バイクのホイール塗装の手順を解説【メッキリム】【ウレタンブラック】

ホイールの塗装に挑戦する

今回はホイールの塗装についてのアドバイスをまとめました。

塗装前の準備

塗装前の準備として、リムが新品・新品(メッキ)・中古の場合の前準備の方法を紹介します。

新品ホイールの場合

新品のホイールの場合は下地処理もされた綺麗な塗装面があるので、ヤスリ(耐水ペーパー#800がオススメ)で表面を少し荒らします。

脱脂をして、プラサフを吹けば、前処理は完了です。

MEMO
シリコンオフは速乾性のため、脱脂後すぐに塗装工程に移ることが可能です

メッキリムの場合

メッキの上からの塗装は難しいです。メッキは非常に固く、ヤスリで傷をつけようとしてもなかなか傷がつきません

まずは#800などの番手でヤスリをかけていきます。傷がついたことが分かりにくいとは思いますが、うっすら表面に傷がついた程度で問題ありません

次に使うのがこれ。

素材と塗料の密着性が悪いもの同士の繋がりを強くするのがミッチャクロンの特徴です。

MEMO
密着の悪い亜鉛メッキ、アルミ、ステンレスなどの金属、プラスチックなどの樹脂面やガラス、クロムメッキの下地などに使えます

ミッチャクロンが乾燥すれば、塗装の段階へ移行してOKです。

中古ホイールの場合

まずはしっかり汚れを落とします。場合によっては#240番のヤスリで頑固な汚れ(サビ等)を落として、#400→#600→#800で表面を均していきます

表面が整えば、プラサフを吹いて塗装していきます。

マスキングする

今回はハブとリムのみ塗装するので、スポークは塗りません。

手間ではありますが、スポークの部分だけマスキングしていきます。結構面倒ではありますが、丁寧に作業しておくと、仕上がりに差がつきます。

ハブの中心も塗る必要がないのでマスキングしておきます。

ウレタン塗装をする

ウレタン塗装は塗膜が強いという特徴があります。

ウレタン塗装とは

樹脂の中でも柔軟性があり、光沢が美しく、高級感のある仕上がりになります

今回ホイールを塗装するにあたりホイールひとつに缶スプレー1本使用しました。

MEMO
2液性のウレタンスプレーは開栓すると硬化が始まるので使い切ってしまいましょう

バイクのホイールの場合はガソリンがホイールについてしまう可能性があるので、ウレタン塗料は耐ガソリンのものを使います。基本は2液性のものです。

MEMO
2液性は開栓したら保存が出来ません。硬化するためです。その為、使い切りましょう

塗装箇所の順番としては下記の通り。

ハブ周りの塗装が難しい箇所→リム全体

塗装準備編

塗料は40度程度のお湯で缶を温めておくと、吐出が安定して綺麗な塗装が可能です。

ハブ塗装編

特にハブを均一に塗装しようと思うと、いろいろな角度から塗装していく必要があります。

写真の例だと、ハブは角度によっては塗装が届かない範囲があります。左右から塗装を吹いたり、ホイールを回転させて反対側を塗装していきます。

メインはリムの塗装なので、ハブはそこそこにして、リムの塗装へ移ります。

リム塗装編

ウレタン塗装を綺麗に仕上げる方法は下記の手順です。

垂れる寸前までしっかり吹いてあげましょう。左右で均一に塗装を塗り重ねていくのがポイントです。

平滑な面が少ないホイールの塗装は、難易度で言えばタンクの塗装よりはかなり低く塗装しやすい部品です。

塗装は1缶全部使い切るイメージで、リムに集中してムラなく塗装していきましょう。余った塗料は硬化し、使えなくなるため、捨てるよりは垂れるギリギリまで使った方が仕上がりも綺麗になるし、無駄がありません。(2液性の場合)

まとめ

最後にホイール塗装についてのまとめです。

綺麗にホイールを塗装する為に
  1. ホイールのリム素材に合わせて下地の準備を行う
  2. 塗装の際は塗料が届きにくいハブ部から塗り始める
  3. ホイール一本につきスプレー缶一本使います

使用した道具は下記の通り(私はメッキリムの内容で準備しました。

・耐水ペーパー(#800
・ミッチャクロン
・ウレタン塗料(ブラック

下記ではタンクの塗装についてもまとめています。

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