「ハンドルカバーは見た目を除けば、優れた防寒アイテムになります」
分かっていても、見た目がぼてっとしていてあまり付けたくないですよね。そこで、この記事ではできるだけデザインが良いカバーをまとめました。合わせてハンドルカバーを使う上でのメリットやデメリット、そして低予算で導入する最強の防寒グッズも紹介します。
目次
ハンドルカバーの機能一覧
素材により使い勝手は異なる
ハンドルカバーで使われる素材は主にネオプレンと合皮レザーが使われています。
ネオプレンについて
ネオプレーンの素材は水を通さない素材ですが、生地表面は水を吸うため、ビニールのように水滴が表面に残らない素材ではありません。ウェットスーツなどに使われる素材です。一度水を吸うと、冬場は乾きにくいので、ずっと濡れたままと感じる人もいると思います。
保温性については、ネオプレーンには無数の気泡があり、これが断熱性に優れます。ハンドルカバーの中の温度が変化しにくいので、結果暖かく感じます。
合皮レザー(PVC)
合皮レザーはレザーの表皮に似せた生地の表面が樹脂コーティングされたものを指します。そのため、水の侵入や水の吸収がないことがポイントです。
風は通しませんが断熱性は低いため、外の冷たい冷気で生地が冷やされ、カバーの中の温度に影響を与えます。保温性で言えばネオプレーンに軍配が上がります。
防水性について
生地が水を通さなくても、縫い目は防水処理をしない限りは水を通してしまうポイントになります。短時間であれば何ら問題ありませんが、数時間使う状況であれば水が侵入する可能性があります。
スイッチ操作部分が透明窓
コミネ|AK-021
ハンドルにグリップヒーターなどのスイッチがある場合、ハンドルカバーに窓があると便利だと思いますよ!
透明窓は一見便利そうに見えますが、素材を切り替えているので、窓の部分が劣化して割れてしまい風が入ってくる事例もあり、耐久性の面で悩ましいところです。
手首のカフは保温性を高める
大阪繊維資材|DHC-03
手首のカフの役割は主に二つです。
- 手首からの冷気の侵入をある程度防ぐ
- ハンドルカバーの熱を外に逃さない
そのため、できればカフの絞りがついているモデルがオススメです。
クールに決める!ハンドルカバー5選!
OSS(大阪繊維資材) |防寒ハンドルカバー
素材 | カフの絞り | 透明窓 |
---|---|---|
表地:ネオプレンゴム 裏地:起毛素材 | あり | なし |
Amazonでもっとも売れているハンドルカバーです。親指の部分だけ薄手の素材が使われているので、操作性が若干向上しています。
塩ビタイプもある
素材 | カフの絞り | 透明窓 |
---|---|---|
表地:合皮レザー(PVC) 裏地:起毛素材 | あり(調整は不可) | なし |
カバー入り口にリブがついているので手首の部分からの冷気の侵入は少ない仕様ですが、一度手を抜くと再度入れるのが手間取るのが注意点です。
コミネ(KOMINE) |ネオプレーンハンドルカバー
素材 | カフの絞り | 透明窓 |
---|---|---|
表地:ネオプレン 裏地:起毛素材 | あり(調整は不可) | あり |
親指に透明窓がついた製品です。カラーバリエーションが多く、真っ黒の製品もあるので好みに合わせた製品の色を使うことが出来ます。
OSS(大阪繊維資材) |デニム 防寒ハンドルカバー
素材 | カフの絞り | 透明窓 |
---|---|---|
表地:デニム 中地:クロロプレンゴム 裏地:ネオプレーンゴム/起毛素材 | あり | なし |
私はこういうタイプのハンドルカバーは好きです。差し色でおしゃれに魅せる工夫はハンドルカバーの野暮ったさを少し和らげる効果があると思います。
色は2色展開で淡い青と濃い青です。
リード工業(LEAD)|POLYGONAL (ポリゴナル) ハンドルカバー
素材 | カフの絞り | 透明窓 |
---|---|---|
表地:ポリ塩化ビニールレザー 裏地:起毛素材 | あり | なし |
シェイプがかっこいいので、ハンドルカバー特有のぼてっと感がなくてスッキリしています。
マルト|プレスハンドル用 ハンドルカバー
素材 | カフの絞り | 透明窓 |
---|---|---|
表地:塩化ビニール 裏地:ウレタン・ボア付き | なし | なし |
ハンドルにウィンカーがあるタイプは、専用のものを使うとフィット感がよく、使い勝手良好です。
HONDA | スーパーカブ50~110(AA04/JA10不可) デラックス50~90 力スタム50~90 |
YAMAHA | V80(50)メイト タウンメイト80(50) |
SUZUKI | バーディー50(80)スタンダード デラックス・L |
新型スーパーカブにはこれ
以上ハンドルカバーの紹介でした!取り付けの際はブレーキレバーに干渉しないかしっかり確認してから、走り出すようにしてくださいね!
カバー内でのレバーの干渉に注意
カバー内側でレバーの先端が干渉すると、ブレーキを引きずったり、半クラッチ状態になったりするので大変危険です。走行前にはレバーが干渉していないかを確認し、少しずつ速度を上げて干渉の問題がないかをチェックしましょう。
車種によって発生するバイクもあれば問題なく使えるバイクもあり、確認が必要な項目です。
ハンドルカバーを使う上での注意点
開口部が小さいと、手の出し入れが難しい
ハンドルカバーの開口部が小さいと、手につけたグローブによってはプロテクターが引っかかったり、生地の厚みで片手では装着できなかったりします。
手の出し入れは走行中は行いませんが、停車時にはシールドを上げたり、スマホの地図を確認したりとでカバーから手を出すシーンは意外とあります。
開口部の大きさはグローブの大きさによっては使いづらいこともあります。
走行中は手を抜かない方が良い
走行中にハンドルカバーから手を出すと、風圧でカバーが潰れて再度手を入れることが出来なくなるかもしれません。そのため、走行中の手の出し入れは控えた方が良いです。
完全な隙間風対策はできない
バイクによりグリップの径やブレーキレバーの位置が異なるので、多少の隙間が発生し、風が入り込むこともあります。
どのバイクも隙間なく取り付けができるわけではありません。
レバーによってはカバーの穴加工が必要
ブレーキレバーの形状(主にレバーの先端に玉があるもの)によっては、ハンドルカバーのレバー用の切り込み・穴が小さくてカバー側の穴を少し大きくする加工が必要な場合があります。
あまり広げすぎると風が入ってくるので見極めが難しいです。
ウィンカーの操作はしずらくなる
ウィンカーの操作性は落ちます。特にウィンカースイッチがスイッチボックスの下についている車種においては操作性が悪くなるので注意です。
この操作性だけで言えば電熱グローブは操作しやすいグローブです。ハンドルカバーより大変高価ですが、使い勝手は良いので検討してみてはいかがでしょうか。
ハンドルカバーと合わせて使うと効果的なもの
レバーグリップ
レバーグリップは冷えたレバーにつけることで、指先が冷えにくくなるアイテムです。
レバーが太くなるので、指の掛りが悪くなり、操作感が落ちる場合があります
グリップヒーター
グリップ型や巻きつけ型があります
グリップヒーターを使うのは暖かいという理由はもちろん当然なのですが、手袋を薄くできるのが最大のメリットです。操作性が上がるのと、ハンドルカバーの手の出し入れがしやすいのがポイントです。
オススメは巻きつけタイプのグリップヒーターです。これなら簡単に取り付けできて、使わなくなったら外すことが出来ます。
USB電源はデイトナがオススメ
グリップヒーターには2種類の接続方法があります。
- ACC電源からギボシで接続する
- USB電源に接続する
取り付けが楽なのはUSB接続のグリップヒーターです。USBタイプは少し発熱量が少ないのですが、ハンドルカバーと組み合わせることでその効果はほぼ最強となります。笑
だけどバイクにUSB電源ないよ!
なら、簡単に取り付けできるアイテムを紹介します。USB電源についてはブレーキスイッチから分岐できるデイトナがオススメです。これなら配線に関する工具不要で取り付けできます。ただし、すべてのバイクに使用できるわけではないので、より詳しいレビューについては下記をご覧ください。
以上ハンドルカバーの解説でした!
この記事がハンドルカバー選びの参考になれば幸いです!