この記事ではミツバ|EDR-22Gをハンターカブに取り付ける方法を説明します。
ハンターカブはご存知の通り
- シート下の収納スペースがない
- サイドカバーにも収納スペースがない
その為、ドラレコ本体の収納場所に非常に困る車種の1つです。
他のスーパーカブやクロスカブ等ならサイドカバーに収納スペースがあるので本体をそこに収納すれば良いのですが、ハンターカブは四方八方の隙間という隙間がない乗り物です。笑
その状況下に登場したのがミツバ|EDR-22Gとなります!この記事ではハンターカブ にドラレコを取り付ける解説を行います!
目次
ミツバ|EDR-22Gの仕様・スペック
ミツバ|EDR-22Gは2022年発売のモデルです。
供給が少なく、1年以上届くのに時間がかかりました
従来のドラレコのスペックはそのままに
- 本体を小型化(電源と分離)
- 本体も防水
とすることで、シート下の収納スペースがないモデルにも取り付けができるようにしたものとなります。
EDR-22G | EDR-22 | EDR-21Gα | EDR-21α | |
---|---|---|---|---|
防水 | カメラ+本体 | カメラ+本体 | カメラのみ 本体は簡易防水 | カメラのみ 本体は簡易防水 |
画素数 | 200万画素 SONY CMOS センサー | 200万画素 SONY CMOS センサー | 200万画素 SONY CMOS センサー | 200万画素 SONY CMOS センサー |
同梱 メモリーカード | 64GB | 64GB | 32GB | 32GB |
希望小売価格 | 58,080円(税込) | 52,580円(税込) | 44,880円(税込) | 39,380円(税込) |
2022年時点での公式情報で比較すると、EDR-22シリーズでは下記の点で進化しました。
- 本体の防水性が向上。素材もより堅牢なものへ変更
- 付属のメモリーのサイズが32GB→64GBへ
カメラの性能は同じなので、本体をシート下に収納できるのであれば従来のEDR-21シリーズがコスパ良くおすすめです。
本体の外付け設置が可能
EDR-22シリーズは
本体が防水
になりました。これによりシート下への収納ができない車両への設置ができるほか、SDカードをよく抜き差しする場合はアクセスが容易になります。
外付けのオプションもあり
外付け対応により、純正でステーが発売されました。
EDR-P14はEDR-22シリーズ専用ですが、スチールでできているので耐久性も申し分なしなアクセサリーです。その分値段が高めで
5,900円(税込)
となります。今回、ハンターカブ にはこのオプションを使って取り付けます。
使用した製品はこちら!
これをリアキャリアに取り付けます。
純正だとツールボックスが取り付けられているので、外す必要がありますが
本体がより小型にアップデート
厚みは19mmから21mmへとわずかにアップしていますが、
幅:100mm → 85mm
高さ:74.5mm → 55mm
へとアップデートしています。
しかし注意点として、
配線の取り出しが短辺側から長辺側になった
ため、シート下への収納はより収まりが悪くなる場合もあります。
付属SDカードが容量アップ
~256GBまで対応
なのは変わりませんが、付属するサイズが
32GB→64GB
へ容量が増えました。
長時間録画できることはもちろんのこと、上書きされるまでの時間が長くなるので、動画の保存期間が長くなります。
配線
本体から出ているケーブルの配線の役割は下記の通りです。
ミツバ製のドラレコはカメラ側のケーブル長がそれぞれ
- 2m
- 1.5m
のサイズ展開です。前後でのカメラの性能差はないので、取り付ける環境に合わせて選定します。
GPSアンテナの黄色配線はEDR-22Gのみとなります。
基本的なEDRシリーズのスペック解説やドラレコの取り付け詳細は下記記事で解説しています!
ハンターカブでのサンプル動画
フロント動画
フロントは汎用ステーと純正アダプターを使って取り付けています。
サンプル動画
フロントはホーンのステーが振動で動く場所のようで、多少ブレのある映像となっています。
ハンターカブは単気筒で振動も強い機種であることも関係していると思います。
今後もより安定した場所を探します
リア動画
リアはPLOTのステーを使ってカメラを取り付けています。
サンプル動画
リアは安定した映像が出来ています。
そしてここからハンターカブへの取り付けを解説します。
具体的な手順は下記の通りです。
順を追って説明します!
STEP1:電源確保
ドラレコの配線をバッテリーへ接続します。
バッテリー端子までのアクセス手順
- ボルト 1箇所
- クリップ 1箇所
黒のクリップはセンターを押し込むと、クリップ本体を引き抜くことが可能です。
外す時
付ける時
こちらの動画を参考に、押し込み過ぎないように軽く押し込んでください!
左側は小さな爪2箇所で固定されています。
右側は小さな爪2箇所+フックで固定されています。
右側後ろ奥は差し込み式なので、スライドして引き抜くようにしましょう。
- ボルト 2箇所
- クリップ 1箇所
バッテリーカバーは2箇所のボルト+クリップで固定されています。
ボルトやクリップを外す際は落としてしまうと回収が困難なので、慎重に作業しましょう!
バッテリーから配線を外す際は必ず
マイナス端子(ー)→ プラス端子(+)
の手順で行います。
マイナス端子は外した後、配線の端をグローブ等で被覆してきます。
動作確認
ミツバのドラレコはバッテリーへ接続するので電源の供給は問題ありませんが、同時にACC電源への接続が必要となります。
プラス、マイナス、ACCの3本接続しないと動作しません。
ハンターカブの場合はキタコから出ている電源取り出しハーネスを使うことでACC電源を簡単に、かつ専用工具不要で取り出しができるので活用しない手はありません!
使用した製品はこちら!
スーパーカブ用のものですが、ハンターカブにも適合します。
ドラレコの動作確認のため、カメラ前後、GPSアンテナ、スイッチを全て接続します。
ドラレコ用の配線をプラス端子(+)→ マイナス端子(ー)の順で既設配線と共締めします。
取り付ける際、バッテリーを手前に引き出さないとナットにボルトが届きません。
取り付けに伴い、配線が被覆カバーと干渉するので一部カットします。
カットする量はこの程度です。
サービスカプラーの蓋を外して、アクセサリーを取り付けます。
蓋は爪を持ち上げるだけで簡単に外すことができます!
検電テスターを用い、キーオンの時は電気が流れ、キーオフの時は電気が止まることを確認しておきます。
ドラレコ本体から出ている青色配線(ACC電源)にギボシをかしめます。
電源取り出しハーネスには2本配線が出ていますが、使用するのはACCの赤配線のみです。
ACCの赤配線と青色配線を接続します。
他のアクセサリーでもACC電源を必要とする場合は、ギボシ分岐で接続します。
通電確認を行うため、本体に付属のSDカードを接続します。
App StoreもしくはGoogle Playから『Moto DR』をインストールしてください。
イグニッションをONにした上で、アプリの手順に従って接続します。
注意点として、Wi-fiは自動で接続されないので、設定画面より「EDR_MotoDRXXXXXXXXXX」を選択します。
パスワードは
12345678 ≪初期値≫
です。
前後カメラの映像がアプリで確認できれば動作確認OKです!
この段階で動かない場合は
- 本体の動作が正常に行われていない
- 電源取り出しハーネスが機能していない
これらの可能性があります。
配線用工具は必要
電源取り出しハーネスから出ている配線はギボシで接続するため、ドラレコ側のケーブルの加工が必要です。
必要なものは
電工ペンチ・ギボシ端子
となります。
ギボシは電工ペンチを用いてしっかりカシメを行いましょう!
使用した製品はこちら!
取り付けには写真のようにオス・メスに応じた半透明のスリーブがあるので、端子をカシメる前にセットして、接続します。
STEP2:取り付け位置の確保
この段階では本設置ではなく、
配線を車体に収めるためにルートをあらかじめ把握しておく
ために行うものです。
ドラレコは車体に取り付けた際に
ブレが少なく、かつカメラに車体の一部が写り込まない場所
に取り付けるのがオススメです。
その上で、今回はステーを使って取り付けます。
本体編
本体はミツバの純正ブラケットを使って、リアキャリアに設置します。
ドラレコに付属している両面テープをブラケットに貼り付けます。
貼り付ける際はしっかり脱脂しておきましょう!
付属のボルトを使って組み立てます。
ブラケットの△マークとSDカード取り出し口の向きを合わせます。
最終的に、取り付け位置はここに収まりました。
ホルダーガードとホルダーを付属の小さなネジと共に組み立てます。
この作業は握力がないと難しいかもしれません。。
取り付けたリアキャリアについて
今回ドラレコを取り付けたリアキャリアは社外品です。
純正品のツールボックスを取り付けるための穴を利用しています。
また、エアインテークの上部を取り除いているため、本体を設置した位置とは干渉するかと思います。
フロントカメラ編
フロントは仮にフルボトム(サスペンションが完全に沈み込む)した場合を考えて、センターでの取り付けは避けておくのが無難です。
特にローダウン(フロントフォークの突き出しを変更)している場合は注意が必要です
また、できるだけ上側につけておくと、跳ね上げた汚れの付着も多少避けられます。
その上でできるだけ目立たない場所に取り付けたいものです。
バイクのフロントはリアのように汎用ステーがあまりなく、車種ごとに試行錯誤して取り付けます。
ハンターカブだとホーンが取り付けられてるステーが頑丈なので、ここをうまく利用します。
L型のステーを取り付けて
ミツバのドラレコ用クランプを取り付けると綺麗に収まります。
使用した製品はこちら!
リアカメラ編
ナンバープレートに共締めするステーを使って取り付けます。
ハンターカブ の場合は反射板を固定するためのステーがあるので、干渉しないためにナンバー上に設置するタイプのステーを使用します。
使用した製品はこちら!
位置が決まれば、あとは余った配線を綺麗に車体にセットしていく作業となります。
STEP3:本体&ケーブルの設置
動作確認が完了し、カメラの位置も決まれば、配線を綺麗に収納していきます。
そのためには、外装を取り外す必要がるので、順を追って解説します。
外装外しの手順
- ボルト 1箇所
- クリップ 1箇所
合計2箇所のボルトとクリップを外します。
サイドカバーは下側に2箇所の差し込み式のフックになっているので、主にカバーの下側を手前に引っ張って外します。
青色のクリップが硬く、強い力で引き抜く必要があるので、外装に傷がつかないように注意しましょう!
メインカバーはクリップ含め、合計6本あります。
- ボルト 2箇所
- クリップ 1箇所
ボルトはそれぞれ長さが異なるので
組み戻す祭に注意が必要です。
- ボルト 1箇所(10mm)
- クリップ 2箇所
フレーム下側のクリップを2つ外します。
カバーはフックで引っかかっているので簡単に外れないようになっています。
内張りはがしを使って、持ち上げるように外すと爪を外しやすいです。
- ボルト 3箇所
エアクリーナーボックスが動くように固定してあるボルトを3箇所外します。
- ボルト 1箇所
エアクリーナーボックスを少し持ち上げると、ボルトが1本あるので、取り外します。
- クリップ 1箇所
- ネジ 2箇所
下から覗き込む形で、クリップ・ネジを外します。
- ボルト 1本
- クリップ 1箇所
シートを持ち上げ、ボルト・クリップを外します。
全てのボルト・クリップを外すと、カバーを手前に持ち上げることができます。
配線が4本通るだけの隙間をカッターで少し削って加工します。
以上が外装外しの手順です。
スイッチ+GPSアンテナの取り付け
GPSアンテナはメーター横に設置しました。
GPS用のシールはこれです。
スイッチは右ハンドルに設置しました。
スイッチ用のシールはこれです。
メインハーネスに沿ってケーブルを収納する
ハンターカブの場合、隙間があまりなく、またEDR-22Gの中継コネクタ・電源ユニットの収納場所も考えると自由はほとんどありません。
また、コネクタ類は接触不良も考えて、バッテリーカバーからアクセスできる位置にまとめました。
外装を外すとメインハーネスが見えます。
ここにカメラやスイッチの配線を添わせて、結束バンドで固定します。
最終的な配線は上記写真の通りに収めました。
リアのあまり配線
リア側は配線がかなり余ります。
配線はリアキャリアに巻きつけて収納しました。
カメラのアングルを決める
アプリを起動後Wi-fiで接続しアングルを確認します。
初期だとこのようなアングルになっている場合があります。
カメラ本体を回転させて最終のアングルを決めましょう!
時刻設定
今回取り付けたGPSモデルは録画開始後、GPS 電波を受信することにより自動的に時刻同期されますが、GPSでないモデルは月1程度でアプリから
「設定」→「時刻同期」
の順でタップしてください!
【まとめ】HONDA|CT125 ハンターカブにドラレコ設置
最後に今回ハンターカブにメーカーのオプションなどを使って取り付けたアクセサリーなどを紹介します。
必要な部材
本体の設置
フロントカメラ
- L型ステー
リアカメラ
電源取り出し
必要な工具
電源工具
外装剥がし
- 10mmソケット
- 六角レンチ
- プラスドライバー
- 内装はがし
カバーの加工
- カッター
以上となります!
この記事がハンターカブへのドラレコの取り付けの参考になれば幸いです!