得られるのではないかと思います。
私は寒がりなので、ほかの人よりは防寒着多めで過ごしますが、それでもOKでした!
防水生地で構成されている
オーロラ 900DXは防水生地なので、シュラフカバーを必要としません。
特に冬のキャンプだと寝袋が濡れて保温力を失ってしまうことは死活問題でもあります。そのため、濡れないような仕様になっているのがポイントです。
気温が低いと結露する水滴が凍ってしまうので、そもそも濡れにくいと思いますが、思っているより濡れます。それは、寝袋にある熱とテント内の気温差で結露するためです。
永久保証
ナンガの製品は永久保証です。寝袋に関する修理費は無償です。
無償の範囲としては、通常使用によるほつれで、ダウンが飛び出してしまった場合などです。
縫製方法やダウンの品質を安定して作り続ける努力の表れです。
NANGA|オーロラ900DXで使って感じる気になる点
防水生地は空気が抜けにくいので圧縮しにくい
バックパックにキャンプ道具を積める方法であれば、ザックの一番下に押し込んで圧縮するようにすれば隙間なく効率良くパッキングできます。
収納寸が大きい
私が持っているオーロラは生地が厚いので、収納寸も大きめになっています。現行のオーロラは生地厚が薄くなったので多少収納寸は小さくなっているかと思うので羨ましい限りです。
やはり、このサイズになると携帯に苦労します。笑
NANGA|オーロラ900DXのサイズ・スペック
オーロラライトシリーズのラインナップは下記の通りです。
LEVEL8 -20 UDD BAG | LEVEL8 -23 UDD BAG | AURORA light 900 DX | AURORA light 750 DX | AURORA light 600 DX | AURORA light 450 DX | AURORA light 350 DX | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
価格(税込) | ¥92,400 | ¥94,600 | ¥66,000 | ¥60,500 | ¥55,000 | ¥42,900 | ¥37,400 |
快適仕様温度 | -11℃ / -20℃ | -13℃ / -23℃ | -10℃ / -19℃ | -8℃ / -16℃ | -4℃ / -11℃ | 0℃ / -5℃ | 5℃ / 0℃ |
下限温度 | ー | ー | -27 ℃ | -22 ℃ | -18 ℃ | -13 ℃ | -6 ℃ |
ダウン量 | 950 g | 1,000 g | 900 g | 750 g | 600 g | 450 g | 350 g |
生地 | 表地・裏地: 10D | 表地:15D 裏地:10D | 表地・裏地: 15D | 表地・裏地: 15D | 表地・裏地: 15D | 表地・裏地: 15D | 表地・裏地: 15D |
サイズ | レギュラー: 身長180cmまで | レギュラー: 身長180cmまで | レギュラー: 身長178cmまで | レギュラー: 身長178cmまで | レギュラー: 身長178cmまで | レギュラー: 身長178cmまで | レギュラー: 身長178cmまで |
内部構造 | 上面・下面: ボックスキルト | 上面・下面: ボックスキルト | 上面・下面: ボックスキルト | 上面・下面: ボックスキルト | 上面・下面: ボックスキルト | 上面: ボックスキルト 下面: シングルキルト | 上面・下面: シングルキルト |
製品重量 | 約1,540 g | 約1,670 g | 約1,400 g | 約1,200 g | 約1,050 g | 約865 g | 約750 g |
オーロラ90DXのスペックは下記の通り
オーロラ900DX | |
---|---|
収納サイズ | φ22 × 34 cm |
サイズ(身長) | 身長 175cm まで |
総重量(スタッフバッグ込み | 1,550 g |
対応温度(カタログ表記 | [快適使用温度] -22℃ [使用可能限界温度] -37℃まで |
素材 | 760FP ダウン量:900g |
対応温度に関しては個人的には-25度が限界温度かなと思いました。
ブランドの紹介
ナンガは滋賀県にあるブランドで、ダウンの寝袋を専門としています。値段は少し高いですが、その分品質保証のレベルが高く、永久保証が製品にあります。
使える快適な温度帯
私がこの製品を使って、快適に使える温度は下記の通りでした。場所は真冬の山形県、月山の中腹です。
0度 | Tシャツ一枚で寝れる |
-10度 | ウールのアンダー+フリースで温かく寝れる |
-20度 | ダウンウエアとフットウォーマでも途中寒さで目が覚めるも、ギリギリ寝れる暖かさ |
ちなみに、使っている山岳テントも保温力に貢献している状況です。通常のテントに比べて中も小さく保温性が高いのが特徴です。
-20度は真冬の山の中腹での使用と、かなり特殊な環境ではありますが、寝て過ごすことができたのでこの寝袋の保温力の高さが分かるかと思います。
サイズ
レギュラー/最大長210cm×最大肩幅80cm(身長175cmまで)
私は180cmですが、ギリギリ使用できています。
現行のオーロラライトは178cmまでなので多くの方に使用いただけるサイズ感です。
生地
表生地:40dnオーロラテックス
裏生地:40dnナイロン
保温素材
内部構造:ボックス構造、ショルダーウォーマー内蔵
フィルパワー:760FP / ダウン量:900g
ファスナー
YKKファスナーの止水を採用しています。下からも開けることができるので、干す際に裏返しにしやすいのが特徴です。
顔まわりのフィットの調節
外側と内側に計2本紐がついているので、首回りからの冷気の侵入を防いでくれます。
NANGA|オーロラ900DXを他メーカーと比較!
モンベル|シームレス ダウンハガー800 EXP.と比較
同等の性能で比較できるのはモンベルのダウンハガー800 EXP.です。スペックを見比べてみましょう。
AURORA light 900 DX | montbell シームレス ダウンハガー800 EXP. | |
---|---|---|
価格(税込) | ¥66,000 | ¥72,600 |
快適仕様温度 | -10℃ | -12℃ |
下限温度 | -19℃ | -20℃ |
ダウン量 | 900 g 760FP | ー 800FP |
生地 | 表地・裏地: 15D | 10D |
収納サイズ | Ø21 x 41 cm | Ø20 x 40 cm |
サイズ | レギュラー: 身長178cmまで | レギュラー: 身長183cmまで |
内部構造 | 上面・下面: ボックスキルト | ボックスキルト |
製品重量 | 約1,400 g | 約1,327 g |
モンベルのダウン量は標記がありませんが、おそらく同程度の量が入っていると思います。かつダウンの質がより上であること、生地も軽いこともあり、ダウンハガーの方がわずかに暖かいかなと考察できます。
この表を見ると、ナンガの製品は思ってるよりコスパに優れている寝袋ですね。
同程度の保温力で比較
オーロラ900DXより価格が安く、保温力が同程度と予想されるサインラップはこちらです。
AURORA light 900 DX | Naturehike スリーピングバッグ 1000 | SEA TO SUMMIT アセントAcIII | |
---|---|---|---|
価格(税込) | ¥66,000 | ¥34,900 | ¥45,430 |
快適仕様温度 | -10℃ | -15℃ | -11℃ |
下限温度 | -19℃ | -20℃ | -18℃ |
ダウン量 | 900 g 760FP | 1000 g 800FP | 750 g ー |
生地 | 表地・裏地: 15D | 20Dナイロン | 20Dナイロン |
収納サイズ | Ø21 x 41 cm | Ø23 x 42 cm | Ø20 x 46 cm |
サイズ | レギュラー: 身長178cmまで | ー | 身長183cmまで |
内部構造 | ボックスキルト | ボックスキルト | ボックスキルト |
製品重量 | 約1,400 g | 約1,535 g | 約1,325 g |
オーロラ900DXは防水生地を使っているので、結露しやすい冬季においてはメリットが大きい特徴があると言えますが、やはり値段が高価であることは仕方がないので、保温性重視で選択するのも良い選択だと思います。
Naturehikeのアイテムは人気で売り切れているので、在庫があれば買って損はないスペックになっています。
NANGA x 山渓モデルが安い
AURORA light 900 DX | 山渓×NANGA オーロラ900DX | |
---|---|---|
価格(税込) | ¥66,000 | ¥44,300(実売) |
快適仕様温度 | -10℃ | -10℃ |
下限温度 | -19℃ | -19℃ |
ダウン量 | 900 g 760FP | ー 760FP |
生地 | 15D | 40D |
収納サイズ | Ø21 x 41 cm | Ø22 x 34 cm |
サイズ | 身長178cmまで | 身長178cmまで |
内部構造 | ボックスキルト | ボックスキルト |
製品重量 | 約1,400 g | 約1,550 g |
ナンガと山渓が共同企画したシュラフで、価格が4万円台と非常にコスパが良いモデルとなっています。日本生産であることの品質の高さを考えれば、一度買えばそう買い換えない寝袋にこの金額なら大いにお買い得モデルと言えます。
NANGA|オーロラ900DXのメンテナンス方法
使った後は裏返して天日干し
キャンプツーリングだと、できるだけ早く出発したいとは思いますが、もしゆっくり出発するなら、寝袋の天日干しはオススメです。
ダウン製品はとにかく湿気に弱いです。なので、収納する前に干してあげるだけでも湿気が少なくなり、保管の状態が良くなります。
クリーナーを使ってしっかりメンテナンス
防水の生地を使っているとはいえ、内側は防水生地ではないので洗うことは可能です。
手順や用品などはダウンの洗い方に準じる形で洗えますが、この手の大型の寝袋は専門のクリーニングに出したほうが綺麗に、かつ楽に洗えます。
オーロラ900DXは安く購入できる機会があれば買い!
収納サイズこそ大きい寝袋ですが、真冬でもあたたかく寝れる寝袋としての性能は恐ろしく高いです。
真冬向けの寝袋としてはコストを抑えてあるモデルで、実戦でも使えたのでオススメできます。
下記ではバイクキャンプツーリングで特にオススメな道具をまとめて紹介しています。
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