1万円で購入できるインカムの中ではスピーカーの音質も良く、操作性が良いインカムなので初めてのインカムだったり、タンデム用のインカムとして最適です。
私は普段のインカムとしてミッドランドのBTX2 PRO Sを使っています。ロングライフだし操作性も良いしで不満なく使えるインカムとしてコスパに優れた製品だと感じています。
しかし、インカムに2万はちょっと、、と思うのも当然なので、今回は1万円でお釣りがくるFODSPORTS M1-S Proをレビューします。
この記事ではFODSPORTS M1-S Proの良い点・悪い点をレビューします。その上でMIDLANDと比較し、本当に買って問題ないインカムか解説します!
- ソロで音楽を聴いたり、道案内の音声を聞きたい
- できるだけ低予算かつスピーカーの音が良いもの
- タンデムのヘルメットに取り付けるインカムとして
- 長時間動く
目次
FODSPORTS|M1-S Proはコスパで選ぶなら最良の1機種
グループに参加するだけなら、M1-S Proで十分
高性能インカムに比べると、ベアリングの機能は劣ります。しかし、グループ内に高性能インカムを使っている人が多いなら、FODSPORTSで参加することは全く問題ありません。
私が持っているミッドランドのインカムとの接続も問題なくOKでした!
M1-S Proの2人のライダー間は約500mまで接続するので、信号待ちで分断されても問題ありません。もちろんタンデムでの使用においても機能性に何ら不満なく、必要十分であることが実感できるスペックです。
ロングライフバッテリーである
ロングバッテリーは音楽再生をするシーンでも長時間使えます
カタログスペックでは連続使用20時間となっており、1日フルに使用してもバッテリーが切れることはありませんでした。そのため、ツーリング前に充電さえしっかりしていれば、電池切れの心配はありません。
軽い操作感
インカムに配置されたボタンは軽い操作で押すことが可能です。
誤作動の観点で見れば多少抵抗があった方が良いとは思いますが、直接見えないインカムを操作するとなると、操作性は軽いに越したことはありません。
インカム単体を持ち運ぶ際、ボタンが誤って押されてしまう可能性があるので、携帯するとき、そして収納するときは注意しましょう!
Bluetooth機器を最大3つまで登録可
インカム含め携帯電話やレーダーなどのBluetooth機器を最大3台まで登録できます。
ただし、同時に再生することは出来ないので、バックグラウンドで音楽を流しながらインカム通話するには、ミッドランドのBT X2 PRO Sなどのデュアルチップ採用のインカムを検討すると良いです。
以上から、バッテリーがよくもち、ライダー間の接続距離も長く、軽いクリック感で操作しやすいとインカムの基本的な要素は高いレベルでクリアしており、機能で不満を持つことは少ない機種になっています。
その他の仕様については下記の通りです。
有効最大通信距離 | 2人のライダー間:約500m グループ間:最大2,000m |
仕様 | Bluetooth 5.0 |
バッテリー | 900 mAhリチウム電池 最大20時間の電話時間 |
USB規格 | micro USB |
防水 | IP65防塵防水相当 |
ボイスコマンド | あり |
ノイズリダクション | あり |
FMラジオ | あり |
AUX | あり |
ミュージックシェア | なし |
M1-S Pro|仕様・パッケージ
続いてM1-S Proの仕様にフォーカスします。
M1-S Pro本体
操作スイッチ
操作ボタンはメイン2つにボリュームコントロールの2つ、計4つのボタンです。
ボタンの数が少ないので、一つのボタンに複数の機能が割り当てられる複雑さは発生しますが、シンプルな操作性ゆえに一度覚えてしまえば使いやすい配置になっています。
外部接続
FODSPORTSは外部入力としてAUXを備えています。また、付属品にもケーブルが付属します。
Bluetoothを備えていない機器で3.5mmジャックを備えている機器ならケーブルを介して接続が可能です。昔のiPodを使っている方などもOKですよ!
充電ポート
インカムの充電にはmicro USBを使用します。お使いのインカム以外の機器がType Cが多いなら、インカムもType Cだったら良いのに!と思うことがあります。
同社展開のMS1 Plusなら接続規格はType-Cです。
防水性能
IP65防塵防水相当なので、雨天走行でも問題なく使用が可能です。本体下部にある接続部はラバーキャップが付いているので、雨天時はしっかり閉じておきましょう。
ちなみに、ラバーキャップは本体とつながっており、紛失する恐れがない親切設計です。
カラーバリエーション
カラー展開は1色となっています。サイズは比較的小さいので、様々なヘルメットに取り付けできるデザインです。
通信性能
カタログスペックで通話距離最大2,000mとなっており、2台のオートバイ間の最大有効通信距離は約500メートルです。
Bluetooth3台接続可能!
Bluetooth 4.1のチップを搭載し、最大3台のBluetooth機器と接続が可能です。(同時接続は不可)
接続台数で言えば、ハイスペッククラスのインカムと同様の機能を備えています!ただし、インカム通話中にナビの音声案内をバックグラウンドで聞くことは出来ず、一度音声が途切れる仕様になります。
ただし、携帯で音楽再生と道案内をしている場合は、ナビの音声案内が流れている間は音楽のボリュームが小さくなり、音声案内と同時に聞くことが可能です。
スピーカー&マイク
スピーカー
スピーカーは厚みがあり、シェルの小さなヘルメットに取り付けると耳がスピーカーに当たってしまうかもしれません。
取り付けのためのベルクロが付属し、スピーカーを耳に近づけるためのスペーサーも付属します。
マイク
マイクはフルフェイスに適合するケーブル式とジェットヘルメットに適合したアーム式の2種類付属します。
アーム式のマイクはヘルメットによっては少し短いかもしれません。
付属品
取扱説明書と取り付けマニュアルの他、この2つをまとめたクイックマニュアルが付属します。
取扱説明書は日本語訳されており、違和感なく読むことができます!その上で、取扱説明書をしっかり読めば必要な情報は全て載っています。
クイックマニュアルの裏には取り付け手順も載っています。
機能・使い勝手
電源ON・OFF
電源を入れるには、左右のボタンを3秒間長押しします。
消す場合も同様、3秒間長押しします。クリック感が軽いので操作しやすいです。
充電残量お知らせ機能
M1-S Proでは、残量が10%以下になると本体のランプが赤色に変化します。
また使用中の場合は音声で残量が少ないことを知らせてくれます。
充電の通知
充電ケーブルを挿すと赤く光り充電中であることがわかります。
充電が完了すると光らなくなり、完了しています。
実践!M1-S Proの活用術
携帯電話とレーダーをインカムに登録する
M1-S Proで携帯とBluetoothレーダーの複数接続はお手のものです。ただし、お伝えしている通り、音声の再生ができるのはBluetooth機器1台のみなので、同時再生はできません。
電話も可能
携帯とインカムをペアリングしておけば、携帯に着信があった際にインカムで応答、通話が可能です。
ただし、LINE通話の場合はスマホ側で応答する必要があります。
SiriやOK googleを呼び出す
携帯が音声認識機能に対応している場合、インカムに話しかけると操作が可能です。
音声コマンド入力機能がONになります
音声コマンドにてgoogleやSiriを呼び出せます。
インカムの音声操作を有効にするには、携帯の音声認識機能をONにしましょう。
- Android スマートフォンまたはタブレットで Google アプリ を開きます。
- 画面右上にあるプロフィール写真またはイニシャル [設定] [音声] をタップします。
- [OK Google] の下にある [Voice Match] をタップします。
- [OK Google] を有効にします。
引用:グーグル
他機種とインカム通話が可能
M1-S Proは多くのメーカーとの接続の互換性を備えています。接続する際のポイントは
他社インカムの接続モードをユニバーサルインターコムモードにしておく
ことです。ユニバーサルインターコムはミッドランドのインカムにも備わっています。
機種によって他社のインカム接続の台数が違うため、最大2台までの接続になる場合があります。
M1-S Pro|ヘルメットに取り付ける
FODSPORTS|M1-S Proでは2通りの取り付け方法があります。
ベースをヘルメットにクランプする
クランプ式はヘルメットのシェルとライナーの隙間にクリップを差し込む方法です。思っているより力強く固定できるので、よほどのことがない限り、外れることはありません。
クリップの差込によるヘルメットの傷もなく、おすすめの方法です。
ヘルメットの仕様によっては差し込むための隙間がない場合があります。そのときは次の貼り付けで対応します。
ベースをヘルメットに貼り付ける
ベースを両面テープで取り付ける仕様です。粘着テープは3M製でかなり強力に張り付きます。
年式の古いヘルメットの場合、塗装が弱くなっている場合はベースを外す際に塗装も剥がしてしまう可能性があることに注意しましょう!
配線処理
配線は長くもなく短くもない長さですが、ヘルメットのサイズや仕様によっては短く感じるかもしれません。(もう少し余裕あっても良いかと
高性能インカムと比較!
操作性はFODSPORTS|M1-S Pro
ボタンの操作性はFODSPORTS|M1-S Proが良いと感じます。MIDLANDは誤クリックを防止するための仕様でしょうがクリック感が強く、電源を消す時は2つのボタンを同時押しなければならず、指先に力を入れる必要があります。
FODSPORTS|M1-S Proは軽い力で操作ができるので、扱いやすいと思いました。
着脱のしやすさはMIDLAND|BT X2 PRO S
着脱する機会は充電するときやヘルメットをヘルメットホルダーにつけておくとき等は外すかと思います。この時の着脱のしやすさは何気に注目すべきポイントかなと思います。
MIDLAND|BT X2 PRO Sを10とするならば、FODSPORTS|M1-S Proは2ぐらいな印象で、とにかく力が必要です。これなら、ずっと取り付けたままにしておくのも一つの選択肢かなと思います。
音質はMIDLAND|BT X2 PRO S
音質はMIDLAND|BT X2 PRO Sの方が良いです。FODSPORTS|M1-S Proの音質は全体的にフラットで深みがない印象です。一方のMIDLANDのスピーカーは重低音もしっかりしており、ヘルメットによっては音楽を楽しむライディングもできるほど音は良いと感じます。
デザインは及第点
個人的な感想!ですが、FODSPORTS|M1-S ProよりはMIDLAND|BT X2 PRO Sの方が好みです。
ヘルメットに取り付けた際の高級感だったり、まとまりの点で見れば他にも多くの選択肢があると思います。
例えばこだわって選んだヘルメットなら、もう少しデザイン製の高いインカムをつけたいですよね!
FODSPORTS|M1-S Proは初めてのインカムにもオススメ
以上FODSPORTS M1-S Proの良い点・悪い点のレビューとMIDLANDとの比較解説でした。
改めて、このインカムは下記の要望にぴったり当てはまるインカムだと思います。
- ソロで音楽を聴いたり、道案内の音声を聞きたい
- できるだけ低予算かつスピーカーの音が良いもの
- タンデムのヘルメットに取り付けるインカムとして
- 長時間動く
一方で
- Bluetoothが2つあることによるマルチタスクのメリット
- ツーリング中の音楽を高音質で楽しみたい
- インカムのデザインにもこだわりたい!
これらに当てはまる場合は、ミドルクラスのインカムを検討して良いと言えます。
最後までご覧いただきありがとうございます!
この記事がインカム選びの参考になれば幸いです
音楽の一時停止 プラスボタンを2回押し で出来ますよ
再度2回押すと解除されます
ご返事遅れ申し訳ありません。補足のフォローありがとうございます!
Bluetoothは現在5.0が搭載の様です。Amazonの仕様に記載
ご覧いただきありがとうございます!併せてご指摘ありがとうございます。記事内修正しました。