ジェットボイル|ミニモは料理の幅を広げる万能クッカー!レビュー

ジェットボイルは最速でお湯が沸かせるアイテムとしての認知度が高いアイテムとなりました。

ラインナップは2022年1月時点で6種類(気づけばこんなに!)となり、最新モデルのスタッシュは今までのジェットボイルの重いイメージを覆す軽量なアイテムとなり、持ち出す機会がグッと増えるアイテムになりました。

当ブログでも最新のスタッシュを徹底レビューしています。

その上で今回紹介するミニモは登場してから随分日が経つアイテムとなっています。それでも今なお使っているのは、ミニモにしかない機能があり、それが料理のバリエーションを増やしてくれているからです。

お湯をすぐに沸かす、というのであれば他のモデルでも十分問題ないのですが、調理に重きを置いているのであれば良い選択肢であるのは今でも変わらないと思います。

なぜならクッカーの径が大きいことやバーナーの性能は調理向けであると言えるからです。

この記事ではジェットボイルミニモの徹底レビューをしたいと思います。

ジェットボイルのミニモを選ぶ、たった1つの理由

調理に向いたバーナー

ミニモにはサーモレギュレートシステムが備わっています

サーモレギュレートシステムとは?

ボンベ内の圧力が低下した際も自動的に常温時と同じ安定した火力を発揮するシステム

これが調理に向いた理由となります。

とろ火にすることはすなわちガス量を少なくすることですが、使用によりガス缶が冷えて、火が消えてしまいます。これを改善するのがサーモレギュレーターの役割なんですね!

ジェットボイルシリーズにサーモレギュレーターがついているのはマイクロモ・ミニモ・スモーですが、調理に向いた浅く径が大きいクッカーはミニモのみとなります。

レシピアレンジについては ≫ ミニモで広がる料理アレンジ で紹介しています。

点火装置がついている

ミニモには点火装置がついていますが、他についているジェットボイルシリーズではフラッシュ・マイクロモ・スモーシリーズのみです。もしライター等を忘れても点火できるのがポイントです。

調理の時は素早く点火させたい時があるので大変便利です。

点火装置はある日突然壊れる可能性があるので、何かしら火を点けれるものは携行しておいた方が良いです。

JETBOILのラインナップはコチラ

次にジェットボイルシリーズで見た際のスタッシュのポジションを確認しましょう!

スタッシュフラッシュマイクロモミニモジップスモー
価格
(税込)
¥19,250¥16,280¥20,350¥21,450¥11,550¥22,550
重量200g約 371 g約 340 g約 415g約 340 g約 453g
サイズφ13.0 x 11.2 cmφ10.4 x 18 cmφ10.4 x 16.5 cmφ12.7 x 15.2 cmφ10.4 x 16.5 cmφ12.5 x 21 cm
満水容量0.8 L1.0 L0.8 L1.0 L0.8 L1.8 L
沸騰時間
(0.5 L)
約 2分30秒約1分40秒約2分20秒約2分20秒約 2分30秒約 4分45秒
(1.0 L)
出力1,134 kcal/h2,269 kcal/h1,404 kcal/h1,404 kcal/h1,134 kcal/h1,404 kcal/h
ガス消費量約 65g / h約 139g / h約 120g /h約 120g /h約 65g / h約 120g /h
サーモレギュレート
(とろ火)
無し無しありあり無しあり
点火装置無し無しありあり無しあり

ジェットボイルのラインナップは上記の6種類です。それぞれのモデルに特徴があり、選択肢が変わってきます。私が持ってるミニモって特筆すべき機能が他のモデルと比べてないことが表から読み取れますね。笑

最もお湯を早く沸かしたいならフラッシュ

JETBOIL|フラッシュ

2.6 kW(2,269 kcal/h)

最もお湯を早く沸かすならフラッシュの一択です。何よりバーナーの火力が最も強いバーナーなので、お湯が最も早く沸く結果になります。

特に気温が低い時にさっとお湯が沸かせるのがフラッシュの強みなので、活動する時期が冬が多い方には、私はフラッシュを勧めます。しかし、繰り返しお湯を沸かすシーンにおいては、サーモレギュレーターの有無が重要になります。

コスパに優れたジップでも効果は実感できる

JETBOIL|ジップ

1.3 kW(1,134 kcal/h

ジップはジェットボイルのエントリーモデルかと思いきや、実は一番コスパが良いモデルです。ジェットボイルならではの省エネ運転でありながら、スタッシュと同じ沸騰時間のスペックになっています。点火装置がないことで軽量に仕上がっているモデルなのも隠れたポイントです。

まずはジェットボイルを使ってみたい!という方にオススメしたいモデルです。

長期で使うならスタッシュがオススメ

JETBOIL|スタッシュ

約 65g / h

スペックで注目したいのは、ガス消費量に対しての沸騰時間です。スペック上最も効率が良いのはスタッシュとジップです。そのため、ガス缶一つで1時間以上の使用が可能なので、北海道ツーリングなどの長期間の旅に最適な仕様となっています。

ガス缶には主に2つのサイズがあります。

JETPOWER230gJETPOWER100g
価格¥660(税込)¥506(税込)
沸かせる水の量約10~12L

プリムス|P-153

4.2 kW(3,600kcal/h)

プリムスのP-153のような大火力のバーナーなら、その分ガスの消費量も多いために250のサイズを持って行きたくなりますが、ジェットボイルなら長期の旅でも100gのサイズでも安心できます。

より詳しいスタッシュのレビューについては下記で解説しています。

ジェットボイル|ミニモの仕様について

クッカーの特徴

ミニモのクッカーはジェットボイルシリーズの中でも大きい径が特徴です。ハンドル付きで、ネオプレンのカバーがついています。このカバーにより保温性にも貢献しています。

熱を保持する為のフラックスリングが底にあり、保護するためのカップが付属します。

クッカーの中にガス缶とバーナーとゴトクをまとめて収納できる容量になっています。

蓋に複数機能あり

蓋裏にはスタビライザーを取り付けることができます。ミニモは組み立てた際の姿が頭でっかちなので、スタビライザーを使って安定感を高めることが推奨されます。

また、蓋には湯切り口があり、麺類のお湯だけを捨てることも可能です。ただし、コーヒーなどのドリップ等は湯切れが悪くおすすめしません。

動画では新しいスタッシュと湯切れを比較しましたが、スタッシュはかなり改善されていました。

メモリがついている

クッカー内にはメモリがついているので、狙った水量を入れれます。

メモリの間隔は

250ml・500ml・750ml

となっています。

カップとして使用できる保護ケース

低部を保護するカバーは、熱いお湯をいれることが可能です。

カップとしての用途もあり、メモリは

100ml・200ml・300ml

の3つの計測が可能です。

バーナーの特徴

ミニモは、バーナー側の突起にあわせて、クッカーのスリットをセットする仕様です。そのため、嵌合ポイントは1箇所です。

引っ掛けてロックできるため、バーナーを吊るしてお湯を沸かすことが可能です。これは吊るせる環境でしか使われない方法なので、かなり限定的な方法ではあります。

ジェットボイル|ハンギングキット

オプションのハンギングキットを使うことでテント内で使う場合バイクのハンドルに引っ掛けて吊るすことができます。

通常のバーナーとしても使用可能

ミニモにはゴトクが付属します。これにより通常のバーナーとしても使用が可能です。

ただし一般的なバーナーに比べて火力は非常に弱いので、炒め物をするにしてもあまり期待はできません

JETBOIL
ミニモ
SOTO
アミカス
最高出力1.6kW1,404 kcal/h)3.0kW(2,600kcal/h)

マルチな使い方を想定するのであれば、シングルバーナーを買った方が用途には合っています。

また、ミニモはバーナーの一部には樹脂が使われているため、輻射熱が強い状況(長時間使用や風防で熱がこもりやすい)では溶けてしまう可能性があります。

溶けると構造上使えなくなるので修理が必要です。

JETBOILのガス缶について

JETBOILのガス缶の成分は非公表ですが、イソブランがメインであることはわかりました。IWATANIはブタンガスがメインであるのに対し、JETPOWERの方が気温が低い時でも使いやすい仕様です。

JETPOWER230gJETPOWER100g(比較)
IWATANI PRIMS
小型ガス
価格¥660(税込)¥506(税込)¥462(税込)
成分(非公表)
プロパンガス:
イソブタンガス:
(非公表)
プロパンガス:
イソブタンガス:
プロパンガス:約25%
ブタンガス:約75%
沸かせる水の量約10~12L
プロパンガス

約ー40℃以上で気化します

イソブタンガス

約ー10℃以上で気化します

ブタンガス

約0℃以上で気化します

ガスが気化することで気化熱によりガス缶が冷えます。冷えることによりガスが気化する温度以下になる場合があるので、イソブタンガスがベースのJETPOWERのガス缶はオススメです。

代理店はモンベル

JETBOILの輸入代理店はモンベルです。全国にあるモンベルストアでJETBOILは買える他、もし故障した際の修理も可能です。

スタッシュの場合は不具合が起きそうな箇所が少ないので、そう修理に出す機会はないと思われます。

ちなみにバーナーについているこのプレートは修理する際に必要です。これは日本で販売する際のガス検をした証のプレートのため、これがないと補償を受けることができません

取り外せるようになっているので、プレートを外した後は必ず紛失しないように保管しておきましょう!

ジェットボイル|ミニモで広がる料理アレンジ

ミニモでお湯を沸かすだけなら同じくジェットボイルのフラッシュやスタッシュ、または他のバーナーでもできるわけなので、ミニモが得意とする調理について紹介しようと思います!

はじめにミニモが得意とするのは

弱火でじっくり煮込む料理

なので、この特徴を生かした料理が良いですね!

レシピ①:ペンネアラビアータ

材料(1人前)
  • ペンネ|80g
  • トマトジュース|200ml
  • オリーブオイル
  • にんにく1片
  • 鷹の爪

あるとより美味しくなる!

  • カットチーズ
  • ベーコン
  • ミニトマト
ペンネをたっぷりのお湯で茹でる

沸騰したお湯に塩を加えて6分前後茹でます。

ミニモは満水容量が多いので、たっぷりのお湯で茹でられるのが特徴です!

ペンネ80gはジェットボイルの底カップで言えば半分ぐらいの量です。あらかじめ小分けにしない場合はカップを使うと計量できて便利です。

魔法瓶のお湯を使おう!

時短テクとして、魔法瓶にあらかじめ入れておいた熱湯を使えば、すぐに沸くしガスの節約にもなってGoodです!

にんにく、鷹の爪を用意

ニンニクは1片を輪切りにします。同じ量だけ鷹の爪を用意しておくと辛めのアラビアータになります。辛いのが苦手な場合は半分、もしくは1/4にすると良いです。

湯切りをしてカップに移す

湯切りをして、茹でたペンネをカップに移します。カップ自体は耐熱性があるので、熱湯で歪むことはありません。できるだけ水分が残らないようにしっかり湯切りしましょう!

ミニモのカップは湯切り口があるので便利です。蓋が外れる可能性があるので、押さえながら湯切りしてくださいね!

オリーブオイルにニンニク、鷹の爪を入れる

カップの水分を拭き取ったら、オリーブオイルを入れます。目安は底面がオイルでほぼ埋まる程度です。ここに刻んでおいたニンニクと鷹の爪を入れます。

火力が強すぎると焦げてしまうので、火力に注意します。もしくは余熱だけで香りを移すことも出来ます。

トマトジュース、ペンネを入れて煮込む

オリーブオイルに香りが移ったら、トマトジュース 150ml (少し残すのがポイント!)とペンネ

そしてベーコンとカットトマトを入れて煮込みます。常に掻き混ぜておくことでクッカーの底の焦げ付きが少なくなります。

おおよそ10〜15分程度じっくり煮込みます。

極弱火だとススが発生する

極弱火にすると、炎の色が赤色になり不完全燃焼しています。クッカーの底にススが多く溜まるので、少し火力を強くして炎の色が青色になるまで調整します。

煮立ったらチーズ、トマトを加えて完成!

最後にお好みでチーズ、カットミニトマトを入れれば完成です!

手順は細かいですが、一度作り慣れれば簡単にできるメニューで美味しいのでオススメです!

トマトジュースはカゴメトマトジュースがオススメ!

使うソース(ジュース)は深みがあり、酸味が少ないものがアラビアータの旨さにつながります。

色々買って試したのですがトマト缶は酸味が強く、トマトジュースに関しては飲みやすさ重視な分、コクが欲しい物もあります。

色々試す中でオススメなのがカゴメトマトジュースでした。これはスーパーで用意する必要がありますがパックタイプなので調理後はコンパクトにできますし、量も1パック1人前なので使いやすいサイズです。

調理後はコンソメスープで掃除

最後クッカーに付いたソースは、スープを作ることでクッカーも綺麗になるし旨さの材料にもなるのでオススメです。

残りのトマトジュース 50mlと同じ量の水、そしてコンソメの素を入れて味を調整します。

スプーンで焦げを剥がすようにかき混ぜると良いです。

coming soon …

煮込みハンバーグ

牛すじのワイン煮込み


現時点ではメニュー数1ですが、今後ご紹介しやすい形でメニューを追記します!

【最終結論】ジェットボイルのミニモは湯を早く沸かすだけでない!

ミニモの立ち位置は、スタッシュの登場で魅力が失われつつあると思いますが、とろ火ができてガスの消費量が少ない点で日帰りのクッキングバーナーとして使うのにオススメなバーナーだと感じます。

クッカーの径も大きいのでラーメンを入れて調理することもできるし、煮込みもお手の物です。ただ、重量はそこそこあるので、長期のツーリングにおける携帯性を重視するならスタッシュが良いかなと思いました!


以上JETBOIL|ミニモのレビューでした!

最後までご覧いただきありがとうございます!

この記事が、ジェットボイルをご検討されている方の役に立つ記事であれば幸いです!

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