「エンジンオイルって定期的に交換が必要?」
エンジンオイルは一般的に3,000km〜5,000kmでの交換が推奨されています。もしオイル交換しなかったらエンジンにどんな悪影響はあるのかな?と思ってしまいますよね。そこで、この記事ではエンジンオイルの役割について解説します!
目次
エンジンオイルの役割は潤滑だけではない
エンジンオイルはエンジン内部の潤滑は真っ先に思い浮かぶ役割かと思います。しかし、エンジンオイルには他に様々な効果があります。
オイルの役割
エンジオンオイルはエンジン内部の部品に対する潤滑が主ですが、その他に
密閉|隙間をオイルで密閉し、ガス抜けを防止する
冷却|燃焼による発熱を冷却する
洗浄|燃料による汚れを吸着する
防錆|エンジン内部のサビを防ぐ
の効果があります。これらの効果はオイルに加えられた添加剤によって性能が向上しています。
よってオイルメーカーの商品ごとに効果は多少異なってきます。
エンジン内部の潤滑
エンジンオイルを交換すると、最初に入れた時よりも随分と黒くなっています。これはオイルの添加剤によって内部の汚れを落とした汚れが多く含まれているからです。
添加剤の方が先に劣化しやすい
エンジンオイルの成分のうち、熱で劣化しやすいのは添加剤です。そのため、エンジン内部を良い状態で保護するためにもオイルの定期的な交換が推奨されています。
3,000〜5,000kmでの交換が一般的ですね!
空冷エンジンの場合は、エンジンの熱が高温になりやすく、エンジンオイルが劣化しやすいです。そのため、より早いサイクルでの交換が推奨されます。
エンジンオイルを交換しないと発生する症状3選
エンジンオイルの交換をサボると、たちまちエンジンが悪くなるわけではありませんが、使用期限を超えて使い続けると良くない理由があります。
燃費が悪くなる
エンジンオイルの役割に密閉があります。これが長期間オイルを使い続けることにより粘度が下がると、密閉の効果が弱まります。現れる症状として、燃費が悪くなるのは密閉に関係しています。また高回転時の振動が大きくなったり、ノイズが大きくなったりします。
出力が弱まる
長期間オイルを使い続けることにより冷却能力が下がると、エンジン内部(シリンダー)の熱が高くなります。エンジン出力は吸い込む空気の密度と深い関わりがあり、密度が増すと、燃焼効率が向上し、出力が上がります。温度が高いと密度が低くなり、結果パワーが落ちやすくなります。
オーバーヒートする
コチラも冷却性能の低下によるものです。近年のバイクは冷却システムが搭載されていますが、空冷エンジンという空気で冷やすエンジンは、高温になりやすいです。エンジンオイルの冷却能力が下がるとエンジンが高温になりやすく、結果オーバーヒートでエンジンが止まります。
3つの症状以外にも、大前提にオイルが不足していると、エンジンの冷却ができずにピストンが焼き付いて止まってしまったり、汚れが蓄積し、エンジンの出力が大幅に落ちるなどの重大な整備不良の状態になりますが、そこまで無交換で乗り続けるのはあまりにもバイクに対して関心がさなすぎると言えます。笑
個人的には高回転域をよく使う小排気量車などは、オイル量も少ないので早めに交換して、クリーンな状態で乗り続けたいものですね!
エンジンオイル交換をする際の工賃について
2りんかん・ナップスで比較します!
オイルをお店で購入する場合
エンジンオイル交換の料金
2りんかん | ナップス | |
---|---|---|
オイル | 1,100円(税込) | 1,100円(税込) 〜 |
オイル フィラメント | 1,650円(税込) | 2,090円(税込) 〜 |
パーツの脱着が必要な場合は別途工賃が発生
2つ比較すると、それほど価格差は無いようです。
購入するオイルにより合計費用か変わるので、見積もりする場合はチェーン代含めて比較しましょう!
オイルを持ち込んで交換
2りんかん | ナップス | |
---|---|---|
オイル | 2,200円(税込) | 2,200円(税込)〜 |
オイル フィラメント | 3,300円(税込) | 4,180円(税込)〜 |
エンジンオイルの持ち込みは工賃が2倍となります。エンジンオイルの価格はそれほど高く無いので、お店で購入して取り付けるのが安いです。
エンジンオイルの選び方
次にエンジンオイルの種類や基本情報についてまとめました。エンジンオイル選びの参考にしてください。
種類について
種類は大きく分けて、鉱物油・部分合成油・化学合成油に分けることが可能です。
- 原油から抽出され、不純物を取り除いたもの
- 安価
- 耐熱性能が弱く、酸化も早い
- 鉱物油に化学合成油を20%以上混ぜたもの
- 鉱物油よりも少し高い
- 鉱物油の弱点である耐熱性能の低さ、酸化のしやすさを改善
- 原油の精製処理をより高度にし、品質の良いオイル
- 高価
- 耐熱性が高い
部分合成油が広く普及しています
種類の選び方
化学合成油は耐熱性に高く、高性能なオイルです。その目的はサーキット等でも安定した性能を発揮できるように開発されたオイルであることは間違いあいりません。
その分価格も高くなります。
コストパフォーマンスに優れた部分合成油がツーリング等で使うにはベストチョイスではないでしょうか。
化学合成油は旧車などのエンジン設計を考慮していないので、トラブルの元になる可能性があります。
粘度について
エンジンオイルには粘度があり、車種ごとに指定があります。10Wー40を例で説明します。
気温が低い時の粘度を表します。数字が低くなるほど、低温時のオイル性能が優秀
油温が100℃の粘度を表します。数字が高くほど、高温時の粘度が高い
エンジンの設計を指定粘度で行なっているので、かけ離れた粘度を入れないようにしてください。
粘度が低いと抵抗は減るが、エンジンを保護しきれないデメリット
抵抗が減ると、エンジン始動時(冷えた時)の抵抗が減り、エンジンの運動性能が向上します(結果燃費向上もする)が、高温時に粘度が低いことによりオイル切れを起こす可能性があります。
より詳しいエンジンオイルの選び方については下記で解説しています。具体的には
- 油種の違い
- 指定の粘度
- 指定のJASO規格
- 指定のAPI規格
これら4つの項目で入れるべきエンジンオイルが決まります。
オイルはバイクにとってとっても大切です
最後に、オイル選びのポイントをおさらいします。
- 車種ごとに指定グレードの指定があり、粘度(10w-40など)とJASO(MA・MA1、等)は重要!
- エンジンオイルは潤滑以外にも様々な役割がある
- 添加剤が劣化しやすく、定期的な交換が必要
オイルの交換方法は下記にまとめましたので、合わせてご覧ください。
最後までご覧いただきありがといございます!
この記事がエンジンオイル選びの参考になれば幸いです!