気づけば、いや意図的にローチェアばっかり買ってる筆者によるローチェアレビューの第5弾!笑
今回はヘリノックス|インクラインチェアをレビューします。インクラインチェアは座面を任意の角度で調整ができるローチェアとなっています。ただその分製品重量が重め&収納サイズが大きめなので、キャンツーには少し不向き?かなとも思います。
よってインクラインチェアはこのようなニーズにおいてピッタリハマるかと思います。
- ローチェアでも座り心地を重視したい
- テーブルとの組み合わせの時の作業性も重視したい
バイクで行くキャンツーよりはオートキャンプでの需要が高そうなアイテムです。
インクラインチェアの座り心地は他のローチェアと比べてもとても良いので機会あれば積極的に使いたい椅子になっています!
目次
ヘリノックス|インクラインチェアの魅力に迫る!
座面の角度を調整できるから1つで2役
ローチェアと一括りで言っても、
- 作業性を重視したあぐらスタイル
- 上半身もしっかりホールドするハンモックスタイル
の2種類あるように感じます。その上で、ヘリノックスのインクラインチェアはそのどちらにもセッティングができるのが特徴です。
製品重量は少し重めですが、ポジションのマルチさについては唯一無二な仕様になっていて、インクラインチェアは低座スタイルが好きな人にピッタリ寄り添う椅子になっています。
しっかり重さもあり、風で飛びにくい
軽量チェアは軽すぎるが故に風で飛ばされてしまうことがあります。
写真は私が使っていたヘリノックスのグラウンドチェアですが、600g台の軽さ故に風で飛ばされて焚き火台に載ってしまったことがありました。
インクラインチェアは約1.3kgあるので、多少重めなことが功を奏して、風で飛びにくいメリットがあります。軽量なチェアは席を離れる際にブランケットを置くなりして飛ばないようにする工夫が大事です。
キャンプの雰囲気にあった座面
インクラインチェアはヘリノックスの中でもタクティカルシリーズに属する製品なので、メッシュが使われていない座面となります。
メッシュが使われている座面は夏に使うと背中の蒸れが逃げて快適です。ただ、メッシュがアウトドアのギア感が出るので、個人的にはメッシュの使われていない表情が気に入っています。
インクラインチェアを使って感じる気になる点
製品重量は重たい
インクラインチェアはローチェアながら製品重量が1,291 gもあります。
ハンモックの機能が気に入ったのならばメイフライチェアは700g台なので、倍ほどは差がないにしろ重量差がかなりあります。残念ながらメイフライチェアは現在入手が難しいところはありますが、軽量・コンパクトに選ぶとなるとメイフライチェアを使いたいなと思ってしまいます。
収納サイズが大きい
インクラインチェアとチェアワン、そしてグラウンドチェアと比べてみました。
インクラインチェアの収納サイズが大きくなる原因は
フレームが分割できないようになっているので収納サイズが大きくなっています。
ヘリノックス|グラウンドチェアと比べると、そのサイズの違いがよく分かりますね。
脚は汚れがたまりやすい
土の上で使用すると、脚のパーツに汚れが溜まりやすくなっています。
写真はヘリノックス|グラウンドチェアですが、土汚れを拾いやすい形状でメンテナンス性はよくありません。これに比べればインクラインチェアは土汚れが溜まりにくい仕様です。
ただ、メイフライチェアの形状に比べれば汚れの溜まりやすさが目立つ結果となるので、メンテナンス性はメイフライチェアが良い結果となっています。
夏は背中が蒸れやすい
背面はメッシュがないので、夏においては多少の蒸れやすさを感じます。肌寒い時期に使う分には保温にもなって使い勝手が良いです。
チェアワンの座面は流用できない
そんな暑い時はチェアワンのシートを流用すれば!と思いますが、インクラインチェアのフレームの方が少し大きいので、かなり無理矢理な取り付けになります。座面にもフレームにも負担がかかるので使用は控えましょう。
高さの低いテーブルは少し苦手
前脚のセッティングを一番前にすれば、あぐらをかけるスタイルになるので、高さの低いテーブルと組み合わせても使いやすい姿勢になります。
同じくヘリノックスのタクティカルテーブルと組み合わせると前傾は少し緩むので、より使いやすくなります。
収納サイズの組み合わせはこれぐらいの大きさになります。この椅子自体コンパクトさに優れているものでもないので、テーブルの小ささは重要視しなくても良さそうですね。
インクラインチェアの仕様解説
ヘリノックス|インクラインチェアの仕様は下記の通りです。
価格 | ¥16,280(税込) |
サイズ | W54 × D55 × H51 cm |
収納サイズ | L51 × φ15 cm |
座面高 | 10 cm |
重量 | 1,291 g |
耐荷重 | 145 kg |
製品重量においては実測で
座面+フレームで1,142g、収納袋込みで1,300g
となっています。
座面
ポリエステル
一見コットンライクに見えますがポリエステルなので、焚き火の近くで使う際の火の粉による穴あきには注意してください。
サイドポケット付き
シートの左右にスマホなどを入れるポケットがついています。ズボンのポケットに物を入れると座り心地に影響するので、こうしたシートポケットに避難させられるのは利便性が高くて良いです。
フレーム
DAC アルミニウム合金フレーム
フレームは従来の形状に比べ□型の専用設計になっています。前脚の調整ができる仕様なので、その分の剛性確保のため重量が増しています。
高さ調整機能
前脚はフレームに埋め込まれたリベット間でスライドする仕組みになっているので、前脚が勝手に抜けることがありません。
カラー展開
カラー展開は3色です。A&F限定の色も含めると現在は4色となっています。
キャンツーに最適な椅子の仕様について、他の種類の椅子む確認しておくと最適な椅子を選べるかと思います!
インクラインチェアの使い勝手を確認する!
前脚の角度調整
座面の角度は座ったままでも調整が可能です。一度後傾になり前脚の荷重を抜けば前脚を好きなポジションにセットすることが可能です。
軽量ローテーブルと組み合わせる
前脚を最大限に前にセットすると、あぐらを組みやすいポジションになります。
足を最大限に後傾すると、さすがにローテーブルとの相性は悪くなります。
ローテーブルの組み合わせとして、A-LITE|メイフライチェアと比較します。
ハンモックのスタイルにできる椅子だとA-LITEのメイフライチェアが思い浮かびます。ローテーブルと組み合わせた時に、インクラインチェアの方が僅かにローテーブルとの相性がより良いと感じました!
インクラインチェアの仕様を他社と比較!
他社にあるローチェア比較は下記の通りです。
Helinox フェスティバル チェア | Helinox インクライン チェア | Helinox グラウンドチェア | SEA TO SUMMIT エアチェア R | Snowpeak グランドパネル チェア | THERMAREST トレッカーチェア | A-LITE メイフライチェア | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
価格(税込) | 14,080円 | 16,280円 | 12,650円 | 5,390円 | 12,100円 | 5,500円 | ー (廃盤) |
製品重量 | 1,150 g | 1,291 g | 615 g | 230 g | 1,900 g | 290 g | 720 g |
収納サイズ | 15 × 14 x 51 cm | 15 × 15 x 51 cm | 11 × 11 x 30 cm | ー | 20 × 48 × 11 cm | ー | 11 × 11 x 30 cm |
対荷重 | 100 kg | 145 kg | 120 kg | ー | ー | ー | 113 kg |
価格ではインクラインチェアは最も高い
価格で比較した時に、インクラインはローチェアの中で最も値段の高い椅子です。手に取ると質感の高さから納得のできる値段ではありますが、個人的には製品の軽さを追求して欲しいと思います。
フレームで構成されたチェアとしては重い
インクラインチェアは製品重量が
1,291 g
と軽量なローチェアに比べると重くなっています。軽さも重要!となればヘリノックスのグラウンドチェアやメイフライチェアが候補になると思います。
収納サイズについてもインクラインチェアは最も大きいサイズになっています。収納サイズで比較するならば、最もコンパクトに収まるエアチェアが候補になるかと思います。
耐荷重に優れている
インクラインチェアはローチェアの中でも群を抜いてしっかりしている対荷重:145kgとなっています。手に取って感じるしっかり感は見かけだけではありません!
体重が重たい人はインクラインチェアが良い選択肢になります。
使い勝手は抜群に良い!
座椅子からハンモックのような座り心地にまで切り替えができるのはインクラインチェアのみです。特に椅子に座っている時間が長いキャンプにおいては快適性に繋がります。ハンモックのような座り心地はとても快適です!
同じくハンモックスタイルにできるのはメイフライチェアなので、快適性なら同じくおすすめの椅子ですよ!
インクラインチェアはいいとこ取りだけどちょっと重たい
結論、ヘリノックス|インクラインチェアは買いだと思います。改めてインクラインチェアはこんなニーズを叶える製品です。
- ローチェアでも座り心地を重視したい
- テーブルとの組み合わせの時の作業性も重視したい
ただし、軽いギアを求める人には惜しいと思うのが製品重量です。椅子に1kgは重いと感じる人なら、私はメイフライチェアをお勧めします。
ただし、このメイフライチェアも今やオークションサイトやフリマアプリでしか購入することができず、価格がプレミア化しているので、手を出しにくい状況です。
その候補となるのがインクラインやフェスティバルチェアです。使ってみて改めてハンモックのような機能は便利だし、その動作の中で好きな角度があれば脚の移動で固定化できるのであれば使い勝手が悪いはずがありません。
使い勝手が良いだけに、大きさや重さがもっとコンパクトになればローチェア界のベストバイ!と自信を持って言い切れる製品となった印象の強い製品です。
以上ヘリノックス|インクラインチェアのレビューでした!
ぜひローチェアに座ったことがない人やバイクで携帯する椅子を検討している人がいれば、インクラインチェアは検討してみてくださいね!
下記記事ではローチェアに絞り軽量ローチェア5点を実際に座って比較した記事になります!
最後までご覧いただきありがとうございます!
この記事が椅子選びの参考になれば幸いです