キャリー・ザ・サンは太陽光で発電し、充電した電力を使って明かりを灯すランタンです。その光量は決して大きなテント全体を照らすものではありませんが、ソロキャンプで使う分においては十分な光量です。
そしてこの仕様はキャリー・ザ・サンだけでなく、他のメーカーからも出ているので、この記事ではレビューおよび他社製と比較しソーラーランタンの魅力について解説します。
目次
キャリーザサン|ソーラーランタンの優れている点!
ソロキャンプにおいての光量は必要十分
キャリー・ザ・サンのサイズ:ミディアムは100ルーメンあります。この光量であれば、ソロ用途であれば必要十分の光量があります。
試しに真っ暗な部屋で使ってみましたが、5m離れたものでも視認性はありました。試しに1300ルーメンと比較すると
圧倒的な差!笑
ソーラーランタンは、あくまでソロでの利用に最適です。
軽くて薄い
製品重量はサイズ:ミディアムで86 gで最軽量です。そして何より折りたたんだ時の厚みが1.2cmなのでバッグの隙間に入れておくことも可能です。
ツーリング中も充電可能
厚みが薄いのでタックバッグの地図を入れるスペースにも収納可能です。これで走行中にランタンの充電が可能です。長期のツーリングについては、晴れている日が長ければ、長期間の使用も可能ですね!
曇りの日においては発電量が少なく、消費電力>発電量になるため、モードを弱で使ったりしてエコに使う工夫が必要です。
また、太陽光を電気に変換する変換効率はソーラーパーネルの品質により変わってきます。曇りの発電量は晴れた日のエネルギー出力の10~25%に低下することもあります。
https://maxeon.com/jp/blog/cloudy-day-solar
曇りの日の太陽光発電について
太陽光に対してパネルの向きを合わせるのが難しい
ソーラーパネルは日照に対して垂直に設置すると最も出力が大きくなります。そのため、屋外に設置されているソーラーパネルは角度を設けて設置されています。
ちなみに、角度については水平から30°程度傾けるのが理想とされています。
ソーラーランタンは本体がフレキシブルなので、片側だけ持ち上げれば日照に対して効率の良い角度に合わせられるのはこの製品ならではの仕様です。
ただし、軽量なので風でよく飛ばされがちです。目を離したすきにソーラーパネルが地面に向いていたなんてことも多いので、一日効率よく充電させるには様々な工夫が必要です。
ソーラーランタンを使っていて気になる点
充電不足だと、再充電に時間がかかる
私が購入したソーラーランタンのミディアムサイズだと、受電時間は7-9 時間となります。ただしこれは日中においてずっと晴れの場合です。
日中に曇りの時間があると、その分充電時間は長くなります。USBで追加充電ができないので、長期間使う際は注意が必要です。
ソーラーパネルを割る可能性
ソーラーランタンはソーラーパネルを保護するようなボディーはないので、乱雑にパッキングしてしまうと荷の圧によって割れてしまう可能性があります。
できれば荷重のかかりにくいバッグの上部あたりに収納するのが良いです。
キャリーザサン|ソーラーランタンの仕様
ソーラーランタンにはサイズが2つあります。それぞれの大きさの製品スペックは下記の通りです。
キャリー・ザ・サン ソーラーランタン ミディアム | キャリー・ザ・サン ソーラーランタン スモール | |
---|---|---|
価格 | ¥4,180(税込) | ¥2,860(税込) |
重さ | 86 g | 57 g |
使用サイズ | 11×11×11 cm | 8.8×8.8×8.8 cm |
収納サイズ | 11×21×1.2 cm | 8.5×17×1.2 cm |
明るさ | 強:100 ルーメン 中:20 ルーメン 弱:10 ルーメン | 強:30 ルーメン 弱:15 ルーメン |
点灯時間 | 強:10 時間 中:42 時間 弱:72 時間 | 強:10 時間 弱:15 時間 |
充電時間 | 7-9 時間 | 5-7 時間 |
充電の繰り返し回数は約500回が目処になり、それ以降はバッテリー性能の低下を感じるようになるとのことです。尚、充電の1回とは、空の状態からフルになるまでを1回とし、途中で充電を止めて再度充電しても、1回となります。
ベルトの色は3色から選べる
ソーラーランタンには本体に計2箇所のベルトがついています。
ミディアム | スモール | |
---|---|---|
黒 | ○ | ○ |
透明 | ○ | ○ |
オレンジ | × | ○ |
ミディアムのサイズにはオレンジ色のベルトは展開されておらず、スモールのサイズのみです。
色付きの帯を選択しても
ソーラーパネルにかかるベルトは透明なので、発電量に大きな影響を与える存在ではありません。
色は2色から選べる
光の色は暖色と寒色の2種類から選べます。暖色は落ち着いた色で使いやすい色です。どちらの光の色を選んでも、ベルトの色は各色選ぶことができるので、色展開が実は多いモデルなんです。
防水仕様
ソーラーランタンは防水です。水に濡れてしまっても問題ありません。
なお本体サイドには穴が空いています。これは本体の収納の際の空気穴によるものなので、ここから水が入っても防水性能に影響はありません。ただし、本体の内側に水が入ると抜けいくいので沈めないようにしましょう。笑
操作性
ボタンはシンプルな一つ仕様です。電源のON・OFFはもちろんのこと、光量の切り替えもこのボタンなので、操作性が良いです。
誤操作の観点で言えばクリック一つで付いてしまうことはありますが、ボタンも小さくクリック感も強いので、誤操作はほとんど起こらないのではないかと感じます。
ソーラーランタンを各社ランタンと比較!
キャリー・ザ・サン ソーラーランタン ミディアム | ゴールゼロ クラッシュライト | ルミンエイド パックライト マックス | ルミンエイド パックライト ファイアフライ | |
---|---|---|---|---|
価格 | ¥4,180(税込) | ¥3,080(税込) | ¥6,820(税込) | ¥3,960(税込) |
重さ | 86 g | 91 g | 220 g | 140 g |
使用サイズ | 11 × 11 × 11 cm | 12.5 × 12.5 × 10 cm | 15 × 15 × 15 cm | 12 × 12 × 12 cm |
収納サイズ | 11 × 21 × 1.2 cm | 12.5 × 12.5 × 1.5 cm | 15 × 15 × 2.5 cm | 12 × 12 × 2 cm |
明るさ | 強:100 ルーメン 中:20 ルーメン 弱:10 ルーメン | 強:60 ルーメン 弱:15 ルーメン | 強:150 ルーメン 中:75 ルーメン 弱:18 ルーメン 最弱:15 ルーメン | 強:75 ルーメン 中:50 ルーメン 弱:25 ルーメン 最弱:12 ルーメン |
点灯時間 | 強:10 時間 中:42 時間 弱:72 時間 | 強:3 時間 弱:35 時間 キャンドルライト:3.5 時間 | 強:不明 弱:50 時間 | 強:3 〜 5 時間 中:6 〜 8 時間 弱:12 〜 14 時間 最弱:18 〜 24 時間 |
充電時間 | USB充電:不可 ソーラーパネル:7 – 9 時間 | USB充電:3 時間 ソーラーパネル:20 時間 | USB充電:2時間 ソーラーパネル:12 – 14 時間 | USB充電:1 〜 2 時間 ソーラーパネル:10 時間 |
バッテリー | 1,200mAh | 1,850mAh | 2,000mAh | 1,000mAh |
防水 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
外部給電 | × | × | ◯ | × |
本体の軽さはキャリー・ザ・サン
キャリー・ザ・サンは何より軽さと本体の収納サイズの薄さが特徴です。また、充電時間が短いのは大型のソーラーパネルを搭載している証なのかもしれません。
点灯時間についてもソーラーランタンは長いです。これは省エネでランニングしている結果だと思います。
より明るいモデルならルミンエイド
ルミンエイドのパックライトマックスは2,000mAhの大容量バッテリーを備えたモデルです。その分明るさも上で比較したモデルの中で最も明るい150ルーメンです。
このモデルは外部給電も可能なモデルとなっていますが、携帯等の大容量バッテリーに対しては充電しきれない問題もあるので、実際に使う機会はかなり少ないかと思います。
コスパならゴールゼロ
ゴールゼロのクラッシュライトはUSB充電も可能で、使い勝手が良いモデルです。重量も100gを切っていながら価格は3,000円程度でコスパに優れたモデルと言えます。
明るさは他のモデルに比べると少し暗く、寒色となります。
また、色を変更できるCHROMAもあり、こちらは¥4,180(税込)となります。
ツーリングのランタンにおいては買い!
以上の比較から、 長期間コンセントを使わず使い続けれるランタンを探している方にはキャリーザサン|ソーラーランタンが使いやすく感じるでしょう!
使う消費電力をソーラーパネルで賄うのはコンセントがない状況がしばらく続く状況において便利ですし、いざコンセントで充電するとなっても他に携帯やカメラの充電が優先され、ランタンの充電は後回しなので、ほっておいても充電できるのは使い勝手の良さを感じるポイントです!
最後までご覧いただきありがとうございます!
この記事がランタン選びの参考になれば幸いです!